Lean UXとサービスデザイン|LUXr社との対話

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    長谷川敦士代表取締役/インフォメーションアーキテクト

去る2/26、来日中の米LUXrのJanice Fraser、Jason Fraserと、コンセント代表/インフォメーションアーキテクト 長谷川敦士、取締役/プロデューサー 塩崎賢一郎、UXアーキテクト 坂田一倫とで、日本におけるLean UXについての議論を行いました。

LUXrは、Adaptive Pathのファウンダーおよび初代CEOでもあるJaniceが率いる、スタートアップ向けにLean UXの実現を支援している、サンフランシスコを拠点とした、大変ユニークな会社です。

コンセントでは、現在企業向けにサービスデザインプログラムとして、新規事業立ち上げやサービス開発の支援を行っています。そういった背景もあり、2013年夏に彼らのサンフランシスコのオフィスを訪問し、日米のLean UX界隈の状況について、情報交換や議論を行っています。

LUXrとコンセントの2社で議論になったのは、サービスデザインとLean UXとの関係性。

コンセントでは、国際組織Service Design Network(SDN)の日本支部の共同代表を長谷川が務めており、また、書籍『Lean UX――リーン思考によるユーザエクスペリエンス・デザイン』の監訳を坂田が行うなど、サービスデザインとLean UXの双方について、その役割と重要性を認識しています。

しかしながら、どちらも「顧客の体験をもとにビジネスを構築する」という意味において、手法や活動などに共通する点も多く、このあたりについて米国での状況と、LUXrとしてどのようにとらえているか、意見交換を行いました。

そこから見えてきたポイントは、ルーツの違い(サービスデザインは「デザイン」、Lean UXは「Lean Startup」)に由来する、関心を持っている層の違いが大きいのではないかという点でした。

実際に、プロジェクトの現場では、ちょっとややこしい言い方になりますが、「サービスデザインの考え方での事業変革を、Lean UXのマインドセットにしたがって実施する」ということが行われています。

これからますます両者の重要性は高まってくると考えられ、今後のコミュニティやカンファレンスでのテーマ設定などにおいてこの観点と差別化、類似性の認識は必要になってくると言えます。

コンセントでは、日本におけるLean UXおよびサービスデザインの普及と啓蒙に取り組んでいます。

この内容にご興味を持たれた方、取り組みに参加したい方はぜひご連絡ください。

[ 執筆者 ]

コンセントは、企業と伴走し活動を支えるデザイン会社です。
事業開発やコーポレートコミュニケーション支援、クリエイティブ開発を、戦略から実行まで一貫してお手伝いします。

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