組織のカルチャーづくりの方法論を
冊子の形に編集デザインする
コクヨ株式会社様(以下、コクヨ)のオフィスであり、働き方の実験場である「THE CAMPUS」。そこで醸成された独自の組織文化の要因を従業員体験(EX)の観点から調査し、言語化しました。
そして、その知見を生かすために、形式知に落とし込んだコンセプトブック『Work Transformation vol.04』の制作を担当しました。
- デザイン経営支援
- ドキュメント・スライド
- 販促ツール
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- インタビュー調査やカルチュラルプローブ手法を用い、「THE CAMPUS」のオフィス環境やその構築過程が社員の行動変容に与える影響を調査・分析
- リサーチで得た知見を、具体的なソリューション提案に活用できるよう冊子として編集
- コクヨの変化の過程や考え方をわかりやすく伝えるライティングやイラスト制作
プロジェクトの背景
近年、企業の持続的成長において従業員体験の向上やビジョンの浸透が不可欠な要素となっています。コクヨの自社オフィス「THE CAMPUS」では、多様な働き方の実験や地域に開いたイベントなどを通じ、独自の企業カルチャーを育んできました。
しかし、その価値を「企業カルチャーの観点」から十分に言語化・構造化できていないという課題がありました。コロナ禍を経て働き方が変化してきた中、あらためて「オフィスで働く意味」を問い直し、THE CAMPUSで積み重ねられた実践を、他拠点や他社でも再現可能な「説得力のあるナレッジ」として整理することを目的に本プロジェクトは始動しました。
は東京都港区にある「働く・暮らす・学ぶ」の実験場。元はオフィスビルだった建物の一部を開放し、誰でも利用できるパブリックエリアが備わっている。
問題解決までのアプローチ
コンセントは、コクヨのプロジェクトメンバーと共に、企業カルチャー改革の要因を探るリサーチと、その知見を凝縮した冊子制作を行いました。
リサーチでは、THE CAMPUSの構築メンバーや社員、顧客企業へのインタビューを通じ、設計意図や変化の過程を深掘りしました。また、社員が日常の出来事や感情を記録する「カルチュラルプローブ」により、従業員視点でのリアルな体験を収集。その結果、THE CAMPUSでは従来の管理型マネジメントから脱却し、オフィス環境や組織から社員が自発的に資源を引き出し活用する振る舞いが発生していることが明らかになりました。
分析では、組織文化の3層モデル(表層・中層・深層)を用い、物理的な空間設計(表層)が、いかにして「実験カルチャー」や「自律協働」といった価値観(中層)を体現し、社員の無意識の行動(深層)に変容をもたらしたかの構造化を行いました。
これらの知見を具体的なソリューション提案に活用できるよう、冊子『Work Transformation vol.04』を編集しました。




『Work Transformation vol.04』は全28ページの冊子。PDF版をからダウンロードできる。
「文化は抽象的に浸透させるものではなく、日常の空間や振る舞いからにじみ出すものである」という洞察に基づき、つかみどころのない「カルチャーを変える」というテーマを、企業の組織課題として捉えやすい視点から整理しました。空間・運用・ツールの各側面から「従業員体験」をどうデザインすべきかを体系化しています。
クリエイティブのポイント
冊子制作では、読者がコクヨの考え方を理解して、自社の組織課題と重ね合わせながら変革のあり方を内省し、具体的なイメージを膨らますことができるようなストーリーテリングを目指しました。そのため、調査結果の集約に加えて対談インタビューも行い、企業カルチャー変革の裏側にあるリアルな経緯をありのままに開示しています。
また、概念図やイラストを使って直感的な理解を助けるとともに、未来のオフィス像も提示しました。言葉だけでは捉えにくい「目指すべき方向性」を可視化することで、読者が従業員体験のデザインをポジティブに想起できるクリエイティブを追求しています。


[ プロジェクト概要 ]
| クライアント名 | コクヨ株式会社 様 |
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