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コンセントで企画・クリエイティブ開発を担当した、 放送大学学園様の新聞広告が掲出されました

放送大学の2種類の新聞広告。1つは女性のイラストと「ひとつ、楽しみが増えました。」というメインコピーが、もう一方は男性のイラストと「ここだけの話。俺は今、大学生だ。」というメインコピーが書かれている。また放送大学に入学したきっかけや感想を表現した文章と、「放送大学なら、1科目から大学生に。」というコピーも添えられている。

コンセントで企画とクリエイティブ開発を担当させていただいた、通信制大学・大学院の放送大学学園様(以下、放送大学)による2023年度4月入学生募集プロモーションの一環として、シニア世代を対象とした新聞広告が、2023年1月1日(日)と1月15日(日)に各社新聞に掲載されました。

放送大学の2種類の新聞広告。1つは女性のイラストと「ひとつ、楽しみが増えました。」というメインコピーが、もう一方は男性のイラストと「ここだけの話。俺は今、大学生だ。」というメインコピーが書かれている。また放送大学に入学したきっかけや感想を表現した文章と、「放送大学なら、1科目から大学生に。」というコピーも添えられている。

「学び」に年齢の制限はありません。昨今、リカレント教育やリスキリングが注目されていますが、社会人だけではなくシニア世代からも、開かれた学びの場が求められています。年齢を重ねることで、興味の幅が広がったり、これまでの経験が繋がることで探求したいテーマが見つかるという人も少なくないのではないでしょうか。

アメリカの心理学者R・キャッテルによれば、新しい場面に対して素早く処理する瞬発力や暗記力といった知能(流動性知能)は、20歳前後をピークに低下していきます。一方で、これまでの経験を通じて培ってきた、理解力や洞察力といった知能(結晶性知能)は、20歳以降も上昇を続け、高齢になっても安定していることが提唱されています。生来の知能よりも興味や関心をもとに、何歳になっても学び続けることの大切さを教えてくれます。

放送大学は1科目から大学生になることができ、興味のある分野から気軽に学ぶことできるのが特徴です。実際に放送大学では50歳以上の学生が4万人以上も在学しており、中には100歳以上の学生も学んでいます。

こうした背景をふまえて、今回の新聞広告ではシニア世代の女性と男性をそれぞれモチーフに「学び」との関係性の変化を描きました。前年度に引き続き、イラストレーターの赤さんを起用。「趣味としての楽しみ」や「学びたいという欲求」といった、自分の知的好奇心と対峙する人物像をイラストレーションで表現し、表情や仕草から醸し出す余韻を楽しんでいただけることをクリエイティブの狙いとしています。

制作に込めた思い

「変化の時代を生き抜くために、資格やスキルを身に付けるべき」。不安を煽るような息苦しい表現は、ときに学びを窮屈な存在に変えていく恐れがあります。もちろん、自身の能力をアップデートしていくことは必要ですが、それだけでは単一的な価値観に縛られたり、こころの豊かさが不足していきます。インスタントな消費を繰り返すだけではなく、味わうように浪費する学びも必要だと思います。この広告を通して、ちょっとでもスピードをゆるめたり、寄り道をしたり、じっくり消化していくようなクリエイティブを目指しました。年齢や価値観に囚われずに、好奇心のままに学び続けられる人って、カッコいいですよね。

(株式会社コンセント クリエイティブディレクター 中條隆彰)

広告概要

■仕様

  • 新聞15段 フルカラー

〈新聞広告PDF〉


■掲載概要

〈2023年1月1日(日)女性ver〉

  • 東京新聞(対象エリア:東京/神奈川/千葉/埼玉/茨木/栃木/群馬/静岡)
  • 神奈川新聞(対象エリア:神奈川)
  • 千葉日報(対象エリア:千葉)

〈2023年1月15日(日)男性ver〉

  • 毎日新聞(対象エリア:関東/静岡/長野/新潟/東北)

■スタッフリスト(企画・制作:株式会社コンセント)※敬称略

  • クリエイティブディレクター:中條隆彰(コンセント)
  • アートディレクター:⽩川桃⼦(コンセント)
  • ディレクター:増⽥総三(コンセント)
  • リサーチャー:時沢斐奈(コンセント)
  • アカウントマネージャー:江幡菜美 (コンセント)
  • イラストレーター:⾚
  • コピーライター:山口明希子
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