2020年1月14日に発表された「CSS Nite Best Sessions 2019」で、コンセントの社外フェローの植木真氏（株式会社インフォアクシア代表取締役）とアクセシビリティエンジニアの辻勝利がベスト・スピーカーに、さらにアートディレクターの筒井美希がベストスピーカー（次点）に選定されました。
「CSS Nite Best Sessions」は、Web制作に関与する人を対象としたセミナーイベント「CSS Nite」として開催された多数のイベントの中から、その年の選りすぐりのセッションを選定するものです。
CSS Niteではほとんどのセッションのスライドや音声が公開されており、「全部はチェックしきれないので、これは！ と思うものをチョイスしてほしい」という声をきっかけに、2010年から毎年ベスト・セッションが発表されています。
2019年には49回の関連イベントが開催され、植木氏、辻、筒井は、セッション総数123もの中から選定いただきました。
選考基準には「タイムリーな意義」「スライドやトークの質」のほか、CSS Niteイベント開催時にセッションごと3つの軸（「理解できた」「楽しめた」「役に立った」）ごと5段階で立体評価する「アンケートの反応」もあり、イベント参加者の方の評価が反映された選定となっています。
今回、ベスト・スピーカーに選ばれた植木氏と辻がコンビで登壇したのは、マーケティング、ツール、フォント、動画、デザイントレンドなどの切り口から、そうそうたる顔ぶれのスピーカーの方々が登壇して2019年のWeb制作シーンを振り返るビッグイベント「CSS Nite Shift13『ウェブデザイン行く時代来る時代』」（2019年12月21日開催）です。
「辻ちゃん・ウエちゃんのAccessiブル GO! GO!『アクセシビリティ ゆく年来る年 2019』の巻」と題したセッションで、植木氏が2019年に診断した500ページ以上のWebサイトにおけるアクセシビリティの問題点TOP10を紹介し、スクリーンリーダーのユーザーでもある辻の視点で、そのTOP10の中でも優先的に実践してほしいポイントをピックアップしわかりやすく解説しました。
ベストスピーカー（次点）に選定された筒井のセッションは、自身が紙・Web問わず幅広いプロジェクトに関わった経験から考えたデザインの基本について話した「越境しながら考えた『デザインの基本』」。CSS Nite主宰の鷹野雅弘氏や、CSS Nite 2017、2018でベスト・セッションにも選ばれている鹿野壮氏も登壇した「CSS Nite in Okinawa, vol.10」（2019年8月31日開催）でのセッションです。
3名のセッションの動画や概要などがまとまったCSS Niteサイト内の「フォローアップ」ページは2月末に公開予定です。その他の選出者の方々のフォローアップページも公開されておりますので、ぜひご覧ください。
選出者のコメント
植木 真 氏（ベスト・スピーカー）
CSS Niteの数多いセッションの中から、年間でのベスト・スピーカーに選出していただき、大変嬉しく思います。辻さんと「Shift 13」に登壇するにあたっては、いろいろな方々のご協力をいただきながら、2人でしっかりと準備をして、何度もリハーサルを繰り返して臨みました。その結果として、参加者の皆さんから高く評価していただけたことは、今後への大きな励みとなります。2020年も辻さんとのコンビで、アクセシビリティを1人でも多くの人に楽しくわかりやすく伝えていきます。
辻 勝利（ベスト・スピーカー）
私がWebアクセシビリティの啓発活動を始めたのはもう10年以上前。しばらくブランクはあったものの、以来植木さんといっしょにアクセシビリティを向上させることの大切さについて情報を発信してきました。2019年度のベスト・スピーカーに私たちのコンビが選ばれたこと、大変うれしいです。
これを励みに、これからも楽しくてわかりやすいコンテンツをつくり続けていきたいなと思っています。どうぞご期待ください！！
筒井美希（ベストスピーカー次点）
ベストスピーカー（次点）に選出していただきありがとうございます！ ここ数年「デザインの基本について話してほしい」というご相談をいただくことが増えましたが、どういう内容を、どういう手段で伝えるのがよいかの試行錯誤を続けてきました。なるべく実体験を交えながら、手を動かしながら、自分で考えながら聞いていただけるような構成を心がけています。参加者の皆さんに楽しんでいただけたようでとても嬉しいです。今後もおもしろいセッションを生み出せるように、おもしろい経験を積み重ねていきたいと思います。
