ニュース

淑徳大学の授業にて、アートディレクター筒井美希が登壇

2016年1月8日(金)に、淑徳大学様での授業にて、コンセントのアートディレクターの筒井美希が講義を行いました。

筒井が講義を行ったのは、淑徳大学 人文学部 表現学科の1科目「編集文化研究Ⅰ」(教授:野村浩子氏)の授業の1つ「<デザインの視点>プロのデザイナーに学ぶ」です。

表現学科の教育目的は「表現分野に関する教育研究を通して、文章表現や言語表現に関する専門的な知識また思考法を習得し、創造性に富んだ表現技法を身に付けた職業人を育成」すること(淑徳大学 人文学部のWebサイトより引用。http://www.shukutoku.ac.jp/academics/jinbun/hyougen/purpose/)。

ふだんの仕事のなかで、雑誌や書籍、企業広報誌や大学案内、Webサイト等のアートディレクションやデザインを行っている筒井は、授業に参加した表現学科の学生のみなさまに向け、実際のデザイナーの仕事や、「編集」「デザイン」とはなにかといったことについてご紹介しました。

自己紹介に続く「デザイン総論」で、著書『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』(MdN刊)を用いて、「編集とデザイン」「デザイナーの7つ道具」「デザインの素」の3つのトピックをご紹介。
「どんな人に 何を なぜ いつ・どこで」伝えたいのかを考えてデザインすることがとても大切であることを伝えた上で、デザイナーがもっているべき視点や、文字組や色といった具体的なデザインの基礎知識など、これまでの日々のデザイン現場での経験から導き出した考えをお話ししました。

また学生の方に理解を深めていただくため、課題として提示したシチュエーションに合うデザインを、著書にある複数のサンプル誌面から選び、選んだ理由を説明してもらうなど、簡単なワークもいくつか行いました。

授業の最後に、自身の仕事を通し、編集者やクライアント担当者の方とどのように仕事を進めているのか、自身の役割や具体的な仕事内容などをご紹介。仕事によってデザイナーが携わる業務範囲は異なり、状況や目的に応じて自分がやるべきことを考え判断する力が必要であることも示唆しました。

講義全体を通して、筒井は、「デザインと編集は本質的には同じ行為だと考えていること」「なにが大事かを見極め、取捨選択するという“編集”の力は、編集者だけでなく、広く誰もが活用できること」をお伝えさせていただきました。
 


筒井 美希|Miki Tsutsui プロフィール
(株式会社コンセント アートディレクター/デザイナー)

武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、2006年(株)アレフ・ゼロ(現・コンセント)入社。雑誌・ムック・書籍・広報誌・学校案内・Webサイトなど、幅広くアートディレクション/デザインを手がける。2014年、撮影ディレクションを担当した『立教大学 大学案内/大学院案内』が「APAアワード2014」広告作品部門に入賞。 2015年7月、著書『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』をMdNより刊行。
ページの先頭に戻る