コンセントの秋山豊志(アクセシビリティエンジニア)、佐野実生(サービスデザイナー/インクルーシブデザイナー)、堀口真人(プロデューサー)が共著者として一部執筆を担当した書籍『具体例と解決策で学ぶ Webアクセシビリティの教科書』が、2026年6月16日(火)に株式会社ボーンデジタルより発売されました。
本書は、太田良典氏と伊原力也氏による2015年発売の書籍『デザイニングWebアクセシビリティ - アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ』の増補改訂版です。良質なユーザー体験を生むためのノウハウをまとめた前書の内容を、2023年に公開されたWCAG 2.2(ウェブアクセシビリティに関する国際的なガイドライン)に対応させたものとなっています。発注者や運用担当者、制作側の営業、ディレクター、デザイナー、エンジニアといったウェブサイトの制作や運用に関わる全ての方が、ウェブアクセシビリティ向上の取り組みについて本質を理解し、戦略策定、要件定義、デザイン、実装に至るプロセスに沿って現場で実践できる内容となっているのが特徴です。
3社の実践例を紹介した新章「組織への浸透」を追加
今回発売された増補改訂版では新たにCHAPTER 10「組織への浸透」が収録され、ウェブアクセシビリティの実践を個人から組織へと広げていくための具体的な取り組みがまとめられています。コンセントの秋山、佐野、堀口が、他の共著者と執筆を担当したのは本章です。
この章では、組織浸透のための具体的な取り組みとして、「仲間を作る」「実践する」「発信する」「予算をつける」「利益につなげる」「継続する」の6つに分けて紹介。各取り組みで見られる問題やその要因を整理し、解決に向けたアプローチを提案しています。
また、コンセントおよび、共著者の富本弥生氏が所属する株式会社ビジネス・アーキテクツ、平尾優典氏が所属する株式会社ディーゼロの3社それぞれにおいて、ウェブアクセシビリティの取り組みを組織全体に浸透させていった変遷を、具体的な活動事例を交えてご紹介しています。
一人ひとりの内発的動機から、大きな活動の輪へ
コンセントの事例ページでは、秋山、佐野、堀口がそれぞれの内発的動機をもとに取り組みを始め、ウェブアクセシビリティを含めたインクルーシブデザインアプローチが組織全体に浸透していくまでの10年以上の歩みを振り返っています。クライアントとのプロジェクト推進や社内外の仲間づくり、記事やイベントでの発信等、節目となった活動や出来事を軸に整理しました。最後に、取り組みや組織への浸透についての考えを以下の言葉で綴っています。
── 法規制、仕事観、スキルアップなど、アクセシビリティに取り組むきっかけは人それぞれで構いません。大切なのは、「やらされている」ではなく、「やりたい」と思える理由に出会うことです。そうした内発的な動機が一人ひとりの行動を後押しし、やがて組織や関係者を巻き込みながら、より大きな活動の輪へと育っていくと私たちは考えています。──
本書「CHAPTER 10 組織への浸透|株式会社コンセント」より
ウェブアクセシビリティの取り組みを組織に根づかせたいとお考えの方に、本章でご紹介している取り組みが参考になれば幸いです。
<目次>
- CHAPTER 1 サイトを作る前に
- CHAPTER 2 戦略の策定
- CHAPTER 3 要件定義
- CHAPTER 4 ナビゲーション設計
- CHAPTER 5 インタラクション設計
- CHAPTER 6 フォーム設計
- CHAPTER 7 コンテンツ設計
- CHAPTER 8 ビジュアルデザイン
- CHAPTER 9 実装
- CHAPTER 10 組織への浸透
【書誌情報】

書名:具体例と解決策で学ぶ Webアクセシビリティの教科書
著者:伊原力也、太田良典
共著者:秋山豊志、佐野実生、富本弥生、平尾優典、堀口真人
発行所:株式会社ボーンデジタル
発売日:2026年6月16日(火)
仕様:B5正寸、352ページ
定価:税込3,960円(3,600円+税)
ISBN:978-4-86246-661-7
発行元の紹介ページ:
Amazonページ: