2012.01.31
Appleが「教育に関する発表」を行う前日の2012年1月17日、コンセントが所属するAZグループが加盟するDiTT(デジタル教科書教材協議会)の勉強会にて、「学びやすさとデザインの関係」と題して、学びを促す、奮起させる、スムーズに吸収するためのデザイン指標についての研究過程を発表しました。
デジタル教科書においては、反復性の高い練習問題などに関して有効なツールがすでに多く研究、発表されています。
ところが、その有用性だけに目を向けていると、教科によっては問題が生じることが予想されます。それは、デザインベクトルが間違ったままの議論で最適なデザインポリシーが確立できないという問題です。そこで、デザインベクトルとステイタスという考え方で、検討、議論をすればコンセンサスがとれると予想されます。
学びのデザインのベクトルとして、わかりやすく、「機能のデザイン」「文脈のデザイン」の2つがあると考えられます。
下図のマトリクスのように、デザインの長所を理解して、教科、学び方に合わせて、ベクトルバランスという考え方で、デザインについて議論することが重要です。
電子教科書は機能のデザインに傾倒しがちだし、紙の教科書は機能のデザインが苦手。
そんななか学習参考書などは、効果検証とフィードバックのサイクルが明確なため、機能のデザインと、文脈のデザインのバランスを「経験則的」に取り込めています。
この2つのベクトルを使い実際の原稿参考書を分類してみました。その中で、「モチベーション」という指標も浮かび上がってきました。それは、まず学びはじめるための敷居が設定されている点です。特に数学や物理などは顕著で「取っつきやすくする」「さらなる探求を求める」といった二極化が起きていて、これは、パッケージングのデザインに大きく影響する指標です。
Appleの発表した、iBooks Authorは文脈のデザインが重視された、レイアウトソフトで、その中に、ドリルや動画などのインタラクティブが、インサートできるツールのようです。
デザインベクトルのバランスは、このソフトウエアでも重要かも知れません。
執筆:伝わるしくみ開発室室長 川崎紀弘
2012.01.10
2011年12月21日(水)に、東京都立工芸高等学校様にてデザインを勉強している1年生・2年生を対象とした『ポートフォリオ講習会』が開催され、コンセント取締役の川崎紀弘が講師を務めました。
『ポートフォリオ講習会』は2009年より年1回行っているもので、今回で3年目を迎えます。
当日は、アートクラフト科・マシンクラフト科・インテリア科・グラフィックアーツ科・デザイン科の全学科から、合計約200名の生徒さんが参加。また保護者の方にも聴講いただきました。
進学や就職をひかえた生徒さんに、希望の学校や企業へ自己ピーアールするための大切なプレゼンツールとしてポートフォリオを活かそうと気づきを得てもらえるように、45分間の講義の中で、そもそもポートフォリオとは何か、どんな役割があるのか、実際に作るにあたっての大事なポイントを中心にお話ししました。

まずは「ポートフォリオ」という言葉の語源と、デザインを学んでいる学生にとってはどんな役割があるのかを説明しました。
「ポートフォリオ(portfolio)」には「紙ばさみ式の画集、書類入れ」といった意味がありますが、デザイナーを目指す学生にとっては「自分の作品を通して自分が何者であるかを見せる手段」です。
ではなぜ自分が何者であるかを見せる必要があるのか。
その必要性を理解するために、販促ツールも商品を見せる「ポートフォリオ」であるととらえ、いろいろなメーカーのパンフレットや広告の事例を見ていきました。
例えばあるメーカーの扇風機のパンフレットでは、商品+開発者の紹介・商品がもたらす価値・設計図という見せ方で、新商品のいい部分を紹介しています。また別のメーカーの新聞広告では、商品+イベントを代表するオブジェクトとのコラージュという見せ方で、クリスマスプレゼントという利用シーンを提案しています。
「商品を売る」という目的があって、買いたい・欲しいと思ってもらえるように、消費者の欲求をくすぐるような見せ方で商品の良さを訴求したり、商品を利用するシーンを提案したりと、見せ方を工夫しています。
商品を作るだけではなく、その商品の価値が伝わるように見せ方を考える必要があります。
学生の立場に戻って考えると、「進学・就職」という目的のために、希望の学校や企業を相手に、「自分」を売る、つまり
『「作ったもの」たちは必ず何らかの形で「編集」して「見せる」必要がある』
のです。
コンセントでも、入社を希望する学生やデザイナーにはポートフォリオを提出してもらっています。作品自体の質はもちろんですが、ポートフォリオが作品の良さを伝える見せ方になっているかという観点は、評価時の大事なポイントです。
実際にコンセントのデザイナーのポートフォリオを見てもらい、どんな見せ方をしているのかを紹介しました。
デザイナーを目指す学生にとってポートフォリオとは、
『私の「作ったものたち」を「私のスタイル」で編集して、
いつでもどこでも素早く「見てもらう」ための手段』
であると役割を確認し、「作ったもの」だけで終わらずに、「どう見せるか」を考えることの大切さを知っていただきました。
講義後半では、ポートフォリオを作るにあたって意識してほしい大事なポイントを、
1.素材を集める
2.構成を考える
3.見せ方を考える
という3つのステップに分けて紹介しました。
-ステップ1「素材を集める」においての大事なポイント
・作った物はとにかく保管しておく
・できれば、制作年月日等も記録
・イベントなどは絶対記録を残す
ポートフォリオを作ると決めてから素材を集め出すのではなく、普段からストックしていく癖をつけることが大切です。後のステップで「構成」する際の要素となったり、「構成」「見せ方」を考える際の発想の源になったりします。
-ステップ2「構成を考える」においての大事なポイント
・保管した物を分類、整頓する
・構成を考える=「編集」
・この「編集」こそが私のスタイル
作品のどこを見てほしいのかという視点で、集めた素材を整理して構成を考えていきます。
前半で紹介したコンセントのデザイナーのポートフォリオを台割に落としたものを見てもらい、例えば製品カテゴリーごとに分類したり、全体にストーリー性をもたせたり、という具体的な考え方を紹介しました。
-ステップ3「見せ方を考える」においての大事なポイント
・解説をどう入れるのか?
・レイアウトは?
・物自体の見せ方をどうするか?
ポートフォリオ全体の構成を考えたら、1ページ1ページの具体的な見せ方を考えます。
こちらも前出のデザイナーのポートフォリオを、今度は1ページごとどのように見せているのかを紹介。作品のデザインコンセプトや制作プロジェクトの進め方を解説にしていたり、見る人に興味をもってもらうために見出しを効果的に使用している事例。どこにどんな情報があるのか、規則的に情報を配置するレイアウト例や、作品の質感を伝えるために作品を撮影して配置するといった見せ方の例などを解説していきました。
「ぱっと見て目にとめてもらう」→「じっくり見てもらう」→「何をやったか理解してもらえる」というシナリオに合った見せ方を考えていくことが、進学や就職のための自己プレゼンツールとしてのポートフォリオに大切であることをお話ししました。
また、上級編として他の人やグループとコラボレーションするといった手法も実例を交えて紹介。せっかく他の学科で学ぶ生徒が身近にいるのだから、その環境を活かして一緒にポートフォリオを創作すれば、自分にない発想で見せ方が考えられるようになるかもしれません。
最後に、代表の生徒さんから講義を聴いた感想を発表してもらい、45分間の講習会を終えました。発表してくれた生徒さんは、大事なポイントをしっかりとおさえてくれていて、あまりの理解力の高さ・まとめ方の上手さに感動したほどです。
講義が終わった後に、ポートフォリオ制作の参考書籍や、講義の中で紹介したコンセントのデザイナーのポートフォリオを熱心に見る生徒さんの姿が印象的でした。

デザインを学び始めてまだ1、2年という段階では、「ものを作る」ことで精一杯で「作品の見せ方」を考えて実践するまではなかなか難しかったかもしれません。
でも「作って終わり」ではなく、作ったものの良さを伝えるために「見せ方を考える必要がある」ということを普段から意識できるかどうかは、デザイナーを目指す学生にとって将来のために大切なことだと伝えたいと、少し難しいテーマながらもあえて紹介しました。進学や就職という近い未来だけではなく、デザイナーとして仕事をしていく中でも大切にしていってほしいと思っています。
2011.12.13
長谷川です。
前回のコラムで、サービスデザインについて書きましたが、2011年10月に、「サービスデザイン」という言葉を冠したカンファレンスに参加してきたので、今回はそのことについて書きます。
今回コンセントが出席した「Service Design Global Conference」は、Service Design Networkという国際組織が主催している、今年で4回目を迎えるカンファレンスです。
コンセントからは長谷川、塩崎(プロデューサー)、圓城寺(UXアーキテクト)、河内(コーポレートコミュニケーション)の、それぞれ異なるポジションの4名が、それぞれの問題意識を持って参加しました。
カンファレンスは、米・サンフランシスコで10月20日、21日の2日にわたって開催されました。
余談ですが、このカンファレンスはこれまではヨーロッパで開催されており、北米での開催はこれが初めてとのこと。
カンファレンスのスポンサーには、米国のUXデザイン会社AdaptivePath社などと並んでハンバーガーのマクドナルドなども名を連ねており、サービスデザインの分野の関心の高さがうかがえます。
参加の人数は約300名で、決して多いとは言えませんが、さまざまな分野の出席者が見受けられました。日本からもソニーなどの企業や大学などから、10名以上が参加していました。

コンセント圓城寺の「UXアーキテクト(ユーザーエクスペリエンスアーキテクト)」という肩書きは日本ではあまり見かけないのですが、このカンファレンスのプレゼンテーションなどでは普通に見られています。
ちょっと驚いたのはIDEOと並ぶ世界的なデザインファームであるzibaからの参加者の肩書きがサービスデザイナー(Service Designer)であったことです。すでにそこまで認知は進んでいるようです。
カンファレンスでは、いくつかのキーノート(基調講演)に加えて、参加企業からのケース事例やアプローチの提案などが行われました。
キーノートでは、調査会社のフォレスターリサーチVPのKerry Bodine氏から社会の変革とサービスデザインが求められるようになっている状況の概説、そしてサービスデザインのビジネス的なインパクトなどが述べられました。
特に、サービスデザインにおいては、対象者の期待値が重要な意味をもっており、例としてアップルとコストコの利用者満足度の違いについて述べ、コストコの方が利用者が期待していない分だけ満足度評価がアップルよりも高いといった事例が紹介されました。これはサービスデザインを評価する指標という意味で興味深い観点です。
また、別の基調講演として、米国のUXデザイン会社AdaptivePath社の代表であるBrandon Schauer氏による、サービスデザインビジネスの状況を論じたセッションが行われました。
この講演では、サービスビジネス全体の中でのデザインの比率がまだまだ小さいことからこれからの可能性が大きいこと、広告業界に変わってサービスデザインの領域が拡大していくことなどが実際の業界構造を分析しながら述べられました。
Schauer氏のプレゼンテーションは視覚的でわかりやすいものであるので、興味を持った人はぜひ見てみてください。
スポンサーとして名を連ねたマクドナルド、スウェーデンの自動車メーカーVOLVO、米国の百貨店Searsなどは社内でサービスデザインプロセスを実現するためのアプローチや、具体的に生活者とワークショップを行いながらサービス開発を行っている様子の紹介などを行っていました。
また、企業をサービスデザイン体質に変えていくために、組織内でどういった活動を行っているか、サービスデザインの本質をわかってもらえない人に対して説得するためにどういった観点で説得するか、といったようなセッションもみられました。
僕自身IAやUXのカンファレンスに多く参加しており、また最新トピックスもわりとみているため、正直、個々の発表自体はそんなに目新しさは感じませんでしたが、サービスデザインという言葉やその前提となる概念の普及度、議論のレベルの確認など、参加することで多くの実感を得ることができました。
サービスデザインに関心がある方は、このカンファレンスの主催者である、Service Design Networkのサイトもぜひ見てみてください。
2011.12.12
こんにちは、コンセントの長谷川です。
突然ですが、みなさんは「サービスデザイン」という言葉はご存じでしょうか。
日本語としては「サービス」+「デザイン」で「サービスデザイン」だな、ということはわかると思いますが、そういう意味ではなく、固有名詞として昨今サービスデザインという言葉が話題を呼んでいます。
このサービスデザインという言葉は、欧米では、数年前に話題になったデザイン思考(Design Thinking/デザインシンキング)という概念を具体的にビジネスに落とし込む、という文脈で用いられています。
デザイン思考とは、米国のデザインコンサルティング会社IDEOが提唱した概念で、簡単に言うと「デザイナーの思考方法を使ってビジネスも考えようよ」ということです。
ここでいうデザイナーの思考方法というのは、いわゆるHCD(Human Centered Design/人間中心設計)と呼ばれる、
1)利用者/対象者を正しく知る
2)問題を定義する
3)問題解決のためのデザインをプロトタイピングしながら行う
4)デザインが機能しているかを評価する
というフローを繰り返すというものです。
優れたデザイナーであれば、意識しなくとも行っているプロセスだと思いますが、このプロセスを、デザインフェーズだけでなく、商品開発やサービス開発といった企業活動に正しく組み込むことによって、利用者に価値のある、優位性のある製品やサービスを実現できる、という考え方です。
デザイン思考は、従来はデザイン会社の中や、企業のデザイン部門内だけで実践されてきていました。しかし、2000年代も後半になり、「機能」の観点でみると、実はけっこうなことが実現されているため、単純なモノ作りは必要とされなくなり、「何を生活者に対して提供すればよいのか」という素朴な疑問があらためて問い直されることとなったことから重視されはじめました。
IDEOは、それまでもプロダクトデザイン(工業デザイン)の分野で、ユニークな製品を実現してきていましたが、そのアプローチがいわゆる形のデザインだけでなく、製品コンセプト自体を作り出すところに役立つことに気付き、プロダクトデザインの会社からデザインコンサルティング会社へと変革を遂げ、企業に対してもこういったあたらしいアプローチをもとにビジネスを実現する取り組みを行ったのです。
ここで、素朴な疑問が生まれます。
どうしてモノ作りが機能しなくなるとデザイン思考が有効になるのでしょうか。
それはサービスデザインの本質的な部分でもあります。
単純に形を作っていた時代、世の中ではなにかを実現する「機能」自体が不足していました。音楽を鳴らすこと、野菜や牛乳を冷やすこと、衣類を洗濯すること、こういった機能はないと不便であるため、機能が実現されていれば、利用者にとってそもそも形がどうであれ価値があったのです。
しかし、機能自体が満ち足りると、そこでは単なる機能の実現だけでは利用者は満足しなくなります。また、満足できないだけでなく、そもそも機能は多くなりすぎてしまっていて、必要とすらされていない、という状況すら生まれてきているのです(みなさんも家にある家電の機能で使っていないものが多くあるでしょう)。
そうした状況の中、「どうすれば利用者に使ってもらえるのか」「長期にわたって使いやすいということをどうやって実現するか」といった課題が生まれてきます。そこでは、単に機能を利用者にそのまま与えるのではなく、利用者が必要とする形での「サービス」として提供する必要がある、という認識に至りました。これが「サービスデザイン」という考え方が生まれてきた背景です。
そして、もう一つ本質的な課題として、「サービス」は目に見えないということがあります。
これは触れる/触れないという意味で「インタンジブル(触れない)」と呼ばれます。しかし、このインタンジブルなサービスは最終的には人が触れる形(タンジブル)なものとして提供されることになります。このタンジブル−インタンジブルの関係こそがサービスデザインにデザイン思考が必要とされるゆえんです。
目に見えないサービスをいくら机上で考えても、それが実際に利用者にどう受けとめられるかはあくまで想像上のものでしかありません。そのインタンジブルなサービスコンセプトはタンジブルなプロトタイプに(=触れるプロトタイプ)よって試行錯誤を繰り返して、サービスコンセプトがきちんと利用者に伝わるかどうかを検証しなければならないのです。
サービス価値(提供価値/user value proposition)の定義、その実現方法といったこれからのサービスビジネスの実現には、デザイン思考、つまりデザインの能力自体が不可欠なのです。
こういった背景から、サービスデザインという分野はデザイナーが自分達の提供価値を意識して生まれてきた分野であり、今後ますます必要とされる考え方といえるでしょう。
2011.08.30
2011年8月24日に開催した『広報会議』読者セミナーでの発表資料です。
(発表:株式会社コンセント 塩崎賢一郎)
【発表資料】
「伝える」から「伝わる」ウェブサイトへ
〜ソーシャル化、グローバル化の時代における情報設計・ガバナンス・コンテンツ戦略〜
当日ご紹介できなかった事例や、公開できない資料もございます。
そうした事例等のご紹介を交え、直接お話をお伺いすることもできますので、お気軽にお問い合わせください。

コンテンツストラテジー(コンテンツ戦略)は、コンテンツに関する明確な意図を持ち、コントロールできる状態にすることです。
ターゲットが誰で、達成したいことは何か、競合はどのように表現していて、自社は現状どうであるか、といったコンテンツに関する情報を共有すると、コンテンツの評価や、運用フェーズにおける次の打ち手を計画できるようになります。
コンテンツストラテジーブリーフは、こうしたコンテンツに関する情報を1枚に簡潔にまとめることができるツールです。
2011.07.20
情報発信する上で、これまで、送り手の目的をどれだけ効果的に受け手に届けるか、そういった手法、テクニックが開発され、発信側はそれを学んできました。さらには、送り手の目的が、華麗にパッケージングされるテクニックを鑑賞してきました。
受け取り手が貪欲に何でも飲み込んでくれるお祭り騒ぎはとうに終わっていて、今は皆、送り手のエゴに敏感になっています。伝えるテクニックを鑑賞し技を磨く時代は終わり、受け取り手にとって発信側のどんな情報が必要か。伝えたいことと受け取りたいこととの、バランスはとれているか? そういった伝わるためのしくみが、今まさに必要なのです。
コンセントは、エディトリアルデザインの手法・ノウハウを活かした実際の事例から、雛形やデザインフォーマットとは別の形で、デザイン(プロジェクト設計の意味も含む)ノウハウを集めて蓄積し、「しくみ化」しています。それは、プロジェクトを進めるための、クライアントとのやりとりも含めた、デザインのみに留まらない考え方で、それを「伝わるしくみ」として共有し、ふたたび新しい問題解決に利用しています。
ここでは、そのなかでも基本的な「しくみ」をご紹介します。
【伝わる基本3ステップ】
最も重要なのは「伝わること」。
その単純で絶対的な目的のためには、同じく単純な3つのステップが必要です。

【伝わるツールモデル】
制作物を中心に、それ自体の分析と、それが伝わる流れも踏まえたモデル図です。
詳細と全体感を常に踏まえた、バランスを保つための考え方です。

川崎 紀弘
取締役/クリエイティブディレクター
エディトリアルデザイナーとしてリクルート『週刊住宅情報』、産業デザイン振興会『グッドデザインイヤーブック』等のアートディレクターを歴任。企業、法人等の広報ツールを中心に 『伝わるしくみ』に基づいたプロジェクトの立ち上げ、設計、クリエイティヴディレクションを行う。共著に『実例で学ぶ「伝わる」デザイン』(グラフィック社 刊)(Amazonのサイトへのリンク)がある。
![[かえりみち 広報Café vol.4]トークディスカッション](http://www.concentinc.jp/labs/uploads/2011/07/cafe20110519_P1.jpg)
コンセントでは、2ヵ月に一度、amu(渋谷区恵比寿)にて[かえりみち 広報Café]というイベントを開催しています。広報に携わる方々を対象としたトークディスカッション付きの交流会です。
毎回15〜20名という比較的小規模の交流会のため、一度にたくさんの方とお知り合いになっていただくのは難しいのですが、「参加者全員と話すことができた」「一人ひとりゆっくりと交流を楽しめた」「気後れせずに参加できるちょうどいい規模感」といったお声をいただいており、アットホームで参加しやすい交流会として役立てていただいているのではと感じています。
交流会の前に、トークディスカッションを行っているのも特徴の一つです。
「魅力的な写真づくり」「ウェブサイトから伝わるブランド戦略」など広報ツールにまつわるテーマで、毎回ゲストを迎えてトークしています。
「明日からの実務でちょっと試せるかも」と思っていただけることを目標に、できるだけ具体的な実例を見ていただきながら、カメラマンやライター、ウェブサイトのプロジェクトマネージャーといった第一線で活躍中のゲストに、実際に仕事で活かしている考え方や手法を紹介していただいています。
コーヒーや軽食を楽しんでいただきながら、ゲストと近い距離感で、トーク中に参加者の方から質問や意見などを発言していただくスタイルも、気軽さ&アットホームをコンセプトにした[かえりみち 広報Café]のこだわりです。
コンセントではウェブサイトや会社案内・学校案内、広報誌、社内報といった広報ツール制作の支援やセミナーを開催してきました。さまざまな企業・機関の広報担当の方とお仕事をさせていただくなかで、「他の会社の広報担当者と交流できる場がほしい」「他の会社がどんな広報ツールを制作しているのか知りたい」といったお声をいただいたことをきっかけに、「広報ご担当者が抱える課題解決のために、コンセントができること」を考え、企画したのがこの[かえりみち 広報Café]です。
![[かえりみち 広報Café vol.1]交流会](http://www.concentinc.jp/labs/uploads/2011/07/Cafe20101014_2.jpg)
いきなり交流といっても話しづらいかもしれない。共通のテーマを見つけるのに時間がかかってしまうかもしれない。交流会の前に全員参加スタイルでトークディスカッションができたら、話のきっかけとなる話題を見つけていただきやすいのでは。
セミナーではなくあくまでトークディスカッション。理論ではなく、すぐに役立つノウハウやヒントを得ていただけるように。
軽食は話しながら、立ちながらでも食べやすいようにピンチョス中心のメニューに。普段、激務をこなしていらっしゃる広報担当者の方々に、有機野菜や減農薬野菜などを使った身体にもやさしく、目でも楽しんでいただけるお料理にしたい。翌日のお仕事に影響しないようにアルコール濃度は少し控えめのお飲物を。
集まっていただく方をイメージしながら、[かえりみち 広報Café]らしさをデザインしていきました。
会社の帰りに気軽に立ち寄っていただきたい。堅苦しくなく、あくまで楽しんでくつろげるアットホームな空間でおもてなしをしたい。[かえりみち 広報Café]にはコンセントのこんな思いも込めています。
関連リンク
2011.04.08
株式会社アレフ・ゼロ(現 株式会社コンセント)と当社取締役 川崎紀弘共著による書籍『実例で学ぶ「伝わる」デザイン』が、2011年4月に刊行されました。
入門・初級のデザイナー向けに刊行された本書は、発信者が伝えたい情報が読み手に伝わるためには、どのようにデザインを考えていったらいいかを、旧 株式会社アレフ・ゼロの実例の制作過程を通して学べる本になっています。
書籍情報

■書名:『実例で学ぶ「伝わる」デザイン』
■著者:川崎紀弘(株式会社コンセント)、株式会社アレフ・ゼロ(現 株式会社コンセント)
■出版社:グラフィック社
■ISBN:978-4766122244
■版型:B5変形 144ページ
■定価:2,520円(税込み)
■刊行:2011年4月8日
『実例で学ぶ「伝わる」デザイン』のご購入(Amazonのサイトへリンクします)
著者プロフィール

川崎紀弘
株式会社コンセント取締役。
1972年生まれ。凸版印刷、アスキー、寿精版印刷を経て2000年アレフ・ゼロ(現コンセント)入社。リクルート『週刊住宅情報』、産業デザイン振興会『グッドデザインイヤーブック』等のアートディレクションを歴任。また、経済産業省『経済産業省のご案内2009』など、企業、法人等の広報ツールを中心に「つたわるしくみ」に基づいたプロジェクトの立ち上げ、設計、クリエイティブディレクションを行う。
2010.08.05
2010年8月2日に開催された、「モバイル夜間大学」での発表資料です。
(発表:株式会社コンセント 大岡旨成)
【発表資料】
「HCD(人間中心設計)を活用したWebプロジェクト設計」