伝わるしくみとは:伝える手法の探求から、伝わるためのしくみの共有へ

コラム

2011.07.20

情報発信する上で、これまで、送り手の目的をどれだけ効果的に受け手に届けるか、そういった手法、テクニックが開発され、発信側はそれを学んできました。さらには、送り手の目的が、華麗にパッケージングされるテクニックを鑑賞してきました。

受け取り手が貪欲に何でも飲み込んでくれるお祭り騒ぎはとうに終わっていて、今は皆、送り手のエゴに敏感になっています。伝えるテクニックを鑑賞し技を磨く時代は終わり、受け取り手にとって発信側のどんな情報が必要か。伝えたいことと受け取りたいこととの、バランスはとれているか? そういった伝わるためのしくみが、今まさに必要なのです。

コンセントは、エディトリアルデザインの手法・ノウハウを活かした実際の事例から、雛形やデザインフォーマットとは別の形で、デザイン(プロジェクト設計の意味も含む)ノウハウを集めて蓄積し、「しくみ化」しています。それは、プロジェクトを進めるための、クライアントとのやりとりも含めた、デザインのみに留まらない考え方で、それを「伝わるしくみ」として共有し、ふたたび新しい問題解決に利用しています。
ここでは、そのなかでも基本的な「しくみ」をご紹介します。


【伝わる基本3ステップ】

最も重要なのは「伝わること」。
その単純で絶対的な目的のためには、同じく単純な3つのステップが必要です。


【伝わるツールモデル】

制作物を中心に、それ自体の分析と、それが伝わる流れも踏まえたモデル図です。
詳細と全体感を常に踏まえた、バランスを保つための考え方です。


川崎 紀弘
取締役/クリエイティブディレクター
エディトリアルデザイナーとしてリクルート『週刊住宅情報』、産業デザイン振興会『グッドデザインイヤーブック』等のアートディレクターを歴任。企業、法人等の広報ツールを中心に 『伝わるしくみ』に基づいたプロジェクトの立ち上げ、設計、クリエイティヴディレクションを行う。共著に『実例で学ぶ「伝わる」デザイン』(グラフィック社 刊)(Amazonのサイトへのリンク)新しいウィンドウで開くがある。