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発達性ディスレクシアのフォント環境と社会課題を検証する産学共同研究に協力

株式会社コンセント(本社:東京都渋谷区 代表:長谷川敦士 以下、コンセント)は、武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所と株式会社モリサワによる、発達性ディスレクシアのフォント環境と社会課題を検証する産学共同研究に賛同し、協力することが決定しましたのでお知らせします。

発達性ディスレクシア(以下、ディスレクシア)は、文字の読み書きに限定した困難のある学習障害のひとつです。近年、多くの人にとってのわかりやすさ、読みやすさが工夫されたユニバーサルデザインフォント(UDフォント)の利用によりディスレクシアを含む児童・生徒の学習環境の改善などが期待される一方、教育現場では組織やシステム上の問題からUDフォントを導入しづらい背景があります。

今回開始された武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所と株式会社モリサワによる産学共同研究は、初等・中等教育機関(主に小中学生)を対象者として、フォントだけでなく対象者をとりまく「すべての文字」について考え、文字の読み書きに困難を抱える児童・生徒への配慮を社会が正しく用意するために、教育現場の課題を明確にする基礎研究(ソリューションを作る前の段階)を行うものです。小中学校の教員へのインタビューの実施と分析により、教員の意識だけでなく、教員の環境によって起こっている現象を明らかにするとともに、教育現場の課題解決のための方向性を、教員の意識、体制への働きかけ、保護者の意識等の観点を中心に明らかにすることが目的とされています(武蔵野美術大学のプレスリリースより)。

コンセントでは、アクセシビリティやユニバーサルデザイン、バリアフリーをはじめさまざまな領域において、一人ひとりの心理的・身体的な多様性を捉えることで潜在課題や解決策を見つけ出し多様な人と共創・協働しながら解決していくインクルーシブデザインに取り組んでおり、今回の共同研究の目的に賛同し、協力したいと考えました。

この共同研究は、文字文化の保全・発展に資する活動を支援する一般財団法人森澤信夫記念財団の協賛のもと、武蔵野美術大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科/大学院造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースを中心とした教員、大学院生、学部生、他大学の研究者や株式会社モリサワのメンバーにより共同で行われます。コンセントからはサービスデザイナー/インクルーシブデザイナーの佐野実生と中安晶が調査実施と分析に協力します。
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