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ダークパターン対策を、画面の修正から組織の仕組みづくりへ ── コンセント、2021年からの知見をもとに企業向け支援を本格化

特設ページ「組織の仕組みから防ぐダークパターン」のメインビジュアル。
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株式会社コンセント(本社:東京都渋谷区 代表取締役:長谷川敦士 以下、コンセント)は、企業がダークパターンを無自覚に使用してしまうことを防ぐための支援を本格化します。その一環として、コンセントの考えや知見、これまでの取り組みを集約した特設サイト「組織の仕組みから防ぐダークパターン」を公開しました。

ウェブサイトやアプリといった個別のユーザーインターフェース(UI)だけではなく、ダークパターンが生まれてしまう“構造”に着目し、組織とデザインプロセスの両面から、ダークパターンを無自覚に生み出さないための支援の体系化・具体化を進めてまいります。

特設サイト「組織の仕組みから防ぐダークパターン」のイメージ画像。

特設サイト「組織の仕組みから防ぐダークパターン」

本プレスリリースの要旨

  • コンセントは、2021年からの調査・研究、企業支援の知見をもとに、ダークパターン対策の企業向け支援を本格化する
  • 個別のユーザーインターフェース(UI)の修正にとどまらず、組織とデザインプロセスの両面から、ダークパターンの無自覚な使用を企業と共に防止していく
  • 現状把握、理解促進、判断基準やガイドラインづくり、デザインプロセスへの倫理観の組み込みなど、企業の事業特性や課題に応じて支援する

支援強化の背景

2026年9月、消費者庁から「デジタル取引・特定商取引法等検討会」の中間取りまとめ(*1)が公表され、ダークパターンへの規律を含む制度改革の方向性が示されました。ダークパターンをめぐる社会的な議論は、問題の周知や実態把握から、具体的な制度や事業者の対応を検討する段階へと進んでいます。​

​こうした制度改革に適切に対応することは企業にとって不可欠ですが、ダークパターンへの対応は法令で定められる要件や個別の表示・UIへの対処だけで完結させることはできません。オンライン上の表示・UIや消費者を誘導する手法は今後も変化し、問題となる手法をあらかじめ網羅することは困難です。また個別の表示・UIを修正しても、その背景にある企業の意思決定のあり方が変わらなければ、同様の問題が別の形で生じる可能性があります。

だからこそ企業には、法令遵守に加え、利用者が必要な情報を適切に理解し、自らの意思で選択できる体験になっているかを継続的に問い直すことが求められます。ダークパターンの問題に向き合うことは、ユーザーとどのような関係を築いていくのかという、企業の“倫理観と姿勢”を社会に約束するものと言えます。​

​一方、ダークパターンが「組織の意思決定の問題である」という認識はまだあまり広がっていません。またダークパターン自体の認知や向き合う姿勢が部門や役職・職種等により異なることなどから、使用防止に向けた組織横断的な取り組みがなかなか進まなかったり、何から始めたらよいか悩んでいる企業も多いのが実情です。

こうした状況をふまえ、2021年よりダークパターンに関する調査・研究・発信を通し、消費者の被害防止とともに企業の無自覚な使用防止に向けた認知・啓発に取り組んできたコンセントでは、企業の“倫理”を「ユーザーにより良いサービスを提供するための設計原則」として捉え、組織とデザインプロセスの両面から、ダークパターンを生み出さないための企業支援を本格化することとしました。​

*1:消費者庁「デジタル取引・特定商取引法等検討会 中間取りまとめ」(2026年9月10日公表)

無自覚な使用を防ぐために必要な対策

​消費者よりも企業にとって都合の良い行動を取るように仕向ける「ダークパターン」は、悪意のある事業者が意図的に用いる手法だと思われがちです。しかしながら、「売上を〇〇%向上する」「会員数を増やす」「見込み顧客情報を獲得する」といった企業運営に不可欠なKPIを達成しようとして、悪意がなくても結果的にダークパターンを生み出してしまう可能性があり、いずれの事業者にとっても「自分ごと」として向き合うべき問題です。

こうした“無自覚な使用”に警鐘を鳴らしその防止に取り組むため、コンセントでは2024年に調査を実施し、その洞察をまとめた「ダークパターンレポート2024」(*2)を発表しました。ダークパターン使用防止の取り組みがある企業に勤めるビジネスパーソンへのインタビューを通して、組織的に取り組む上での課題に、何をもって虚偽とするか/焦らせるとするかといった「線引きの難しさ」や、部署や役割等による「組織内での認識・判断軸の違い」があることが浮き彫りとなりました。​

使用防止の取り組みには、「一律な判断の難しさがあること」「たとえ法令に抵触しなくとも、ユーザーに対して誠実かを問える姿勢」を前提に、組織横断で議論できる仕組みづくりと、ダークパターンが疑われるときに一人ひとりが声を上げられる倫理観・風土醸成が不可欠です。​

*2:株式会社コンセント「ダークパターンレポート2024 ── ダークパターンの無自覚な使用を防ぐために」(2024年10月1日発表)

コンセントの支援内容

コンセントでは、企業ごとの事業特性や組織体制、抱えている課題に応じて、ダークパターンを生まない仕組みと、それでも生じてしまったときに透明性をもって向き合える仕組みづくりを支援します。組織が継続的に問い直し、ダークパターンの使用を防いでユーザーの主体的な意思決定を尊重し、ユーザーとの長期的な信頼につながるサービスを生み出せる状態を目指します。​

​■具体的な支援例

  • サイトやアプリにおける、広告・契約・解約動線等の現状把握と課題整理
  • 経営層、事業責任者、マーケター、デザイナー等を対象とした研修・勉強会
  • ダークパターンを防ぐための判断基準やガイドラインづくり
  • デザイン・開発・運用プロセスへの倫理観点の組み込み
  • 部門間の連携や意思決定のあり方を含む、組織的な使用防止策の検討
  • ダークパターンの使用が生じた際の、あるべき企業姿勢や対応方針の検討

​■コンセントが提供できる知見
紙メディアやウェブサイト・アプリの設計・編集・制作、サービス・事業開発、人材育成・組織開発の支援で一貫して大切にし培ってきた知見を結集し、企業の皆さまと共に、組織とデザインプロセスの両面から取り組みを強化します。

  • ユーザーインターフェースデザイン・ユーザー体験デザイン・サービスデザインの知見
    個別のタッチポイントの設計、自社サービスの利用前後を含めた全体のユーザー体験のデザイン、ユーザー体験を軸とした事業やオペレーション全体の設計に関する知見
  • 編集デザイン・コミュニケーションデザイン・ブランディングの知見
    文言、情報の順序、強弱、選択肢の見せ方など、ユーザーの理解と判断に影響する情報設計、およびその企業らしさを一貫して伝えるブランド体験とコミュニケーション設計に関する知見
  • ダークパターンに関する継続的な知見
    2021年から、調査・研究、情報発信、行政・業界団体との議論、企業からの相談・対話を通し培ってきたダークパターンに関する知見

代表取締役 長谷川敦士からのメッセージ

長谷川敦士のプロフィール画像。

ダークパターンは、ウェブやアプリのUI(ユーザーインターフェース)の問題である以前に、企業の意思決定の問題です。KPI、部門ごとの役割分担、商慣習──個別には理由があったとしても、結果的にそれらの積み重ねによって、利用者に不利益な選択を促す体験を生んでしまうことがあります。そして、これがダークパターンの本質ですが、利用者がそう感じてしまえば、それはダークパターンになってしまいます。

この問題は担当者個人、ましては担当するデザイナー個人に委ねてはなりません。何を成果とし、どこで立ち止まり、誰が異議を唱えられるのか。その仕組みをつくることは経営の責任です。

規制への対応は、社会が求める最低ラインを守ることです。しかし、企業に問われるのは、その先に顧客とどのような関係を築くのかということではないでしょうか。短期的な成果と引き換えに信頼を損なってしまうのではなく、誠実な体験そのものを企業の事業価値としていく。コンセントでは、倫理を事業の制約ではなく、より良いサービスを生み出すための設計原則として捉え、企業の皆さんと共に組織とデザインプロセスの両面から実践を重ねていきます。

特設ページ「組織の仕組みから防ぐダークパターン」について

[URL] https://darkpattern.concentinc.jp/

[公開日]2026年9月14日 ※内容は随時更新予定

[掲載内容]

  • いま起きていること
    実態調査から検討会の中間取りまとめの公表まで、消費者庁の直近の動きを整理
  • コンセントの視点
    企業がダークパターンの問題に向き合う際の前提とすべき3つの視点について(「悪意より『無自覚』から生まれるダークパターン」「対策は、画面から組織へ」「規制対応は信頼への投資」)
  • コンセントの知見
    調査レポートや寄稿、書籍をはじめ、ダークパターンに関するコンセントでの調査・研究・発信活動のリンク集
  • コンセントの取り組み
    社会への問題提起・認知・啓発に関するコンセントの取り組みについて、2021年より年別に整理
  • お問い合わせ先
    企業の皆さまからのダークパターンに関するお悩みやご相談、メディアの皆さまからの意見交換や取材・講演に関するお問い合わせ先
特設ページ「組織の仕組みから防ぐダークパターン」のスクリーンショット。左にブラウザでの表示画面、右にモバイルでの表示画面が並んでいる。

[ 本リリースに関するお問い合わせ先 ]

株式会社コンセント
Marketing group 岩楯ユカ
TEL: 03-5725-0115(代表)
E-mail:mktg@concentinc.jp

[ 株式会社コンセントについて ]

コンセントは「デザインでひらく、デザインをひらく」をミッションに、企業や行政と伴走し活動を支えるデザイン会社です。
デザイン経営や事業開発、マーケティングやブランディング、クリエイティブ開発等において、サービスデザインの視点と技術を生かして戦略策定から実行まで一貫して支援しています。また、誰もがデザインについて学べる「コンセントデザインスクール」の運営等を通して「デザインの知の活用」を広く共有しています。生活者一人ひとりがデザインの視点を身につけ、問題解決に役立てられる社会となることを目指して活動しています。

会社名:株式会社コンセント
所在地:〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-20-6 プレファス恵比寿南
設立:1973年12月
代表取締役社長:長谷川敦士
事業内容:デザイン経営支援、事業開発や成長支援、デザイン組織や業務の構築支援、サービスデザイン、ブランディング支援、デジタルメディア開発、クリエイティブ開発

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