一般社団法人ダークパターン対策協会は、消費者が内容を読まずに同意ボタンをクリックする“形骸化した同意”やブラウザの設定によって前日同意したのに翌日もまたクッキーバナーが出てきてうんざりする“同意疲れ”といった「同意問題」について検討するため、IIJ社主幹のもと有志により構成された「Webの同意を考えようプロジェクト」の活動を引き継ぐものです。同プロジェクトで「同意問題」を掘り下げる中、より深いダークパターンの問題が認識され、その問題解消のための具体策として「誠実なWebサイトを認定する制度」づくりに着手。制度を完成させ実際に運用していくにあたっては中立的な実行体が必要であるという考えにたどりつき、政府関係者や有識者、企業有志の方々のご賛同・ご協力を得て、一般社団法人ダークパターン対策協会の設立に至りました。
コンセントでは、ダークパターンを単なるUIデザインの問題に留まらずビジネス倫理に関わる重要な問題として捉え、以前より研究に取り組み、消費者の認知度や企業のダークパターン使用防止の取り組みなどの調査、企業・行政機関・業界団体等での講演などを行い、社会への問題提起・啓発に努めてきました。今回の協会設立を通して、安心・安全なデジタル環境づくりにさらに寄与していきます。
■長谷川敦士のコメント
ダークパターンは単なるUIデザインの問題に留まらず、人間とテクノロジー、そしてビジネス倫理に関わる深刻な社会課題です。テクノロジーの進展に伴い、私たちが直面するこの問題はますます重要なものとなっています。この課題を解決するには、表面的な対応だけでは不十分です。事業の方針や組織的な体制そのものが問われているのです。私たちは、社会全体で人間中心のアプローチを強化し、業界全体が一丸となって、この深刻な課題に立ち向かわなければなりません。ダークパターン対策協会は、この課題に真正面から取り組むために設立されました。協会は、人間中心設計の理念を根底に据え、社会全体で人に優しい、倫理的なテクノロジーの普及を推進していきます。
長谷川敦士
株式会社コンセント 代表取締役/人間中心設計推進機構 副理事長/武蔵野美術大学 造形構想学部 教授
ダークパターンは単なるUIデザインの問題に留まらず、人間とテクノロジー、そしてビジネス倫理に関わる深刻な社会課題です。テクノロジーの進展に伴い、私たちが直面するこの問題はますます重要なものとなっています。この課題を解決するには、表面的な対応だけでは不十分です。事業の方針や組織的な体制そのものが問われているのです。私たちは、社会全体で人間中心のアプローチを強化し、業界全体が一丸となって、この深刻な課題に立ち向かわなければなりません。ダークパターン対策協会は、この課題に真正面から取り組むために設立されました。協会は、人間中心設計の理念を根底に据え、社会全体で人に優しい、倫理的なテクノロジーの普及を推進していきます。
長谷川敦士
株式会社コンセント 代表取締役/人間中心設計推進機構 副理事長/武蔵野美術大学 造形構想学部 教授
協会の活動内容、および組織体制図については、2024年10月2日付の「Webの同意を考えようプロジェクト」によるプレスリリースをご参照ください。
(2024年10月2日)
協会概要
[法人名]一般社団法人ダークパターン対策協会[設立]2024年9月27日
[住所]東京都千代田区神田須田町1丁目7番8号
[理事]
- 代表理事 小川 晋平(株式会社インターネットイニシアティブ ビジネスリスクコンサルティング本部長、日本DPO協会理事)*1
- 岡田 淳(森・濱田松本法律事務所パートナー 弁護士)
- カライスコス アントニオス(龍谷大学法学部教授)*1
- 長谷川 敦士(株式会社コンセント 代表取締役 武蔵野美術大学教授)*1
- 増田 悦子(公益社団法人全国消費生活相談員協会 理事長)
[協力]消費者庁、総務省、個人情報保護委員会、経済産業省
[認定制度名]非ダークパターン認定(Non-Deceptive Design Accreditation:通称NDD認定) 現在検討中
*1:
委員