大林組   社内報『マンスリー大林』

社内報の役割をアップデートし続ける

2006年のリニューアルから現在にいたるまで、株式会社大林組様(以下、大林組)の社内報のデザインを担当しています。同社の方針や社風に寄り添ったコンテンツとなるよう、ご担当者様と伴走しながらよりよい社内報を目指して制作しています。

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  • メディア・コンテンツ開発
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 紙媒体の特性を活かした誌面づくり
  • 同社の方針や企画目的に合わせた継続的なアートディレクション

プロジェクトの背景

最初にリニューアルのご依頼をいただいた2005年当時は、社員同士のつながりを活性化し、同社のイメージである溢れる活力と洗練された上品さを象徴する社内報をつくりたいとのご要望がありました。以来、時代の変容に合わせて変わる社内報の役割をどのように誌面に反映するか、が課題となっています。

問題解決までのアプローチ

企画段階から編集をサポートする綿密な打ち合わせを行っています。各企画のターゲットや目的は何か、具体的にどんな人にどう思ってほしいのかどう変化してほしいのかを議論。必要な情報を確認しながら、誌面としてどう落とし込むのが最適か、構成ラフを書き起こしながら、ご担当者様とイメージを共有します。取材前の撮影・ライティングのアドバイスや、社内での写真手配など進行面でもサポート。発行後には、ご担当者様も含めて制作に関わるメンバー全員で振り返り会を実施し、企画・デザインはもちろん、進行や運用フローも含めて改善サイクルを回しています。

企画段階での構成ラフ(右上)と実際の誌面(左)。大プロジェクトの特集に、別企画も連動させたいという要望に対して、複数の構成案を検討し、別企画であってもストーリーを崩さない見せ方や、連動するページへ誘導する展開の提案をしました。

クリエイティブのポイント

社内報のコンテンツの肝となる大林組の経営方針や事業内容、社員の働き方などは、10年以上制作に携わる中で少しずつ変化をしています。その時々で編集方針も変化し、それに合わせて、マイナーチェンジとリニューアルを繰り返しながら、継続的なアートディレクションをしています。毎号実施している社員へのアンケート調査では、「中期経営計画2017の取り組みは、図解や写真の多用で最後まで興味をもって読み、内容を理解することができた」といったコメントをいただきました。

新規事業開発や事業の多角化に伴い、社内の多様な働き方についても紹介。一人の社員にフォーカスをあてたインタビュー記事や、国内外に出向している社員を紹介するなど、異なる環境でも、仕事に奮闘している姿を伝えています。

2018年には、ただ情報を知るだけではなく、共感し、自分ごと化してもらうための媒体として位置付け、12年振りの大幅リニューアルを実施。大林組のコーポレートメッセージである「時をつくる こころで創る」という原点に立ち返り、「時間」を切り口とした企画として再構成し、ダイナミックさとプレミアム感のあるデザインに一新しました。これからも「時をつくる こころで創る」企業として、社員ひとりひとりの誇りを高める特別な媒体へと進化を続けていきます。

大幅リニューアルした2018年5月号と7月号。コーポレートメッセージでもある「時をつくる こころで創る」という原点に立ち返り、「時間」を切り口とした企画とデザインに一新しました。「Turning Point」(上)では社員の働き方やこれまでの経験にフォーカスしています。またイラストを使い親しみやすい誌面を提供しています。(下)

リニューアルの目的は「自分ごと化」。冊子だけではなくイントラと連携して、表紙のアニメーションが見られる仕掛けを作りました。

プロジェクトの体制

  • ディレクター:1名
  • アートディレクター:1名
  • デザイナー:3名

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社 大林組 様
公開日/発行日 隔月発行

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