コンセントのVR映像企画制作ラボチーム「渡邊課」がコラボレーションし、クリエイティブディレクターの渡邊徹が講師を務めた「xR180ワークショップ2025」で制作された学生たちの作品が、2025年4月30日(水)から5月31日(土)まで、XR体験施設「NEUU」にて展示されています。
本ワークショップは、東京国際工科専門職大学MIRAI-LABO.(渡部健司研究室)、小田急電鉄株式会社が運営するXR体験施設「NEUU」、コンセント「渡邊課」共催の産学連携ワークショップとして、2025年1月から2月にかけて開催されました。昨年実施された「xR180 ハンズオンワークショップ」の第2弾となります。
VR180の実写撮影と演出、バーチャルプロダクション、VRCGを学べるハンズオン形式のワークショップで、東京国際工科専門職大学、武蔵野美術大学の学生で構成された全6チームが参加し作品を制作しました。ライブアイドルグループLiVSの楽曲「僕の声、跳ね返る」を題材に、背景の制作はUnreal EngineやUnityなどを使用し、3D立体視撮影したアクターにCG演出を加えていくというパフォーマンス体験の新たな表現を模索する機会となりました。

ライブアイドルグループLiVSと参加者、講師陣による記念写真

3D立体視撮影の様子と機材
コンセントのクリエイティブディレクターの渡邊徹が、昨年に引き続き本ワークショップ内容の組み立てから担当し、VR180についての講義や撮影レクチャー、学生が制作した作品の講評を行っています。
本展示では、VR360の映像に対して半分の180°の範囲で映像を考え、なおかつバーチャルプロダクションの新しい技術を連動させた「xR180」のVRコンテンツ2作品が、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)で体験できます。
ぜひ、最先端のイマーシブビデオの表現をご覧ください。
「xR180ワークショップ2025」作品展の開催概要
【期間】2025年4月30日(水)~5月31日(土)10:00〜21:00
※定休日およびイベント実施日は除く。
会場の詳細は をご確認ください。
【入場料】無料
なお、本作品はオンラインプラットフォームでも閲覧が可能です。
本ワークショップのプロジェクトメンバーによるコメント
東京国際工科専門職大学
デジタルエンタテインメント学科 CGアニメーションコース
渡部健司 教授
今回で2回目の「xR180ワークショップ」。昨年よりもワークショップの内容や撮影の規模も拡大し、充実した感があります。作品の質も向上し、各学生チームの頑張りや追い込みもあって、最終的に大変よいものがあがったと思っています。
それぞれのチームが世界観のつくりこみ方、レイアウト、流れの構成、色のバランスや変化、アイテムの動き、シーントランジション、エフェクトなどを柔軟に考えて、しかも立体視の効果を考えてバランスよく表現していると思いました。みなさん、本当にありがとうございます。そしてお疲れさまでした。
小田急電鉄株式会社
まちづくり事業本部 新宿プロジェクト推進部
坂田和也 氏
描きたいイメージを学生自身の言葉で伝え、限られた時間と技術の中で形にしていく。その過程で交わされる迷いや選択に、人の手でしか創れない美しさと、越えていく表現の可能性を感じました。制作に真摯に向き合う姿から、多くを学びました。
武蔵野美術大学
デザイン情報学科
大石啓明 准教授
非常に先駆的な取り組みであり、プロのクリエイターにとっても難易度の高い制作条件であったが、チームが支え合い、創意工夫を重ねたことで、xR180ならではのリアリティと空想表現が融合した、魅力的な作品が生み出された。講評会では、LiVS本人やクリエイティブディレクターから貴重な助言が得られた。楽曲の解釈にとどまらず、「LiVSとはどのような存在か」「LiVSとファンが生み出す空気感とは何か」を体感するため、ライブに足を運び、それを表現に落とし込んだチームもあり、その行動力とアイデアには驚かされた。
株式会社コンセント
クリエイティブディレクター/VRディレクター
渡邊徹
VR映像はまだまだ可能性があるな!と素直に感じられたワークショップでした。今までに触れたことがない映像フォーマットだったと思いますが、しっかりと演出意図をもって、ただのパフォーマンス映像ではなく世界観や歌詞を空間で拡張し、映像、音楽、空間の三位一体の体験として、視覚的かつ感情的に強い影響を与える内容となっており、その空間演出の使い方が非常に印象的でした。多くの方にHMDでぜひ見ていただきたい!