開催日:2026.5.21(木)
対話型セミナーDesign Polyphony Dialogue第2弾「どうしたら抗えるのか── 多様な声を集める対話の場」を開催
2026年5月21日(木)に大阪にて、立命館大学デザイン・アート学部中山郁英研究室とコンセントによる共催イベント「どうしたら抗えるのか── 多様な声を集める対話の場『Design Polyphony Dialogue #2』」を開催します。
Design Polyphonyは、「多様な声を響きあわせながら、未来に向けた道筋を描く」という思いを込めPolyphony(多声性)の名を冠した、株式会社コンセントのデザイナーを中心としたコレクティブです。
従来のデザインは、単一の視点で明解な答えを提示することが求められる場面が少なくありませんでした。しかし、昨今の企業活動は、環境負荷軽減と事業成長、データ活用とプライバシー保護などといった相反する価値の調整を常に求められており、一つの判断が複数の領域に波及しながら影響を及ぼす構造の中にあります。すなわち、現代のビジネスを推進すること自体が、「厄介な問題(Wicked Problems)」や「複合危機(Polycrisis)」に向き合うことに他なりません。だからこそ、複雑さを切り捨てて単純化せず、矛盾や葛藤を抱えたまま、真摯にためらいながら意思決定する姿勢が求められます。
私たちが取り組むべきデザインは、多様な人々の声をひらき、響きあわせ、そこから新しい調和を見つけ出すことで、可能性を手繰りよせるようなものであるべきではないでしょうか。
どうしたら抗えるのかを考える
「速く・効率的に・単純に」進めることが善しとされる局面が増えるほど、私たちは粘りづよく考え続けることをコストとして扱ってしまいます。一方で、複雑な利害関係や歴史的背景がある現場で、対話と熟考を重ねながら変化を起こそうとしている方々がいます。その態度は、行動は、どのような場面で立ち上がり、どのように持続されるのでしょうか。
今回は、ゲストに立命館大学 デザイン・アート学部准教授で、「行政組織によるデザインの実践」をテーマに研究を行いつつ、滋賀県長浜市を拠点に行政や歴史ある組織との協働を行っている中山郁英さんをお迎えします。
行政組織の位置づけやさまざまな関係性のなかで、現場の人々とどのように新しいものごとや考え方を根付かせてきたのか、その実践から、これからのデザインがどのようにありえるのか、参加者とともに探索します。
ホストは、株式会社コンセント Strategic Design group所属、サービスデザイナー/コンテンツデザイナーの小山田那由他とDesign Leadership所属、デザイン誌『DESIGN AND PEOPLE』編集長の吉田知哉が務めます。
『DESIGN AND PEOPLE』は、デザインやクリエイティブへの問いを抱えながら、自分の仕事と生活、興味関心、研究テーマ、時事問題についてを語る、書く──《対話とエセー》によるデザイン誌です。4月に、同じくコンセントより刊行したRDA叢書『デザイン学の再構築へ』(立命館大学デザイン・アート学部 編著)とあわせて、会場での販売を予定しています。
【こんな方におすすめ】
- 経営企画/新規事業/政策形成など、構想をつくる立場の方
- 越境しながら協働を推進していきたい方
- 自分のペースや判断基準を見つけたいと考えている方
[ Design Polyphony Dialogueについて ]
「Design Polyphony Dialogue」は、色や形の具現化、課題解決、課題発見、意味創出など多面的な要素を持つ「デザイン」についてさまざまな立場で関わるゲストをお招きして、これからどのようなデザインを実践していけるか、していくべきかを考える対話型のセミナーです。
ここでは、専門家や一部の声に共鳴するのではなく、参加者それぞれの経験や視点を持ち寄り、まだ見えていない問いや可能性を共に発見することを目指します。
[ 開催概要 ]
| イベント名称 | どうしたら抗えるのか── 多様な声を集める対話の場「Design Polyphony Dialogue #2」 |
|---|---|
| 日時 | 2026年5月21日(木)17:30〜20:30 |
| 会場 | ROOT(Ritsumeikan Osaka-Umekita Open Innovation Terrace) 〒530-0011⼤阪市北区⼤深町6番38号 グラングリーン⼤阪 北館 JAM BASE 5階 |
| 定員 | 40名(事前申し込み制) ※定員となり次第、お申し込みを締め切らせていただきます。 |
| 参加費 |
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| 持ち物 |
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| 共催 | 株式会社コンセント、立命館大学デザイン・アート学部中山郁英研究室 |
| 詳細・お申し込み | にてご確認をお願いいたします。 ※懇親会からのご参加も歓迎です。 |
[ プログラム(予定) ]
- 17:30〜19:00
- 対話 スピーカーからの話題提供と参加者を交えた対話
- 19:00〜20:30
- 懇親会 軽食を囲んでの自由な対話の場
スピーカープロフィール(敬称略)
中山郁英(NAKAYAMA Ikuei)
立命館大学 デザイン・アート学部准教授
立命館大学立命館大学デザイン・アート学部 准教授。合同会社ケイフー共同創業者/プロジェクトマネージャー。民間企業や東京大学i.school等での勤務を経て滋賀県長浜市に帰郷、自治体と協働した事業等に携わる。2025年より立命館大学にて新学部/研究科の立ち上げに従事。研究テーマは「行政組織によるデザインの実践」。デザインを行政で当たり前のものにすることを目標に研究・活動を行う。著書に『行政×デザイン実践ガイド 官民連携に向けた協働のデザイン入門』(単著、ビー・エヌ・エヌ)、『クリティカル・ワード デザイン理論 問題解決と未来構想の先へ』(共著、フィルムアート社)、監訳・共訳書に『誰もがデザインする時代のデザイン 日々の営みからソーシャルイノベーションを生み出すための思想と実践』(ビー・エヌ・エヌ)等がある。京都工芸繊維大学大学院デザイン学専攻博士後期課程修了、博士(学術)。
小山田那由他(OYAMADA Nayuta)
株式会社コンセント サービスデザイナー/コンテンツデザイナー
エディトリアルデザイナーとしての経験を経て、「コミュニケーションのデザイン」を切り口に、企業や行政のサービス開発・改善、デザイン組織化の支援に携わる。公共分野でのサービスデザイン実践に力を注ぎ、「PUBLIC DESIGN LAB.」の責任編集として、行政や市民とともに新しい公共のあり方を探求している。武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所客員研究員、HCD-Net認定人間中心設計専門家。著書に『これからのデザイン思考』(MdN、2021年)、『DESIGN AND PEOPLE Issue No. 2|他者たちとどう生きるか』(コンセント、2025年、共著・対談収録)、『インフラ再考:解像度を上げて出会うインクルーシブな事例』(土木学会、2026年、共著・鼎談収録)がある。
吉田知哉(YOSHIDA Tomoya)
株式会社コンセント 編集者/クリエイティブディレクター
グループ会社である株式会社ビー・エヌ・エヌ取締役編集長を経て、現職。編集者としての独自視点で、ブランディング支援、メディア戦略・制作支援、商品・事業開発支援等に従事。書籍編集の主な仕事としては『ブルーノ・ムナーリの本たち』(東京ADC賞受賞)、森岡督行『BOOKS ON JAPAN 1931‒1972 日本の対外宣伝グラフ誌』、ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン『遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生解題:美学としてのグリッドシステム』、岡秀行編著『包:日本の伝統パッケージ、その原点とデザイン』など、デザイン関連書を数多く手がけてきた。入賞歴としては、米・ニューヨークTDC、独・iF デザインアワード、英・D&AD、日・グッドデザイン賞などがある。コンセント刊行のデザイン誌『DESIGN AND PEOPLE』編集長。「一冊の本を売る書店」として知られる森岡書店の共同経営者でもある。
