ユーザーの思いも踏まえた
共創プロセスによるキャラクター開発
株式会社ベネッセコーポレーション様が提供する、義務教育向けのタブレット学習用ICTソフト「ミライシード」。その公式キャラクター「たねはち」の開発と、使用ガイドラインの制作をコンセントが支援しました。
- VI・CI
- 販促ツール
- ブランディング支援
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 創作型ワークショップによるコンセプト策定
- 関係者の納得度が高まる意思決定プロセス
- キャラクターの世界観を保ち、育てるためのガイドライン制作
プロジェクトの背景
は、全国の約12,000校の小中学校で導入されているタブレット学習用ICTソフトです(2026年7月時点)。デジタルドリルから授業支援まで、全ての授業場面で使えるアプリがそろった「オールインワン」ソフトであることが大きな特長です。
一方で、各アプリそれぞれにも「オクリンクプラス」「ドリルパーク」など固有の名称や世界観があります。また、その時々の教育トレンドやユーザーニーズに合わせて、既存アプリの統合や新規アプリのリリースも生じ得るため、それらを包含できるミライシード全体としての世界観を強化する必要がありました。
その施策の1つとして、各アプリの画面内やさまざまな販促物に共通して登場する公式キャラクターを開発する企画が立ち上がりました。
問題解決までのアプローチ
ミライシードのステークホルダーは多岐にわたります。そのため、アプリ開発者や販促担当者で構成された「公式キャラクター開発チーム」を組織し、ユーザーである先生や子どもたちからも意見を募りながら、共創的に開発するプロセスで進行しました。
コンセプト策定
キャラクターのコンセプト策定は、参加者が自らの手を動かす創作型ワークショップ「PLAY&FEEL」により実施しました。メンバー各自の中にある「まだ言葉になっていない思考や感覚」に創作という行為でアクセスする手法です。
ワークショップでは、開発チームのメンバーそれぞれがもつ「公式キャラクターは、ミライシードの何を象徴する存在か。子どもたちにとってどんな存在であってほしいか」について、実際にキャラクターを工作しながら言語化を進めていきます。
各自がつくった工作物をチームで眺めながら、「なぜこれをつくったのか」という理由を探索したり、他メンバーからの「どんな存在に見えるか」というコメントをヒントに、目指すべきキャラクター像をブラッシュアップしながら、1つのコンセプトにたどり着きました。
また、ワークショップを準備する段階で、学校現場でミライシードを活用する先生たちへのアンケートも行いました。「ミライシードを動物・植物・食べ物など何かに例えるとしたら何だと思いますか」「その理由を詳しく教えてください」といった問いを設け、回答結果をワーク内容やディスカッションに役立てています。
キャラクターデザイン
策定したコンセプトは1枚のシートにまとめて、キャラクターデザインを担当するイラストレーター・との打ち合わせに活用し、キャラクターの方向性について擦り合わせを行いました。
複数のラフ案が出来上がった段階で、開発チーム、イラストレーター、コンセントの3者によるキャラクター決定ワークショップを実施。投票、ディスカッションを繰り返しながら、全員が納得できる案を採用することができました。
投票は複数回にわたって実施。投票後に「どの案に投票したか」「その理由」を全員で共有し、あらためて投票することによって、最終決定した案の採用理由と納得度が強固になっていった。
ネーミング
キャラクターの造形や性格が決まった段階で、特設サイトで名前の公募を行いました。先生や子どもたちに多数の名前を応募してもらい、「たねはち」という名前に決定しました。
クリエイティブのポイント
キャラクター案が決まった後は、社内担当者や外部パートナーなど関係者全員が一貫した表現でキャラクターを扱えるよう、設定の詳細化を進めました。
定義した内容は、キャラクター誕生の背景、デザインに込めた意図、性格、サイズ感など多岐にわたります。これらはアプリや販促物に登場する際の話し方・振る舞い方のトーン設定や、新規ビジュアル制作時の指針として活用できるものです。
こうした設定をキャラクター使用ガイドラインとして整備することで、使用シーンごとにブレのない表現を実現するとともに、キャラクターを長期的な資産として活用し続けるための基盤を構築しました。
ガイドラインはリリース後も開発チームで更新し続けられるようFigmaで制作した。
お客様の声
今回のキャラクター制作は、「ミライシードでの学びを、より親しみやすく前向きに取り組めるものにし、子どもたちや先生方の挑戦に寄り添い、応援できる存在でありたい」という想いからスタートしました。
開発の過程では、コンセントさんが企画してくださったワークショップを通じて社内の製販が一体となり、ミライシードのコンセプトや提供したい価値について改めて深く考える機会となりました。複数のアプリを持つサービスだからこそ、共通する想いを言語化できたことは大きな収穫だったと感じています。
また、制作進行などを一貫して伴走いただいたことで、自社だけでは実現できなかった広がりや質の高いアウトプットにつながりました。プロジェクト全体を通じて、単なる制作パートナーにとどまらず、価値づくりを共に担っていただいたと感じています。今後も、ミライシードとたねはちが学校現場に寄り添い続けられる存在であるよう、さらに価値を磨いていきたいと考えています。
プロジェクトメンバー
プロジェクトマネジメント:石野博一
ワークショップ設計、ガイドライン執筆:松田 彩
イラストディレクション、ガイドラインデザイン:工藤好華
[ プロジェクト概要 ]
| クライアント名 | 株式会社ベネッセコーポレーション 様 |
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| URL | |
| 公開日/発行日 | 2026/04/03 |
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