【レポート】広報媒体健康診断セミナー

コラム

2017.01.06

【記事の概要】
2016年11月28日に、コンセントのイベントスペース「amu」で行われた広報ご担当者向けセミナーの内容と、当日の様子についてのレポートです。

 

こんにちは。コンセントのクリエイティブ・ディレクター、青松です。
今回は、先日「amu」で行ったセミナー「あなたの企業の広報物を、健康診断!『その広報物、機能していますか?』」についてレポートします。

コンセントは、コミュニケーション・デザインを事業の主軸としたデザイン会社です。
お取り引きさせていただいている企業のご担当者様は、とりわけコミュニケーション面を担っている方が多くを占めます。ご所属先は広報部門に限らず、さまざまな部署で広報的な動きをされている方が数多くいらっしゃいます。

広報担当の方が制作される媒体も、最近は多様になってきて、ウェブサイトの運用から紙1枚のリーフレットまで、さまざまな媒体を一手に引き受けていらっしゃる方も少なくありません。
本セミナーの企画にあたっては、広報媒体を担当される方が普段、どのようなことに悩まれているのかを社内で意見を出し合いながら検討しました。そこで出た結論として、今回お伝えしようと思ったのは「読者視点」。当日は実際にご自身がつくられた媒体をおもちいただき、それをどう評価したらよいのかをレクチャーしつつ、実際の読者視点で媒体を「健康診断」していただきました。

今回のセミナーは
● 個人視点→読者視点で媒体をみる演習
● すでにでき上がった広報媒体の課題抽出観点
の二点を、簡単なワークを通して学べるプログラムになっています。

「読者視点」と一言で言っても、すぐに実践するのは難しい方もいらっしゃるかもしれないので、まずはご参加者全員で練習課題をしていただくことにしました。

恵比寿で配布しているフリーペーパーを題材に、「読者視点」をもって評価していただきやすくするため、事前に私の方で、想定読者の名前、年齢から住まい、訪れた目的、趣味などを、ご自身の中に落とし込みやすいようにできるだけ具体的に設定しておきました。参加した皆さんには媒体を眺めて思ったことを付箋に書き出していただき、お互いの評価の仕方や、書き出された課題を分類したりすることで、自身の好みではなく「読者の視点で意見を言う」ことに、少しずつ慣れてきたようでした。

ちなみに、コンセントの実際のプロジェクトでは、読者を設定するための必要な情報量は媒体によってさまざまです。また場合よっては、定量データをとって読者の志向を読み解いたり、インタビューなどの定性調査をして実際の読者についての理解をより深めたりします(ウェブサイトやアプリ開発では一般的)。今回のセミナーはその入門編として設計しました。

練習課題を終えたら、次は実践課題。

そもそも、セミナータイトルに「健康診断」とつけましたが、広報媒体が「健康である」とはどういうことなのでしょうか。今回はこれを、
「ある目的をもってつくられたものが、実際にその目的が達成されるであろう企画やデザインに落とし込まれていること」
と定義して、目的と読者を念頭に置きながら、個人的視点を離れて媒体評価をできるシートを作成しました。


当日使用した「広報媒体健康診断シート」(シートの使い方などの詳細はこちらのページをご参照ください。⇒ 広報媒体健康診断シート|ラボ

このワークシートを使って、当日おもちいただいたご自身の制作媒体を評価していただきました。参加いただいた方からは、
「普段の業務の中で、いちばんやらなければいけなかったことが整理された」
「健康診断を行うことで、漠然としたことが具体化された」
など、ご好評の声をいただきました。

最後に本セミナーのまとめとして、コンテンツ・ディレクターの川崎から媒体を「つくる」視点と「見る」視点とで、制作者の意図していることと読者が意識していることがどう関係しているのかを解説させていただきました。

普段の業務の中では、私たちコンセント社員もコンテンツを「つくる」側に立っています。「どんな行動を起こしてもらうために(目的)」、「何を」「誰に」伝えるのかを考えぬくのが、情報伝達の基本です。

1. 発信すべき情報(コンテンツ)を、
2. どんな「らしさ」で(ふるまい)、
3. どういう態度で伝えるか(ふんいき)
によって、読者への受け取られ方は変わってきます。

一方で、「見る」側に立つと、これとは逆の流れで読者はコンテンツを「見る」ことになります。

1. 見た目から得られる印象に誘われて(ふんいき)
2. 使いやすさや、キャッチコピーに刺激され(ふるまい)
3. 実際にコンテンツを受け取り、または行動します(コンテンツ)

「つくる」視点でその媒体の主要な目的やターゲットを定め、「見る」視点でそのタッチポイントやふるまいをデザインする。二つの視点を行ったり来たりすることで、目的を見失わずに、読者に合わせた着地点を見い出し、糸口を見つけることができるのです。

今回のセミナーでは、ご自身が制作されたものをもち寄って参加いただいたこともあり、セミナー後のFree Talk Timeでも、皆さまから当日のセミナーについての質問や普段の悩みをお聞きすることができ、私自身、非常に勉強になりました。

ご興味のある方は、2017年にも第二回開催を予定しておりますので、ふるってご参加ください。
詳細が決まりましたら、本サイトの「セミナー・イベント情報」ページコンセントの公式Facebookにてお知らせいたします。

【執筆者プロフィール】
青松 基|サストコ

【関連リンク】
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広報媒体健康診断シート|ラボ