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さまざまな領域の専門家による「対話とエセー」でデザインの在り方をじっくり綴る

デザイン誌『DESIGN AND PEOPLE|Issue No.1 デザインは主語じゃない』を創刊

8月11日(金)に青山ブックセンター本店にて刊行記念クロストークイベント第1弾を開催

コンセント刊『DESIGN AND PEOPLE|Issue No.1 デザインは主語じゃない』の表紙画像。

デザインで社会をひらき、デザイン自体の可能性をひらいていくことをミッションに活動する株式会社コンセント(本社:東京都渋谷区 代表:長谷川敦士 以下、コンセント)は、デザインの当事者たちがあらゆる領域や垣根を超えて自らの言葉で自身の仕事と生活についての考え方やデザイン哲学を語る、対話とエセーによるデザイン誌『DESIGN AND PEOPLE』を創刊します。第1号となる『DESIGN AND PEOPLE|Issue No.1 デザインは主語じゃない』は2023年8月4日(金)に発行、刊行を記念したイベントを2023年8月11日(金) に青山ブックセンター本店で開催します。

コンセント刊『DESIGN AND PEOPLE|Issue No.1 デザインは主語じゃない』の表紙画像。

デザイン誌『DESIGN AND PEOPLE』は、デザインの在り方を当事者目線から探っていくデザイン誌です。年1回の発行を予定しており、「デザインは世界の一端をつくっていくこと」と捉えて、さまざまな領域を専門とする方々の「対話とエセー」を収録しています。

■対話・エセー寄稿者(敬称略)
田川欣哉(デザインエンジニア)、大﨑優(デザインマネージャー/サービスデザイナー)、永井玲衣(哲学研究者)、長谷川敦士(インフォメーションアーキテクト/サービスデザイナー)、渡邉康太郎(コンテクストデザイナー)、佐賀一郎(デザイン研究者)、光嶋裕介(建築家)、赤羽太郎(サービスデザイナー)、長﨑陸(プロトタイピスト/デザインマネージャー)、小橋真哉(サービスデザイナー)、枌谷力(マーケター/デザイナー)、加川大志郎(プロデューサー/プロジェクトマネージャー)、増川信夫(ITコンサルタント)、家内信好(ビジネスデザイナー)、林規章(グラフィックデザイナー)、吉田知哉(編集者)、脇田あすか(グラフィックデザイナー/アートディレクター)、室賀清徳(編集者)、長田年伸(装丁家/編集者/ライター)、萩原健太郎(文筆家)、上原哲郎(プロデューサー/経営者)、沖本尚志(編集者)

「対話」を主眼に、ゆるやかなつなぎ直しの契機を掴む

昨今、デザインの力が多方面に渡って期待されている一方で、問題が複雑に絡まり合う状況に多数の専門家が各所で対応していかなければならず、顔の見えない協業や予期せぬ分断も増えているように感じられます。近代に工法・職能として生まれた「デザイン」が今日に至るまでに、経済的合理性により分業化・細分化された結果と言えるのかもしれません。今、こうした状況をあらためて見直す時期にきているのではないでしょうか。

本デザイン誌『DESIGN AND PEOPLE|Issue No.1 デザインは主語じゃない』ではさまざまな領域の専門家やデザインの当事者による「対話とエセー」を通して、デザインの在り方をじっくりと考え、人と人、産業と産業のゆるやかなつなぎ直しの契機を模索しています。

対話篇では、早急に答えを求めず、議論よりも「対話」を主眼に置いています。対面してお互いの場所から見える事象、感じる空気を語りかけることにより浮き彫りになる共鳴や差異を手がかりに、新たな関係性や可能性を探っています。

エセー篇では、寄稿者の方それぞれの専門性や立場から、今大切に思うことや今残しておきたいと思うことを執筆していただいています。論考、回想、提言というように形式も主題もさまざまですが、いずれも個人的な肌感覚を十二分に踏まえたものとなっています。

創刊号のコピー「デザインは主語じゃない」に込めた意味

雑誌には特集形式をとっているものが多くありますが、『DESIGN AND PEOPLE』では、対話とエセーで語られているすべてのテーマを平等に扱うという編集方針から特集形式はとっておりません。そのためコピーには、本文最初の対話篇のタイトル「デザインは主語じゃない」をつけています(Takram代表 田川欣哉氏の発言から)。

「デザインは主語じゃない」というコピーに、30年近くデザイン関連書を扱ってきた本誌編集長の吉田知哉は、「デザインは人の営為のための構造に過ぎない、主語でも目的でもない。あらゆる問題に対して万能薬になるという、安易な礼賛はしたくない。人が豊かに生きていくためにどう資するか、そこだけに立ち返りたい」という気持ちを込めています。

「拙くても、つないでいくこと、関わっていくこと」を表現

デザインの在り方を見つめ直し、人と人、産業と産業のゆるやかなつなぎ直しの契機を模索することを目的とした本誌のデザインコンセントは「拙くても、つないでいくこと、関わっていくこと」です。ロゴや本の中で線として表していたり、巻頭と巻末にそれぞれ写真とグラフィックの口絵を設けているのも、本を通して、世界を、心をつなげていくことを表現しているものです。

■作家(敬称略)
岡庭璃子(巻頭口絵 写真)、林規章(巻末口絵 グラフィック)

デザイン誌『DESIGN AND PEOPLE』のロゴ。「DESIGN」「AND」「PEOPLE」の文字を、黒のマジックインキで描いた太い線でつなげている。

本文ページの画像。

誌面にはさまざまな「線」を描き、「つないでいくこと」を表現。

対話ごとに作家を起用

対話篇では8つの対話それぞれで語られている内容から想起した作家を起用し、対話を読んだイメージをもとに挿絵を描いていただいています。ポートレートもイラストとし、人の言葉や内面を抽象化・具象化していく観点で表現されています。

■作家(敬称略)
三好愛、狩野岳朗、森本将平、永岡裕介、大河紀、岡野賢介、水内実歌子、横山雄

本文ページの画像。

対話から内容や話者をイラストで表現。8つの対話それぞれで異なる作家を起用している。

2023年8月11日(金)に刊行記念クロストークイベントを開催

『DESIGN AND PEOPLE|Issue No. 1』刊行を記念して、2023年8月11日(金)に青山ブックセンター本店にてクロストークイベントを開催します。デザインと教育の現場に、さまざまな形で当事者として関わってきたデザイナー・関係者たちを迎えて、本誌に掲載されている自身や他者の対話やエセーの読み直しを行い、お互いに感じたことを投げかけ、現代においてデザインを教えること、教えられることの──愉しみ、戸惑い等の問い直しを行っていきます。トーク後半には来場者の皆様と登壇者との交流会も開く予定です。

開催概要

イベントタイトル:『DESIGN AND PEOPLE|Issue No. 1』刊行記念 ABC CROSS TALK 01「デザインと教育、私の場合。教えること、教えられることの──」

スピーカー(敬称略):渡邉康太郎、佐賀一郎、脇田あすか、赤羽太郎

モデレータ:吉田知哉(本誌編集長)

開催日時:2023年8月11日(金)16:00〜17:30(開場15:30)

会場:青山ブックセンター本店 大教室

定員:80名

参加費:1,540円(税込)

詳細・お申し込み:青山ブックセンターサイトのイベントページをご確認お願いいたします。
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/design-and-people-1

『DESIGN AND PEOPLE』では、今後も「つないでいくこと」の体現としてさまざまな人を迎えたイベントを開催していきます。

■書誌情報

書名:DESIGN AND PEOPLE |Issue No. 1 デザインは主語じゃない

著者:田川欣哉、大﨑優、永井玲衣、長谷川敦士、渡邉康太郎、佐賀一郎、光嶋裕介、赤羽太郎、長﨑陸、小橋真哉、枌谷力、加川大志郎、増川信夫、家内信好、林規章、吉田知哉、脇田あすか、室賀清徳、長田年伸、萩原健太郎、上原哲郎、沖本尚志

発行所:株式会社コンセント

発売日:2023年8月4日

仕様:A5判、260ページ

定価:2,500円+税

ISBN:978-4-909290-03-8

ご購入先:

■構成(目次)

《対話篇》
対話|デザインと経営
デザインは主語じゃない 田川欣哉と大﨑優 008
画=三好愛

対話|デザインと対話
わからないからいつまでも 永井玲衣と長谷川敦士 044
画=狩野岳朗

対話|デザインと教育
生きるほうへ 渡邉康太郎と佐賀一郎 074
画=森本将平

対話|デザインと建築
不完全な言語でも語っていく 光嶋裕介と赤羽太郎 110
画=永岡裕介

対話|デザインと働き方
界面のプロトタイピング 長﨑陸と小橋真哉 150
画=大河紀

対話|デザインとウェブ
ウェブサイトの現在地 枌谷力と加川大志郎 184
画=岡野賢介

対話|デザインとデジタル
人が変えること、変わること 増川信夫と家内信好 208
画=水内実歌子

対話|デザインとグラフィック
心に刺さる 林規章と吉田知哉 236
画=横山雄

《エセー篇》
エセー|デザインと社会
デザイナーの社会的責任 佐賀一郎 032

エセー|デザインと私
十四歳から三◯歳までのメモランダム 脇田あすか 060

エセー|デザインと批評
粟津潔と『デザイン批評』 室賀清徳 100

エセー|デザインと装丁
本はいつでも「ただの本」 長田年伸 136

エセー|デザインとインテリア
北欧と日本の架け橋 萩原健太郎 176

エセー|デザインと企業文化
変化を捉えたい 上原哲郎 202

エセー|デザインと写真
中島英樹の喪失 沖本尚志 224

編集後記|発刊に際して 254

巻頭口絵 写真=岡庭璃子
巻末口絵 グラフィック=林規章

[ 本リリースに関するお問い合わせ先 ]

株式会社コンセント
Marketing group(PR・広報チーム)石野博一、岩楯ユカ

E-mail:mktg@concentinc.jp
TEL: 03-5725-0115(代表)

[ 株式会社コンセントについて ]

コンセントは「デザインでひらく、デザインをひらく」をミッションに、企業や行政と伴走し活動を支えるデザイン会社です。
デザイン経営や事業開発、マーケティングやブランディング、クリエイティブ開発等において、サービスデザインの視点と技術を生かして戦略策定から実行まで一貫して支援しています。また、誰もがデザインについて学べる「コンセントデザインスクール」の運営等を通して「デザインの知の活用」を広く共有しています。生活者一人ひとりがデザインの視点を身につけ、問題解決に役立てられる社会となることを目指して活動しています。

会社名:株式会社コンセント
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 第21荒井ビル
設立:1973年12月
代表者:代表取締役社長 長谷川敦士
事業内容:デザイン経営支援、事業開発や成長支援、デザイン組織や業務の構築支援、サービスデザイン、ブランディング支援、デジタルメディア開発、クリエイティブ開発

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