これまでと今の新潮社を伝える「顔」として
書籍の検索を助ける「目録」として
コンセントは2016年に、株式会社新潮社様(以下、新潮社)のコーポレートサイトリニューアルを支援しました。それから数年がたち、サイトの利用シーンやあるべきコンテンツに変化が生じました。そこで、今回のプロジェクトではあらためて「新潮社のコーポレートサイトはどうあるべきか」を踏まえたリニューアルに取り組みました。
- ウェブサイト・サービス
- デジタルマーケティング支援
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 目録としての機能を高める書籍検索機能の改善
- 出版だけではない、事業全体を伝えられるブランドコンテンツ開発
プロジェクトの背景
新潮社は1896年に創業された、非常に長い歴史をもつ出版社です。自社で管理を行うコーポレートサイトでは、これまでに出版された膨大な書籍・コンテンツのデータを効率よく管理し、ユーザーにわかりやすく提供することが求められます。
コンセントが担当した2016年の全面的なリニューアルから数年がたった頃、新潮社の事業内容や社会変化の中で下記のような課題が顕在化していました。
- コーポレートサイト上で書籍情報を検索・閲覧しにくい
- 新潮社がどのような歴史をもち、現在はどのような事業を行っているか、会社の全体像が伝えきれていない
このような観点から、コーポレートサイト改修のご相談をいただきました。
問題解決までのアプローチ
上記の背景を踏まえ、本プロジェクトでは以下の2つのポイントに注力しました。
(1)目録としての機能を高める書籍検索機能の改善
リニューアル前のサイトでは、フリーワードによってサイト内全体にある関連情報を表示させる検索機能を提供していました。そこでは、例えば村上春樹氏の著作を検索するために「村上春樹」と入力した場合、著作に限らない情報(関連するイベント情報など)も検索結果に表示されます。
それに対して、今回のリニューアルでは「出版目録※としての機能を強化したい」という考えから検索機能を一新し、書籍検索をメインの機能とする改修を行いました。これにより、ユーザーはコーポレートサイト上で書籍情報へ直接的にアクセスしやすくなりました。
※出版目録とは、新潮社で出版した書籍の情報を紹介・一覧化したカタログを指す。


左がキーワードでのサイト内検索がメインの旧UI。右が書籍検索がメインの新UI。共通ヘッダーの検索ボックスに「書籍名」「著者名」といった検索範囲のプルダウンを置き、検索対象をわかりやすく見せるUIに変更。また、書籍情報として発行形態をタグで表示する形とし、検索結果一覧ページ上部には「書籍」「文庫」といった発行形態での絞り込みタブを配置した。
詳細検索ページの画面。書籍検索は一般読者だけでなく、社員や書店員によるビジネス目的での利用頻度が高いことも想定される。そのため、出版年月日やレーベル・シリーズなどを掛け合わせて検索できる詳細検索ページは機能として残し、動線を検索ボックスに配置した。
(2)出版だけではない、事業全体を伝えられるブランドコンテンツ開発
リニューアル前のサイトには会社の事業や取り組みに関する情報が少なく、「新潮社のブランドが伝わりにくい」という課題がありました。そこでトップページの改定と、会社の成り立ちを伝えるコンテンツ制作を行いました。
トップページには、書籍だけでなく漫画や雑誌、グッズ制作などさまざまな事業の全体像を見せるビジュアルエリアを配置。また、「新潮社の沿革」という、創業から2021年に至るまでの125年の歴史を一覧できる新規コンテンツを追加し、新潮社の歴史と今を伝えるサイトへとリニューアルしました。
トップページの改定


左が旧トップページ、右が新トップページ。冒頭に左右に流れるビジュアルエリアを配置し、新潮社の取り扱う商品のイメージをコラージュして配置することで、時代を追って増える取り扱いサービス・商品の多様性を示した。
新規コンテンツ「新潮社の沿革」
「新潮社の沿革」ページ。創業から125年の長きにわたる会社・書籍出版の歴史を、多数の書影を用いたビジュアルと重厚なデザインで表現した。
[ プロジェクト概要 ]
| クライアント名 | 株式会社新潮社 様 |
|---|---|
| URL | |
| 公開日/発行日 | 2024/1/30 |
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