【レポート】IA Summit 13 Redux in Tokyo
コミュニケーションマネージャーの河内です。
5月29日(水)、コンセントのグループ会社で運営するクリエイティブスペースamuにて、IA Summit 13 Redux in Tokyoを開催しましたので、ご紹介します。
今年のIA Summitはメリーランド州ボルチモアで4月5日〜7日まで開催されました。
日本からは過去最多となる10名での参加となり、ReduxではIA Summitに参加した全員がスピーカーとして登壇しました。また、ボルチモアでは、以前コンセントにUXアーキテクトとして在籍し、現在はサンフランシスコのスタートアップでデザイナーをしているEric Bellにも会うことができ、彼にはSkype経由でReduxに参加してもらいました。
今年のIA Summitのテーマは、”Collaborating with people outside of the discipline”で、現地でのカンファレンスは
・People, Places, & Things
・Growing Together
・Thinking Big
・Shared Sessions & Flex Track
という4カテゴリーでパラレルに進行していきました。
IA Summitでは概念的なものからテクニカルなものまで、粒度もさまざまなセッションが提供されますが、一つ一つをすべて紹介するのは時間的にも難しいため、報告会では大きく「IA系」と「Webガバナンス系」の2つの軸を立てて、各軸にフィットするセッションのうち、興味深かったいくつかをご紹介する形を取りました。
報告パートの進行は、コンセントのプロジェクトマネージャー笹原舞が務めました。
「IA系」での大きなトピックとしては、Reframing IA。
カンファレンス開催前々日にAndrea Resmini氏による「Reframing IA」というラウンドテーブルワークショップが開催されたこともあり(日本メンバーも参加しました)、カンファレンス期間を通じてこのキーワードが随所に見られ、ディスカッションの中心テーマに据えられていたように感じます。
ラウンドテーブルでは、これまでのIAがどのようなもので、今後どのような方向に進んでいくのか、これからの時代のIAを育てるために必要な規範や教育は何かといったことを考えました。また、現地ではIAは意味(meaning)自体を作ることができるのか、といった議論もさかんで、「IAは意味自体を作るわけではないかもしれないが、意味を統合するための構造を構築できる分野である」との論調が多くみられました。
また、カンファレンスの一番最後、Karen McGraneによるClosing Keynoteでは「Great time to be an IA(今がIAでいるべき最適な時)」と力強いメッセージも伝えられIAコミュニティを鼓舞するものとなりました。
「Webガバナンス系」では、デザインガイドラインに関するセッションや、Webガバナンスそのものについてのセッションなどを取り上げました。イギリス政府のサービスサイト改善の取り組みの事例は、現地でも多くの人の関心を集めており、1,000単位で存在するサイトを、ユーザーニーズにあわせて整理し、どのような方針でリニューアルを進めたのかを10の設計指針と共に報告会でも紹介しました。
登壇者からの報告のあとには、会場から「今年のIAサミットでよく聞かれたようなキーワードや、今後につながりそうなトピックなどがあったら知りたい」とのリクエストがあり、登壇者からは以下のキーワードが挙がりました。
・consistency
・meaning
・user research
・unicorn
・emerging themes
Ustreamではアーカイブもされていますので、参加できなかった方で興味のある方はぜひご覧ください。
また、報告会でのスライド資料はSlideshareで公開しています。