社員インタビュー

常に目指すのは、
「人の心に響くデザイン」です

鹿児島藍(かごしま・あい)
デザイナー

広島市立大学芸術学部卒。2013年よりWebデザイナーとしてのキャリアをスタートし、2015年にコンセント入社。Webサイト、プロモーションツール、学校案内や書籍など紙媒体のデザイン、化粧品のパッケージなど、媒体を問わずデザイン活動を行う。趣味は展覧会を観るためにあえて前乗りして温泉宿に泊まること。

「何を伝えるか」を大切に、最適な表現を選びたい

鹿児島さんの経歴を教えてください。

前職はWebサイトの制作会社でデザイナーをしていました。Webデザインに関する専門的な知識がない状態からスタートしたので、ほぼ独学で勉強しながら仕事をこなす日々でした。

なぜ転職を?

その会社は6名ほどの小さな会社だったので、デザイナー1人でやりきるような案件がほとんどでした。その分、責任範囲が広いというやり甲斐はあったのですが、自分の仕事に対してアドバイスや評価が得づらい状況でした。入社してから2年ほど経った頃から、果たして今の自分のやり方は正しいのか、デザイナーとしての自分のレベルはどれくらいなのかという疑問を感じ始めました。また、当時は代理店を通して仕事を受注していたので、自分主導で進められないもどかしさもあって。クライアントと直接やりとりできる仕事がしたい、自分の今の実力を知ることができ、他のデザイナーと切磋琢磨できる環境に身をおきたいと思うようになりました。

コンセントを選んだ理由は?

大学で専攻していた現代美術の分野では、コンセプトを決めてからそれにあった表現を検討して、形にするというアプローチをとっていました。だからなのか、特定の表現方法や媒体に縛られてデザインをするというのは違和感があり、「何を伝えるか」をまず考えて、それに一番ふさわしい表現を多彩に提案できる可能性をもつ企業を中心に転職活動をしました。
転職活動時にそう口にしていたら、複数の人からコンセントを薦められまして。気になって調べてみて、ここでなら自分のやりたいことが実現できそうだと感じたんです。

人を一瞬で惹きつける、デザインの力

入社後はどのようにキャリアを積んできましたか?

入社当初はWebのプロジェクトを主に扱うチームに所属して、メーカーの採用サイトやコーポレートサイトのリニューアルなどに携わりました。実はそこで初めてWebサイトの制作にワイヤーフレームという設計図が必要なことを知ったんです(笑)。他にも独学では学びきれなかった手法やツールをたくさん知ることができて……本当に一つひとつ基礎から学び直しました。
そうやって新たな知識を得られたのは嬉しかったのですが、一つの表現媒体にとらわれたくなくて転職したのにWebサイトのみを制作する毎日にジレンマを感じるようになりまして。「もっといろいろな媒体にチャレンジしたい!」と希望を伝え続け、少しずつ別部署のプロジェクトに携わる機会を得られるようになっていきました。

別部署では紙媒体のデザインに関わることになりましたが、実際にプロジェクトに携わってみてどうでしたか?

担当した紙媒体では、例えばコンセプトや企画のアイデア出しから加わったり、キャッチコピーを書いたり、ライターとインタビューの内容にふみこんだ相談をしたりといった今までに取り組んでいなかったことを経験できたことで、多くの収穫がありました。「見え方を美しく新しく」といった今までもっていたデザイナーとしての視点だけではなくて、「何を伝えたいのか」という企画力や編集力が鍛えられている感じがあります。

紙・Web媒体のデザイナーを経験して、鹿児島さんがデザイナーに共通して必要だと感じるスキルはありますか?

Webの仕事はコンテンツ量が比較的多く、運用を前提としているため、コンテンツ相互の動線や更新のしやすさなども考慮に入れてデザインを考える必要があります。そのようなある種の制約がある中で、コンテンツを最後まで読んでもらうにはやはりビジュアルの力が重要で、そういう点で紙媒体での経験はWeb媒体にも活かせると思っています。じっくり読んで内容を理解してもらう文章とは異なり、「一瞬で惹きつける」ということがデザイン特有の役割だと思っているので、もっとその力を身につけたいです。私はまだそこまで至っていないので、世の中のカッコいいものを見ては、心踊らせたり卑屈になって焦ったりしながら勉強中です。

コンセントには多くのデザイナーが在籍しています。影響を受けた人はいますか?

紙媒体を担当し始めたとき、企画のアイデア出しからデザインに落とし込むまでの一連の工程に根気よくつきあってくれたアートディレクターには感謝しかありません。迷ったり悩んだりしたときはアドバイスしてくれるのですが、任せると決めたことには絶対に手を出さないんです。何回もやり直す時間をくれて、採用されなかった案に対しても「なぜそのデザインにしたのか」という理由を私に話させた上で、ブラッシュアップする方法を教えてくれました。「自分でここまでできた」という自己肯定感をもたせてくれて、「もっといいものをつくりたい」という気持ちにさせてくれる。私もアートディレクターになったらこうありたいと思う人です。

手を動かすのが好き。けれどそれだけがデザイナーの喜びではない

直接クライアントと仕事がしたいというのが転職理由の一つでしたが、実際にお客様と接してみてどうでしたか?

入社2年目のときに、電子機器メーカーの製品サイト・カタログ制作に携わったのですが、プロジェクトが終わった後、お客様から「こちらの言いなりにならず根本に立ち返って考えてもらえて、結果的にとてもありがたかったと思っている」と言われたんです。本質にきちんと向き合ってデザインしたいという自分の志を貫けたこと、それに共感してもらえたことがとても嬉しかったです。
フロントに立って「これはきちんと資料化した方がいい」とか「ここはメールで丁寧に想いを伝えた方がいい」とか、コミュニケーションの仕方から自分で考えて進められたこともよい経験になりましたし、直接要望を聞けることでデザインもよりよいものができました。
しばらく経ってから、そのときの仕事がご縁となって、別部署からコンペに声をかけていただけました。結果的にそのコンペが通り、アートディレクターとして海外での撮影や動画制作に携わることができたので、あらゆる意味で自分の成長につながる仕事だったと思います。

入社当初の目的を果たしながら着実にデザイナーとしての力をつけていると思いますが、どんなところが成長したと感じますか?

これまでは「ディレクションのみをするアートディレクターにはなりたくない」という想いが強かったんです。結局、本人がカッコいいものをつくっていないと周囲に対して説得力がないと思っているし、やはり手を動かして制作することが好きなので。
でも、最近はアートディレクターとしてデザイナーと一緒に仕事をする機会が増えてきて、考えが少し変わりました。クライアントと関係を築くことや、社内のプロジェクトメンバーと関係を築くことが楽しいんです。職能を超えて意見をぶつけあうことはよいものをつくるために絶対に必要です。今は意見を言いやすいようにする、困ったときに聞きやすいようにする、任せると決めたことは任せる、など主体性や意見の出しやすい場づくりを意識することも自分の役割だと思って取り組んでいます。

今後の目標を教えてください。

アウトプットの形にこだわりはないのですが、入社当初からずっと変わらず、「人の心に響くもの」をつくりたいと思っています。私自身、好きなアーティストの展示を見に行って、理屈ではなくただただ「すごい」と圧倒されて、気がついたら涙が出ていたという経験があるのですが、そんな心の奥をゆさぶれるものをつくれる人になりたいと思っています。

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