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学習支援コンテンツ『情報モラルのたまご』をAmazon Alexa対応スキルとして新たにリリース

〜インターネット時代に必要な「情報モラル力」を家庭で手軽に〜

株式会社コンセント(本社:東京都渋谷区 代表取締役社長:長谷川敦士 以下「コンセント」)は、グループ会社の株式会社PIVOT(本社:東京都港区 代表取締役社長:宮嵜泰成)と共同で 、Amazon Alexa対応スキル 『情報モラルのたまご』 を2018年4月24日にリリースしました。インターネット時代に必要な知識やマナー、情報モラルの学習コンテンツを、Alexaの音声サービス技術を使って提供します。

インターネット時代に必要な「情報モラル力」

インターネットの利用時間は増加の一途で、特に10代・20代においては近年、テレビよりも上回り続けており(※1)、クラスや委員会、部活ごとにSNSのチャットグループがあるなど学校生活においてもインターネット利用は当たり前のものとなっています。また、小学校入学前の子どものスマートフォン等の情報通信端末の利用も年々上昇し、総務省の調査(※2)では4〜6歳で利用率が40%を越えており、インターネットの低年齢化が進んでいます。さらに驚くべきことに情報通信端末を使う子どもの3割は、人に教わることなく自発的に使いこなしているという結果です。たとえばいつも保護者にねだって動画を見ている子どもは、パスワードの意味を理解しないままに動画を見る方法を覚えてしまっているのです。

同時に、個人情報の流出や誹謗・中傷を受けたり依存症になったりといったインターネットを起因とする問題は増え続けています。家庭では、利用時間や閲覧内容に関する約束事をもうけるといった取り組みをしている一方、「不適切な情報・画像に触れないか」「課金サイトに接続しないか」「ネット依存にならないか」「いじめに巻き込まれないか」といった悩みや不安があることも先の総務省の調査(※2)で見られます。いつでもどこでもインターネットを利用できる現代の便利な環境は、裏を返せば保護者の目の届かないところでインターネットに触れられる機会が多いと言え、トラブルから身を守るためには、インターネットに関する正しい知識や、なにが正しい情報なのかを見極めどういった姿勢や考え方をするべきかという「情報モラル力」を身につけることが必要です。

  1. ※1総務省 情報通信政策研究所「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
    http://www.soumu.go.jp/main_content/000492876.pdf
  2. ※2総務省 情報通信政策研究所「未就学児等のICT利活用に係る保護者の意識に関する調査報告書」(平成27年7月)
    http://www.soumu.go.jp/main_content/000368846.pdf

Amazon Alexa対応スキル『情報モラルのたまご』を保護者向けに開発

こうした背景を受け、小学校向けのタブレット用教材としてコンセントで2014年に開発した『情報モラルのたまご』を、「親子で手軽に情報モラルについて対話する機会」を生み出すことを目指し、今回、保護者向けに新たにAmazon Alexa対応スキルとしてリリースしました。

Amazon Alexaは、クラウドベースの人工知能(AI)音声認識サービスです。PCやスマホ、家電などを操作することなく、音声だけでリモート操作できるスマートスピーカー「Alexa Echo」に呼びかけるだけでいろいろなことを実行してくれます。

[Amazon Echoについて]
Amazon Echoは、クラウドベースの音声サービスであるAIアシスタントの「Alexa」を頭脳として搭載しており、Alexaにはさまざまな機能(スキル)を追加することができます(Amazon Alexa https://developer.amazon.com/ja/alexa)。

『情報モラルのたまご』の特徴と概要

・「知る」ことより「考える」に焦点をあてたコンテンツ

「正解」を選ぶことは、ある程度直感的にできてしまいます。しかし実際にその場面に遭遇したときに、好奇心をおさえ正しい選択をするのはなかなか難しいものです。
正解まで(もしくは誤答まで)いろいろと考えるプロセスを提供することで、「良心」と「好奇心」の葛藤を疑似体験していきます。

・思い込みや知識の実践力を「繰り返し」で身につく

知識重視のテーマに関しては、繰り返し体験することで真の理解を促します。インターネットにまつわる問題として起こりやすいケースは、やっていいことと悪いことの知識の欠如よりも、応用が効かずに知識が活かせないことが起因している場合があります。
同じ質問を、言葉を変え状況を変え、繰り返し出題することで、実践で使える知識を身につけていきます。

・クイズ形式で楽しみながら学べる

クイズの回答次第で、Alexaが応える内容が異なります。楽しみながら問題に挑戦することができます。

[問題出題例]
Alexa:「おや? 知らない人のアドレスから、メールがとどいたぞ。ファイルもついているけど、だれからだろう。
みおぼえのないアドレスから、ファイルつきのメールがとどきました。あなたならどうしますか?次の3つの選択肢から、選んでください。
1番 気になっても、ほうっておく。
2番 メールの本文だけ読む。
3番 メールの本文だけでなく、添付ファイルも開いて、確認する」

ユーザー:「1番」

Alexa:(効果音:ピンコンピンコン!)「正解です。
ウイルスのしかけられたメールを開いてしまうと、あなたが被害を受けるだけでなく、家族や友だちなど、ほかの人のコンピューターにまでウイルスがうつってしまうことがあります。たとえば、添付したファイルをクリックしただけで、感染してしまい、自分のパソコンの情報を、知らぬ間に第三者へメールで送ってしまうことも…。見知らぬアドレスから送付されたメールには注意が必要です」

[利用方法]
Amazon Echo購入時にスマートフォンに「Alexaアプリ」をダウンロードしてください。「Alexaアプリ」メニューのスキル一覧から「情報モラルのたまご」を表示し有効にしてください。その後はAmazon Echoに「アレクサ、情報モラルのたまごを開いて」と話しかけるだけでご利用いただけます。

学びをデザインする

コンセントでは1971年の創業時から45年以上にわたり、教育分野においても、教科書や教材、学習のためのアナログからデジタルツールまでさまざまなコンテンツを設計・制作してまいりました。根底にあるのは、「受け手を積極的に創造的にさせる“ふつうの”コミュニケーションは、コンテンツとビジュアルのすぐれたデザインにより実現する」という考え方です。この考え方を基盤にコンセントがもっている知見を有機的に結びつけ、教育効果を改善し、新しい学習体験の提供に今後も努めてまいります。

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■報道関係者さまからのお問い合わせ
株式会社コンセント
広報担当:岩楯ユカ(いわだてゆか)、河内尚子(かわちなおこ)
E-mail:mktg@concentinc.jp

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担当者:塩崎賢一郎(しおさきけんいちろう)、山本泰子(やまもとやすこ)
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[ 株式会社コンセントについて ]

株式会社コンセントは、企業と伴走し活動を支えるデザイン会社です。

1971年の創業以来培ってきた、エディトリアルデザイン、情報アーキテクチャ、ユーザー体験デザイン、サービスデザインなどのデザイン領域の専門的知見やアプローチと、HCD-Net認定専門家も多数在籍する人間中心設計(HCD)プロセスを活用し、企業や行政、教育機関などの組織を対象に、広報やマーケティング、ブランディングにおける組織コミュニケーションやクリエイティブ開発、事業開発・組織開発へのデザイン思考の導入などの幅広い分野で戦略から実行まで支援しています。

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