【レポート】サムスン電子ジャパン株式会社様向け サービスデザインセミナー

Service Designについて学ぶ コラム

2015.01.15

こんにちは。サービスデザインチームの阿部です。

今回は、2014年11月25日にサムスン電子ジャパン株式会社様(以下、サムスン電子ジャパン様)の社内向けに開催した、サービスデザインのセミナーをご紹介します。

こちらのコラム読者のみなさんはご存じの通り、サービスデザインに関する世の中の興味関心は、近年ますます高まる一方です。

プロジェクト単位での実践はもちろんのこと、会社組織全体へのサービスデザインの浸透を目指す動きもあります。しかし、サービスデザインに関し、その意義と定義について、組織全体が共通の理解をもって活動できているとは言い難いのが現状ではないでしょうか。

そのためか最近では、サービスデザインに関する組織としての学習意識がより一層高まっているように感じられます。実際、コンセントへのレクチャー依頼も増加傾向にあり、私がこうやって記事を書いている間にも、別のセミナープロジェクトが複数動いています。

さて、今回のサムスン電子ジャパン様でのセミナーで講師を務めたのは、コンセントのサービスデザインチームのリーダーである大崎です。サービスデザインの講演や講義というと、Service Design Network日本支部の共同代表でもある、コンセント代表の長谷川が務めている印象が強いと思いますが、最近は、現場でプロジェクトを日々こなしているメンバーが担うことも珍しくありません。

長谷川の講演がどちらかというと概念的で抽象度が高いのに対し、サービスデザインチームのメンバーによるレクチャーはより実践的です。試行錯誤のうえ体系化してきている自分たちの経験から話をすることも多いためか、企業の担当者様も素朴な疑問を投げやすいようで、リアルなディスカッションにつながることも多々あり、セミナー終了後の参加者のみなさんの納得度も高く感じられます。

(レクチャーするサービスデザインチームリーダー大崎)

さて、企業内セミナーというと、本来であれば企業様との守秘義務上お伝えすることができないケースが多いのですが、今回はサムスン電子ジャパン様のお取り計らいにより、プログラムの概要について簡単にご紹介したいと思います。

そもそも今回セミナー開催をご依頼いただいた背景には、サムスン電子ジャパン様社内で各自の立場によって考え方が異なり、なかなか一人一人が共通の理解のもと取り組むことが難しいサービスデザインについて、改めて全員で一緒に考える機会をもち、今後の進むべき方向性や個々の役割を再認識し、積極的にサービスデザインのプロジェクトを各自推進していけるような組織をつくっていきたい、というご担当者様の熱い想いがあります。

もちろんサムスン電子ジャパン様でも、プロジェクトにおいてUX、サービスデザイン観点の取り組みはすでにおこなわれていました。しかし、世の中のサービスデザインを実践している多くの企業と同じように、まだ取り組み始めて間もないこともあり、セミナーを受講するまでは社員のみなさん一人一人の知識と認識にばらつきがある状況でした。

そのため、今回のセミナーでは、サービスデザインに関して共通の理解を得るとともに、これから個人として、そして組織としてどのように取り組んでいくべきかの示唆となることを目指して設計することにしました。

(セミナー中の様子)

そこでセミナー前半では、サービスデザインとは何か、その本質をまず理解していただくことに重点をおいてレクチャーすることとし、サービスデザインを実践していく上で重要となる「サービス・ドミナント・ロジック」の考え方から、実際のプロジェクトにおける具体的なサービスデザインのプロセスにまで踏み込んでサービスの実例を交えてご紹介しました。

後半では、サービスデザインを実践していく上での企業組織のあり方について、現状の企業組織における課題点からあるべき組織の姿についてまで言及。セミナーの最後には、「サービスデザイン組織課題発見シート」を用いて、自分たちの組織が抱える課題と今後向かっていくべき方向性について洗い出すワークショップをおこない、それをもとにディスカッションをしました。

(ワークショップで使用したワークシート。各自で黙々と記入するタイプのものではないところがポイント。このシートをもとに、セミナーの最後にディスカッションをおこなった)

(コンセント代表の長谷川もディスカッションに参戦)

今回のセミナーは、さまざまな職種や立場の方々が参加されたこともあり、今後の組織としてのあり方や個々人の動き方について相互理解が進み、活発的な議論ができたという印象です。また、セミナー終了後にはご担当者様から「メンバーからの評判もよく、取り組んでいくべき課題を再認識し、課題に向き合うモチベーションを上げることができた」との言葉をいただくことができました。

最後になりますが、コンセントでは、こうした企業内セミナーを含め、世の中へのサービスデザインの普及と啓蒙に積極的に取り組んでいます。

昨年後半からは、武蔵野美術大学が運営するD-LOUNGEにて、サービスデザインに関するレクチャー・ワークショッププログラムを提供しており、またコンセントの半社内勉強会「Service Design Salon」は社内外問わず、どなたでもご参加いただけるオープンな勉強会として不定期に開催しています。サービスデザインに関心がある方にはおすすめです。

なお、サービスデザインチームへのセミナーや執筆依頼などございましたら、コンセントサイトのお問い合わせフォームよりご相談ください。

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【執筆者プロフィール】
サストコ|阿部啓悟

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