法務省保護局   「第76回 社会を明るくする運動」広報支援

キャンペーンのストーリーに登場する、実在の人物をモデルにした保護司のイラスト

「保護司になるなんて、思ってもみなかった。」
現場の声をもとに共感を積み上げる

法務省主唱「第76回社会を明るくする運動」のコミュニケーションデザインを担当しました。ポスター、リーフレット、動画CM、ラジオCM、ウェブサイト、SNSといった複数メディアの制作物を手掛けました。

  • 映像
  • 広報ツール
  • メディア・コンテンツ開発
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 当事者への取材から生まれたキーメッセージ
  • 保護司を「身近な人」として描くビジュアル設計
  • 複数のメディアを横断して、保護司の多様性を立体的に伝える情報設計

プロジェクトの背景

“社会を明るくする運動”は法務省が主唱する全国的な取り組みで、犯罪や非行の防止と明るい地域社会の構築を目指している活動です。運動に参加している方はもとより、犯罪や非行をした人の立ち直りを支援する「更生保護」という取り組みを知らない方々に対しても、その仕組みや支援の重要性について広く理解を促すことを重要視しています。

コンセントは、「受け手の目線に立ったストーリー」と「それを体現するクリエイティブ」の提案力を評価いただき、2021年度から5年にわたり継続して広報支援を行っています。

問題解決までのアプローチ

第76回となる2026年は、「『保護司』をはじめとする更生保護ボランティアを広く知ってもらおう」という統一テーマを設けて運動を展開していく方針です。

保護司は、犯罪や非行をした人たちが再び罪を犯すことがないよう、その立ち直りを地域で支える民間のボランティアですが、なり手の高齢化が進み、後継者不足という課題を抱えています。若い世代にも参加してもらいたい活動であるものの、「人生経験が豊富でなければなれないもの」という印象をもたれがちです。

そのため、今回のプロジェクトではさまざまな年齢層や職業の方に向けて、保護司の活動を「自分にもできる」と感じてもらい、「保護司になってみたい」と一歩を踏み出すきっかけとなるメッセージを打ち出すことを目標としました。

検討に当たって、保護司の方々がどんな思いで活動しているかを知るためにインタビューを実施しました。20代・30代の若い世代や人生経験豊富な方など、多様な背景をもつ保護司の方々からお話を聞き、キーメッセージの糸口を探しました。

インタビュー内容

  • 保護司を始めたきっかけ
  • 現在の活動とやりがい、信念
  • 立ち直りに必要だと思うこと

クリエイティブのポイント

キーメッセージ「保護司になるなんて、思ってもみなかった。」に込めた思い

インタビューを通して見えてきたのは、最初から強い使命感や自信をもって始めた方ばかりではなく、「自分に務まるだろうか」と迷いながら一歩を踏み出した方もいるという事実です。

キーメッセージでは、保護司の方々が実際に支援を始めた時の戸惑いを含んだ心情を率直に伝えることで、保護司を特別な人だけが担う役割ではなく、「相手に寄り添いたい」という思いから始められる身近なボランティアとして捉え直してもらうことを目指しました。

キービジュアルは、「多様な人たちが支える活動」であることを伝えるために、実際の保護司の方々をモデルに性別や年齢、さまざまな職業の人物を複数人配置しました。水彩ならではの柔らかなタッチで一人ひとりの自然な表情を描くことで、「人の温度」を感じさせる表現を目指しました。

第76回社会を明るくする運動のキービジュアルとなるポスター。イラストレーションは荒井照未氏が担当。

リーフレット

複数メディアでの発信を通し、保護司の姿を立体的に描く

本プロジェクトでは複数のメディアを通して保護司の実像に触れる接点をつくり、更生保護を自分ごととして捉えてもらうよう働きかけを行っています。

動画CMでは、さまざまな職業の方が保護司として活動している実態を描きました。自分の仕事や生活がある中で保護司としてどのように活動し、相手とどのような距離感で向き合っているのかが見える物語にしました。保護司が語るセリフには取材で得た言葉や考え方を反映し、一人ひとりの思いや実感を描いています。

SNSでは、ポスターやアニメーションで描ききれなかった保護司一人ひとりの言葉をサイドストーリーとして発信。保護司のリアルを背景も含めて伝えました。

プロジェクトメンバー

  • クリエイティブディレクション・デザイン:髙橋裕子
  • 企画・コピーディレクション:松田 彩
  • 映像ディレクション:大田祐香子
  • アカウントマネジメント:清原啓太

外部パートナー

  • コピーライティング:近藤智子(フリーランス)
  • イラストレーション:荒井照未(フリーランス)
  • アニメーション制作:奈良敏弥、赤瀬実成子(G-angle)
  • サウンド制作:真鍋ひでたか、吹野クワガタ(Sounds of Memory)
  • 声の出演:佐野愛、逢坂力(81プロデュース)、鶴田真希(青二プロダクション)折井あゆみ、廣庭渓斗(ステイラック)

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 “社会を明るくする運動”中央推進委員会(主唱:法務省)様
URL https://www.moj.go.jp/hogo1/kouseihogoshinkou/hogo_hogo06.html
公開日/発行日 2026/4
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