ウェブ用のコンテンツを冊子に適した
情報・レイアウトにリデザイン
ホール・劇場・学校・スタジアム・映画館などの公共施設向けに、イスなどの製造・販売を行うコトブキシーティング株式会社様(以下、コトブキシーティング)の製品を紹介する冊子「移動観覧席カタログ」の日本語版・英語版のビジュアルデザインを担当しました。
- 販促ツール
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- ウェブコンテンツの情報と既存カタログの情報を一冊に再構成し、160ページの読みやすい誌面を構築
- ワークショップにより、訴求の方向性を言語化してデザイン方針を確定
- 日英2言語に対応した誌面レイアウトと英語版の翻訳
プロジェクトの背景
コトブキシーティングの主力製品の一つである移動観覧席(ロールバックチェアースタンド)は、折りたたんで壁面や舞台下に収納することで多目的な空間活用を可能にする製品で、1958年の手動式開発から60年以上、国内外で多くの納入実績をもちます。
一方で、これまで移動観覧席に特化したカタログやグローバルプロモーションツールは存在せず、納入事例はウェブサイト上での公開にとどまっていました。また、設備の老朽化に伴う入れ替えや新規導入の提案機会が増える中、空間活用のメリットや導入手法をターゲットに合わせて訴求できるツールの必要性が高まっていました。
このような課題から、移動観覧席の事例カタログの制作をコンセントにご相談いただきました。
問題解決までのアプローチ
デザインの着手前に、製品への理解を深めるためにプロジェクトメンバーで工場を訪れ、製造の現場の様子や製品の特徴などを学びました。
また、プロジェクトチーム内で言語化されていない「このカタログで何を伝えるべきか」の認識をそろえるために、クリエイティブコンセプトを検討する2日間のワークショップを実施しました。
このワークショップでは、カタログのターゲット、移動観覧席という製品の提案価値、顧客のベネフィットなどを言語化した上で、カタログの意義を整理し、ビジュアルデザインの方向性を定めました。
ワークショップの様子
ワークショップでの検討結果をまとめたボード
ビジュアルデザインの検討にはコトブキシーティングの役員も参加。プレゼンテーションの場で得たフィードバックをもとに調整対応を行い、最終デザインを確定しました。
日本語版の完成後は英語版の制作も実施。外部パートナーとの連携による翻訳対応、翻訳テキストの流し込みとレイアウトの調整を行い、印刷・納品しました。
完成したカタログはプロモーションや営業の場で活用されており、日本語版初版1,000部の納品から1年たたないうちに、改訂・増刷が決定しました。
クリエイティブのポイント
ウェブ用のコンテンツを冊子向けに改変
カタログの納入事例ページは、コトブキシーティングのウェブサイトに掲載されている納入事例一覧の原稿を用いて制作しました。ウェブ用のコンテンツを冊子に移行するにあたって、紙媒体の特性を踏まえた適切な情報量と構成の提案を行いました。
納入事例ページは見開きを活用し、画像をダイナミックにレイアウト。
製品紹介ページは製品によって内容や項目数の異なるスペック情報を、文字や画像サイズをフォーマット化することで統一感のある見た目に整えた。
今回のカタログ制作を機にコンセプトページを新規で作成。ライティングを一寶堂が担当し、1958年の国内初開発から現在に至る歴史と、空間利用の可能性を広げるという製品の本質的な価値を言葉にした。
スムーズな表紙デザインの決定
表紙は、ワークショップで抽出されたコンセプトをもとにデザインしました。移動観覧席を導入した空間の、展開時と収納時でまったく異なる様子が一目で認識できる構図としました。
表紙の上部の写真は移動観覧席を展開した状態、下部の写真は収納した状態と、同じ空間の異なる様子を見せている。
ワークショップで方向性の擦り合わせができていたため、認識の齟齬なく表紙デザインが決定しました。
プロジェクトメンバー
アートディレクター:横山富美
制作進行:鎌田もと子
デザイナー:鎌田もと子、安武布樹子、三田智子
ワークショップ企画・進行:中野文俊
アカウントマネジメント:田代信行、橘 泰良
外部パートナー
編集・リライト:庄 暢子(株式会社一寶堂)
翻訳:株式会社翻訳センター
[ プロジェクト概要 ]
| クライアント名 | コトブキシーティング株式会社 様 |
|---|---|
| URL | |
| 公開日/発行日 | 2025/7 |
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