成女高等学校(以下、成女)の令和4年度「表現プログラム」の選択授業として、2022年4月に新規開講されたデザインクラスのプログラムをコンセントで開発、授業を開始しました。メイン講師はアートディレクターの高石有美子が、クラス監修はクリエイティブディレクターの筒井美希が務めています。
成女の「表現プログラム」は、令和2年度(2020年度)に開始された学校設定科目(※1)です。「社会に出たときに必要な力を高校時代から磨いていく」という考えに基づき、生徒たちの自己表現力の開発を目指して、年間を通し計7種のクラスが開講されています。各分野の専門講師による、成果につながる本格的なカリキュラムが展開されており、2月に開催されるパフォーマンスフェスティバルでは、生徒たちによる学びの集大成が発表されます。
今回、コンセントで開発を担当したデザインクラスは、この「表現プログラム」の選択授業の一つとして高校2年生と3年生を対象に新規開講されたものです。生徒たちが「自分自身や他者が伝えたいことが伝わるように、言葉とビジュアルを駆使して表現できる」ようになることを目指し、主に紙媒体の制作を通したデザインスキルの体得とともに、表現する楽しさと他者のために貢献することの喜びを体験してほしいと考え、授業内容を設計しています。授業は2022年4月から2023年2月にかけて、全17回(1回 50分x 2時限)実施予定です。
メイン講師を務める高石は、これまで培ってきたエディトリアルデザインやサービスデザインをはじめとした広いデザイン領域における専門的知見、企業研修やワークショップでのファシリテーション経験を生かして、生徒たちがデザインを学びやすい環境づくりや伝わりやすさを大切にして授業を行っていきます。
また本クラスの監修は、コンセントのクリエイティブディレクターで、『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』(エムディエヌコーポレーション刊)の著者でもある筒井美希が務めています。
コンセントでは、ひとりひとりがデザインの視点を身につけて実践し、社会課題の解決にもつなげていく「Design by People」の時代の実現に向け取り組んでいます。豊かな表現力を高めることを高校生が社会に出たときに必要となる最重要課題と考えて表現プログラムを立ち上げ、より社会性の高い分野の強化のためデザインクラスを開講した成女とともに、今回の授業を通して、高校生の方々に社会への貢献につながるリアルなデザインの知を共有していきます。
※1「学校設定科目」とは、高等学校学習指導要領に定められている「専門教育に関する各教科」に属する科目以外の科目です。「地域、学校及び生徒の実態、学科の特色等に応じ、特色ある教育課程の編成に資する」よう、学校独自で設けることができます。名称、目標、内容、単位数等については、その科目の属する教科の目標に基づき、各学校で定めることができます(出典:
(閲覧日:2022年4月21日)