小野薬品   イノベーション人財育成のための「構造化思考トレーニング」研修

記事のメインビジュアル。構造化思考研修のレクチャーをする人、ワークを行う人、ワークに対しフィードバックを行う人のイラストイメージ。

業務に生かしやすい研修設計で
課題を発見し、深く掘り下げる力を底上げする

“病気と苦痛に対する人間の闘いのために”という企業理念のもと、独創的、かつ革新的な医薬品を創製している小野薬品工業株式会社様(以下、小野薬品)。同社の新規事業開発を担うBX推進部に所属する社員約20名を対象に、課題定義力を高めるオンライン研修プログラムを企画・実施しました。

  • トレーニング・研修
  • 事業開発支援
  • デザイン思考組織化支援

[ プロジェクトのポイント ]

  • 企業の課題意識に合わせた研修プログラム設計
  • 実際に存在する目標をプログラムの題材に設定し、リアリティのある研修に
  • さまざまな専門家で構成された講師陣によるフィードバック

プロジェクトの背景

小野薬品では、持続的な成長と新たな価値の創出に向けて、事業領域の拡大と企業基盤の強化に取り組んでいます。

その一環として、BX推進部ではイノベーション人財の育成と挑戦できる風土の醸成に注力。イノベーション人財を育成するプログラム「OIP(Ono Innovation Platform)」を立ち上げました。その中でも、新規事業創出のためのビジネスコンテスト「HOPE」では、初年度の2021年から3年間で延べ約200名が挑戦しており、事業化検討に進む採択者を8名輩出。実際に事業化検証まで進めるなど、着実に成果を上げています。

このような人財育成の取り組みを強化するための施策の1つとして、「構造化思考トレーニング」研修の実施に着手しました。

問題解決までのアプローチ

今回の研修は、コンセントがデザイナー向けに開発したプログラムを土台に、新規事業開発に携わる人財向けに再構築して行いました。研修の目的をBX推進部の課題意識に合わせて「構造化思考を通して課題を発見する力、真因を深掘りする力」とし、プログラムは「講義」「個人ワーク」「フィードバック会」で構成しています。

研修の目的・ゴールについての資料。「構造化思考を通して問題を深掘る力、課題を発見する力を磨く」こと、理想と現実のギャップを埋めるための対策を考えられる力を身に付けることを目的として設定している。
研修全体の流れをまとめた資料。1日目は「構造化思考とは何か?」をテーマに講義を行い、その後個人ワークを実施。最後に2日間に渡って個人ワークに対するフィードバックを行う構成になっている。

プログラムの題材には「社内ビジネスコンテストのHOPEに初挑戦する社員を増やしたい」という、実際にある具体的な目標を設定しました。HOPE参加経験のある社員へのインタビューを実施するなど情報収集を行い、目標達成を阻害する課題を特定して根本原因を整理するという実践的な要素を取り入れることで、研修での学びを業務に生かしやすい設計をしています。

個人ワークの流れをまとめた資料。「1. 情報収集」「2. 課題特定」「3. 特定した課題をピラミッド構造で整理」の3ステップで進行する。

個人ワークとして上記の3ステップを実際に体験することで、「課題を発見する力、真因を深掘りする力」を身に付けられるよう心がけた。

また、本研修の講師はコンセントのクリエイティブディレクター、サービスデザイナー、コンテンツデザイナーからなるチームが担当。個人ワークの結果に対して多角的な視点から、受講者の発想の引き出しが増えるようなフィードバックを行いました。

実際の研修の様子。オンライン会議で、コンセントの講師陣が研修参加者の個人ワークに対してフィードバックを行っている。

本研修はオンラインで完結できる形式で実施した。

終了後に実施したアンケートでは、「自分の思考を掘り下げたり、論理的なつながりを意識したり、課題に対する対応を考える上で役立つフレームワークを身に付けられた」「チームビルディングの向上にも活かせる」といった感想があがりました。

実際の業務でも「それはピラミッド構造で整理すれば良いのでは?」という会話が生まれるなど、BX推進部で思考法の共通言語ができたことは、本研修の大きな成果です。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 小野薬品工業株式会社 様
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