開催日:2021.4.23(金)終了しました
未来を夢想し、物語る1dayワークショップ「Crafting Futures Workshop」を開催
2021年4月23日(金)に、未来を夢想し、物語る1dayワークショップ「Crafting Futures Workshop」を開催します。
本ワークショップは、ビジョンデザインとSFプロトタイピングの手法を組み合わせた、未来をリアルに構想する考え方、方法をツールキットを使いながら体験する1Dayワークショッププログラムです。
本プログラムは、2019年度にコンセントが厚生労働省より受託し開発した社会人のためのデザイン思考のリカレント教育プログラム『NXT ENGINEERING』の一部を発展させたものです。
ワークショップでは社会の構造を広い視点で捉え、どのような点に課題があるのか、どのような解決可能性があるのかを考え、理想とする未来像(ビジョン)を描きます。その後、SFプロトタイピングの手法を用いてビジョンを具体的な表現、ストーリーに落とし込み未来を構想します。
このようなアプローチは、クリティカルデザイン(※1)やビジョンデザイン(※2)といった、社会課題解決を目指したり、理想とする未来像からバックキャストして取るべき行動を決めていくプロセスにおいて重要視されています。
※1 クリティカルデザインとは問題解決よりも社会的影響や議論を重視したデザインアプローチに対する呼び方。
※2 将来的な未来の好ましい理想像を定義し、バックキャストしてやるべきことを決めていくアプローチ。
ビジネスにおけるデザインの方法論は長く研究され、とくに2010年代以降には「デザイン思考」が大きく注目を集めました。近年では経済産業省・特許庁による「『デザイン経営』宣言」などや経済産業省によるサービスデザインの手引書「サービスデザインをはじめるために」が公開されるなどデザインアプローチの組織導入が推進されています。
デザイン思考やサービスデザインといったデザインアプローチは、不確実性をコントロールしながら探索を行うアプローチのため、有効に活用するには「どのような領域に対して探索を行うか」に組織やプロジェクトメンバーひとり一人の意思決定が必要です。そのため、デザインアプローチの導入が進む一方で「デザイン思考やサービスデザインをうまく実践できない」という声が挙がり始めてもいます。
本プログラムはこのような課題を解決するための一つのアプローチとして開発しました。
これから新しいことを探索的に考える必要がある方の多くのご参加をお待ちしています。
Crafting Futuresの考え方については
をご覧ください。
【ツールキットについて】
本ワークショップでは広い視点で社会構造を捉え新しいアイデアを考えていくために「シグナルズ・フォー・フューチャークラフト」というツールを利用します。
シグナルは社会構造を6つのレイヤー(トレンド、サービス、ガバナンス、インフラ、文化、自然)に分け、それぞれのレイヤーで起こっている現象やこれから起こる変化のきざしをカード化したツールです。コンセントのクリティカルデザインリサーチユニットのFuture Thinking Clubが企画編集しています。
本ワークショップはオンライン開催のため、デジタル化したツールを利用しますが、ワークショップ参加の方およびツールキットをご購入頂いた方にはイベント終了後に物理的なツールキットをお届けする予定です。
[ 開催概要 ]
イベント名称 | Crafting Futures Workshop – 未来を夢想し、物語る1dayワークショップ |
---|---|
日時 | 2021年4月23日(金)10:00〜18:00 |
会場 | オンライン(Zoom) |
視聴方法 | 本ワークショップはZoom及びmiroを使ったオンライン形式での開催を予定しています。 事前に利用ツールについてのご準備をお願いします。 当日のZoomオンラインミーティングへの参加方法はPeatix経由でURLなどをご連絡いたします。 ※Zoom配信URLにつきましては、お申し込みいただいた方へのみ招待URLをお送りいたします。また開催当日までに「イベント視聴ページ」にも配信URLを記載予定です。 |
参加費 |
|
主催 | 株式会社コンセント |
詳細・お申し込み | にてご確認をお願いいたします。 |
備考 | 詳細プログラム、ツールキットデザインなどは予告なく変更する場合があります。あらかじめご了承ください。 |
[ プログラム ]
- 09:30〜10:00
- 開場
- Part1:ビジョンデザイン
- 10:00〜11:00
- 未来を考える環境をつくる
- 11:00〜12:00
- ビジョンをつくる
- 12:00〜13:00
- 休憩
- Part2:ストーリープロトタイピング
- 13:00〜14:00
- ストーリーをつくる
- 14:00〜15:00
- ストーリーから要素を抽出する
- Part3:サービスプロトタイピング
- 15:00〜16:30
- ストーリーをサービスとして再構成する
- Part4:振り返り
- 16:30〜17:30
- ワーク内容&ディスカッション
- 17:30〜18:00
- ワークショップの振り返り
ファシリテータープロフィール
小山田 那由他(OYAMADA Nayuta)
株式会社コンセント サービスデザイナー / コンテンツデザイナー
HCD-Net認定 人間中心設計専門家。東京造形大学視覚伝達専攻卒。 デザイナーとしての経歴を生かし、デザイン思考、HCD(Human Centered Design)をベースに、サービスデザイナーとして企業・行政組織のサービス開発・改善支援を行う。 HCD-Net 社会基盤SIG副主査。武蔵野美術大学ソーシャルクリエイティブ研究所 客員研究員。
(MdN)著作、『Service Design Impact Report : Public Sector 日本語版』『Service Design Impact Report : Health Sector 日本語版』(Service Design Network)監訳、『デザイニング・フォー・サービス “デザイン行為”を再定義する16の課題と未来への提言』(THOUSANDS OF BOOKS)ブックデザイン、若林 恵 責任編集『NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方』(黒鳥社)図案協力、公共分野でのサービスデザインアプローチを研究・実践するコンセント「PUBLIC DESIGN LAB.」アートディレクション / 責任編集、等コンテンツデザインによるデザインをひらく活動多数。
佐々木 未来也(SASAKI Mikiya)
株式会社コンセント デザイナー / アートディレクター
グラフィック、エディトリアル、UXなどのデザイン。株式会社コンセント、NC帝國所属。「かたる、つくる デザインとSFの交差する場所で」(「S-Fマガジン 2020年 08月号」早川書房、2020年)を寄稿。
長尾 真実子(NAGAO Mamiko)
株式会社コンセント Strategic Design group サービスデザイナー、SDN日本支部事務局メンバー
京都工芸繊維大学大学院 デザイン経営工学専攻 博士前期課程(工学)修了。 多様な文化や領域とのコラボレーションプロジェクトの経験をもつ。グローバルデザイン戦略ファームを経て、2018 年コンセントへ入社。コンセントではデザインアプローチによる新規サービス事業の開発やサービスを通して得られる体験の設計に従事。Service Design Network(SDN)日本支部事務局メンバーとしても活動。
。
ツールキットデザイナープロフィール
園木 美貴子(SONOGI Mikiko)
株式会社コンセント アートディレクター
筑波大学大学院 芸術研究科修士課程デザイン専攻修了。企業や大学の広報プロジェクトを中心に媒体にとらわれず幅広くアートディレクション、デザインを手掛けている。