![キービジュアルの画像。チューブ型のパッケージが、光がゆらめく情緒的な背景の中で撮影されている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_main.png)
ブランド・アイデンティティー開発を起点に
揺るぎないブランドイメージを創出
東京・代官山のまいこホリスティックスキンクリニック院長、山崎まいこ氏が独自の処方で肌の状態が不安定なときにも使用できるオリジナルのスキンケアクリームブランドの開発を計画。
コンセントが新ブランド構築を支援しました。
- VI・CI
- 販促ツール
- ブランディング支援
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 新ブランドが提供したい価値を山崎氏へのインタビューやワークショップで定義
- ブランドパーパスと顧客体験価値、オリジナリティーを重視したブランド・アイデンティティー(BI)開発
- ブランド概念の構築からネーミング、ロゴ開発、コミュニケーションツール制作まで、一貫したクリエイティブ
プロジェクトの背景
山崎氏は、日頃から多くの患者に接する中で、医師として処方する治療薬以外にも、日々の皮膚トラブルをセルフケアできるスキンケアクリームの必要性を感じていました。
皮膚のトラブルは患者の精神面に影響することもあり、患者の悩みに寄り添い、心に平和をもたらしてくれるようなスキンケアクリームブランドをつくりたいという思いがありました。
問題解決までのアプローチ
ブランドの価値や目的を可視化するためのBI開発フェーズと、ユーザーとの接点となるブランドコミュニケーションフェーズの2段階に大きく分けたプロセスを提案しました。
BI開発フェーズではブランドの価値定義、ブランド名、ロゴタイプ、ブランドガイドライン作成までを行い、ブランドコミュニケーションフェーズでは、クリーム容器、化粧箱のデザイン、キービジュアル撮影を含めたリーフレットなどのコミュニケーションツールのデザインを行いました。
ブランド構築で特に大切なのは、BI開発フェーズです。このフェーズで重視したことは山崎氏がこのスキンケアクリームの開発へ至った思いを共有し理解すること。どのような方に、どのような価値を提案していきたいのかを、インタビューやワークショップを通じて丁寧に確認しました。
ブランドの価値を可視化していくためのワークショップでは、ブランドの大きな方向性を決めるために必要なパーパス、ブランドターゲット、バリュー、ブランドパーソナリティーを一緒に検討し言語化していきました。
![ワークショプ時の写真。ホワイトボードに付箋や資料が貼られている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_01.png)
新型コロナ感染予防対策を行いながら、デジタルデバイスをオフにしてリアル開催したブランドスプリントワークショップ※
※ 「Brand Sprint」とはGV(旧Google Ventures)が考案した、3時間でブランドの方向性を決められるメソッドです。
このワークショップの結果を、ブランドの定義としてまとめ、ブランドの方向性を言語化し、ブランド名開発やロゴタイプなどのデザインに接続していきました。
![ブランドの方向性を言語化したスライド資料の1つ目。見出しは「何を、どのように、なぜ」。Whyを中心にして、How we do it?、What we do?の設問が同心円に図化されている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_02.png)
![ブランドの方向性を言語化したスライド資料の2つ目。見出しは「TOP3オーディエンス」。ピラミッド状の図を3分割し、上から「Brand Icon」「Target User」「Majority User」を定義している。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_03.png)
![ブランドの方向性を言語化したスライド資料の3つ目。見出しは「TOP3バリュー」。このブランドがユーザーに、社会に貢献できる価値や、このブランドならではの強みを3つ上げている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_04.png)
![ブランドの方向性を言語化したスライド資料の4つ目。見出しは「ブランドパーソナリティ」。このブランドのベンチマークとなるブランド名と、その理由がまとめられている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_05.png)
クリエイティブのポイント
ブランド名開発
山崎氏が日頃医師として大切にしている「ホリスティック」と、新ブランドが目指していきたいブランドのパーパスとパーソナリティーを軸に検討。毎日のスキンケアがポジティブになるように有効成分は妥協しないという製品の開発方針と、「一人ひとりが自分の幸せを実現することで、世界全体がより良くなる」という山崎氏の思いから、自然の成り立ちや生物の成長と関係が深いフラクタル概念と平和をキーワードにしたブランド名を十数案提案しました。商標登録可能性も簡易的にリサーチし、語感やネガティブチェックなどを山崎氏と一緒に検討した結果、フラクタルとピースからの造語「FRACPIS(フラクピス)」に決定しました。
ロゴタイプ
FRACPISに込めた意味から、普遍的でブレのないオーセンティックなロゴタイプを考えていきました。このスキンケアクリームは性別や年齢に関係なく多くの方に使ってほしいという願いもあるため、どこか懐かしさを感じさせながらも新しい印象となるロゴタイプをデザインしました。また、一貫性のあるブランディングを続けるためにロゴタイプの使用規定を含むデザインガイドラインも作成しました。
![ロゴ](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_06.png)
パッケージデザイン、キービジュアル、リーフレット
ロゴタイプのデザインと並行してクリーム容器、化粧箱、リーフレットのデザインも行いました。
予算と制作費用とのバランスを検討しながら、「日常使いながらもリッチな成分処方」のスキンケアクリームを印象付けるように、ロゴ部分を箔押しにしながら全体的にはシンプルなデザインにしています。スキンケアクリームという製品の特性を踏まえて、化粧箱はテクスチャーを重視して手触りのよいエコロジカルな用紙を使いました。
製品パッケージの見本が仕上がるのは販売予定日の1〜2カ月前になるので、製品撮影とリーフレット制作に時間的な余裕はありません。そのため、製品撮影計画とリーフレット制作を同時に素早く進めていきました。事前に山崎氏とリーフレットのデザイン案やコピーワークを検討しながら、リーフレットデザインとキービジュアルのイメージを確認し進めました。
![キービジュアルの画像。チューブ型の本体とパッケージを並べて、白い背景の中で撮影されている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_07.png)
![キービジュアルの画像。チューブ型の本体のみを、光がゆらめく情緒的な背景の中で撮影されている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_08.png)
![リーフレット画像の1枚目。ブランドロゴとチューブ型の本体の写真と、ブランドメッセージが掲載されている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_09.png)
![リーフレット画像の2枚目。ブランドのメッセージと、チューブ型の本体の写真が掲載されている。またクリームの成分やテクスチャ、使用方法などがイラストを交えて紹介されている。](/wp-content/uploads/2023/01/mhs-cl_202301_10.png)
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | まいこホリスティックスキンクリニック/株式会社フラクタル 様 |
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公開日/発行日 | 2022/01 |
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