さらなるおいしさを目指す新総菜工場の
価値を形にするクリエイティブ開発
イオングループ各店で販売される食品の製造加工・流通を担うイオンフードサプライ株式会社様(以下、AFS)。2024年春に創設された新工場のネーミング、ロゴタイプの策定支援を、コンセントが行いました。
- VI・CI
- ブランディング支援
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 綿密なヒアリングによる新工場に込められた思いへの深い理解とその整理
- コンセプト策定からロゴタイプ開発、納品後の運用ガイドライン制作まで一貫した伴走
- 新工場の価値を形にするクリエイティブ
プロジェクトの背景
AFSでは、商品をより進化させるためのR&D(研究開発)の拠点としてこの新工場を位置付けていました。
新工場の「質の高いおいしさを、暮らしに寄り添い、手軽に届けたい」というビジョンを、イオングループや消費者に正しく伝えられるような工場名にしたいという思いを形にするために、同様のブランディング支援実績をもつコンセントが、ネーミングとロゴタイプの策定支援を行うことになりました。
問題解決までのアプローチ
1. 新工場の「価値」と「ありたい姿」を明示
プロジェクト開始後、まずは新工場の立ち上げに関わるイオングループ社内の関係者約10名にヒアリングを行いました。ここでは市場や競合などの外部環境、顧客への提供価値や新工場にかける思い、そして実行に向けての具体的な施策を直接聞き新工場について理解を深めました。その後ヒアリング内容をもとにキーワードを抽出して新工場の価値やありたい姿を構造的に整理し、「特に強く打ち出したいものは何か?」について対話を重ねていきました。
関係者の生の声から新工場の価値、ブランド要素をまとめた資料
関係者の生の声から新工場のありたい姿をまとめた資料
2. 価値を形にするクリエイティブ制作
対話を重ねる中で、新工場のコンセプトとして「おいしさ」「笑顔」「新しさ(挑戦)」「身近」が特に強く打ち出したい価値であることが見えてきました。それらの合言葉をもとに複数回のアイディエーションと対話による目線合わせを行い、ネーミングの語感や響き、ロゴタイプの形状やメインカラーを検討しました。
アイデアそのものを説明するだけでなく、想定利用シーンなども踏まえたサンプルを作成し、ロゴが実際に使われる場面を誰の目にも明らかな形で提示することで、クライアントの内部検討・判断を最大限サポートできるような提案を心掛けました。
ネーミングの想定利用シーンをイメージ化
クリエイティブのポイント
提供価値を「ピン留め」するネーミング
さまざまなネーミング案の検討・提案を通じ、新工場のネーミングは工場で働く従業員のモチベーションを高め、彼らが提供する総菜のクオリティを自然と底上げするような、いわば「価値を高くピン留めできるもの」であることが望ましいと考えました。
そこで、妥協せずおいしいものを生み出す志をもつ人が集い、それを実現していく場であるという意味を込めて「Craft Delica」とネーミングしました。
いつまでも色あせない普遍的で耐久性が高いロゴタイプ
ロゴタイプは、ネーミングの意味がきちんと伝わる表現で、かつ時代や場所を超えても色あせずに利用できるような「普遍性」と「耐久性」を併せもつ必要がありました。
そのため、最先端の設備や規模の大きさを誇示するようなものではなく、人々の中で長く愛されるような、親しみやすさや柔らかさをイメージできるクリエイティブに仕上げました。
決定したロゴタイプ
組織内コミュニケーションの支援
策定した新工場のネーミング、ロゴタイプが目的に沿う形で運用されるためには、ブランドアイデンティティの必要性について運用関係者からの理解を得ることも重要です。
そのため、ネーミング、ロゴタイプの決定に至った経緯を理解してもらうための資料や、ロゴタイプに込めた思い、利用に当たってのルールをまとめたガイドラインの作成など、組織内で浸透するために必要なコミュニケーション支援も行いました。
ロゴタイプの運用ガイドライン
今回のように新しいブランドを世に送り出すときには、企業の目的や思いを深く理解する視点、受け手(今回であれば従業員のほか、ネーミング、ロゴタイプを目にする消費者)が率直に抱く印象や心情に寄り添う視点、社会のトレンドへの意識といった複数の視点を行き来して、最善を探りながらデザインに取り組む必要があります。
このような過程を経て今回制作したネーミング、ロゴタイプが、多くの人の目に触れ、新工場のシンボルとして人の心や日常の中に浸透することを願っています。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | イオンフードサプライ株式会社 様 |
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