日常と本がつながる
コーポレートサイトへ一新
- ウェブサイト・サービス
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 本との関わりの強さでユーザーを分類し、顧客行動モデルを構築
- マルチエントランスを踏まえた動線設計とコンテンツ企画
- 歴史と革新性を感じさせる企業ブランドイメージの構築
プロジェクトの背景
コンセントで最初にリニューアルした2006年から8年が経過し、システムの刷新とスマートフォン対応を機にコーポレートサイトのあり方を検討する必要がありました。特に、新刊書籍の情報は発売を機に世の中に広く流通しやすい一方で、既刊書籍についてはなかなか光が当たりづらい点や、コーポレートサイト内で電子書籍を検索できない点などが課題として挙げられていました。また、書籍販売サイトに掲載されているレビュー的な情報ではなく、出版社ならではのコンテンツ戦略が求められていました。
問題解決までのアプローチ
詳細な設計とエビデンスの積み重ねにより、ゼロからサイトを再構成しました。まず、仮説の定義と簡易的な事前調査から、ユーザーと本との関わりの強さを「ライト」「ミドル」「ヘビー」ユーザーと分類しました。この分類をもとにペルソナや顧客行動モデルの構築を行い、マルチエントランスを踏まえた動線設計と、コンテンツ企画を行いました。
マルチエントランス対応としては、特に自然検索から書籍・雑誌詳細ページへ直接遷移してくるユーザーに対して、他の関連する書籍への回遊を促進するコンテンツを配置するなど、ユーザーが自然に回遊できる動線をつくりました。また、作り手側(編集者)の想いや裏話、担当編集の一言など、さまざまな情報を書籍・雑誌詳細ページに掲載してコンテンツを充実させることで、新潮社のコーポレートサイトがインターネット上でのハブになることを目指しました。こうしたコンテンツの運用を担保するために、担当編集者様が直接記事の構成をメンテナンスできるCMSを構築し、一次情報をもっている出版社ならではの、自由でリッチなコンテンツ発信を実現しています。
また、既刊書籍に光をあてるコンテンツとして「まとめ」と「つなぐ」というコンテンツを新設しました。「まとめ」はさまざまなテーマに沿って既刊の書籍をまとめて紹介し、「つなぐ」は新刊の書籍と既刊の書籍を「ピカソ」「キリシタン」「姉妹」などさまざまなキーワードで紐づけることで、ユーザーと既刊書籍との新たな出会いをつくることを目指しています。
サイト構築において、前回のリニューアルからの長期にわたる運用面・技術面での改善点を汲み上げながら、高い実用性と革新性を兼ね備え、読書に関わる全ての人にとってのプラットフォームとなりうるサイトを目指しました。
クリエイティブのポイント
白地に黒文字のタイポグラフィとビビッドなキーカラーで統一されたトーン&マナーを策定。歴史ある出版社でありながら、革新性ももち合わせている企業ブランドイメージの構築を試みました。サイト全体においてビジュアルの大きさをリニューアル前の数倍にし、出版コンテンツの魅力がより直感的に伝わるサイトづくりを意識しています。
書籍詳細ページでは、あくまで商品のページとしてECサイトのように書籍を魅力的にみせることを目的とし、メインビジュアルの書影を立体的に見せる工夫をしました。さらに、書影から抽象的なイメージ画像を生成するプログラムを作成。豊富な関連情報と相まって、それぞれの書籍ごとに特設ページ化されたようなつくりを実現しています。
トップページでは、企業サイトでありながらメディアサイトでもあるような画面設計とし、メッセージ性と更新性を担保した体裁としました。
想定されるどんなタッチポイントからでも新潮社のブランドが感じられ、個々のコンテンツを最大限楽しみ、気づきや発見を得られる設計を行いました。
プロジェクトの体制
- プロデューサー:1名
- プロジェクトマネージャー:1名
- ディレクター:3名
- テクニカルディレクター:1名
- コンテンツディレクター:1名
- アートディレクター:1名
- デザイナー:2名
- システムエンジニア:1名
- マークアップエンジニア:2名
- フロンドエンドエンジニア:2名
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 株式会社新潮社様 |
---|---|
URL | |
公開日/発行日 | 2016.06.29 |
お仕事のご相談やお見積もり、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ