ニッスイ   ブランディング強化のためのコーポレートサイトリニューアル

サイトトップのスクリーンショット

ニッスイが目指している姿を具現化し
信念と実現力が伝わるウェブサイトに

株式会社ニッスイ様(以下、ニッスイ)の公式サイトのリニューアルを担当しました。サイト訪問者に、ニッスイが目指す姿を具体的にイメージしてもらえる公式サイトへと刷新しています。

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[ プロジェクトのポイント ]

  • アイデアをプロトタイプしながらニッスイが目指す姿を具現化
  • 新しいブランドガイドラインに基づいた表現の追求
  • ニッスイサイトの顔となるアイコニックなイラスト表現

プロジェクトの背景

コンセントは2020年にニッスイ公式サイトのリニューアルを担当し、その運用を支援してきました。そして、2022年4月にニッスイは新しいミッション(ブランドプロミス)と長期ビジョン「GOOD FOODS 2030」を発表。同年12月には「日本水産株式会社」から「株式会社ニッスイ」へ社名を変更し、新たな成長に向けてスタートを切っています。

コンセントは新しく制定されたブランドガイドラインに基づき、公式サイトの主要ビジュアルを変更するなど、新しいブランドメッセージや同社のミッションを生活者に適切に伝えるための運用支援を行ってきました。

リブランディングから約2年が経過し、さらなるブランディング推進のために起案されたのが、今回の公式サイトリニューアルです。

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問題解決までのアプローチ

ニッスイが目指す姿をサイト訪問者にイメージしてもらうためには、それを具現化する新しいコンテンツが必要でした。

目指す姿はブランドメッセージやミッションという形で、テキストとして既に規定されていましたが、それだけでは読み手ごとのイメージに幅が出てしまいます。また、それはプロジェクトメンバーでも同様です。そのため、テキストとして規定しきれない要素をどのようなコンテンツとして昇華すべきか、アイデアを積極的にプロトタイプし、それを基に議論を進めるアプローチを採用しました。

プロトタイプという「的」ができることで、プロジェクトメンバーは意見を伝えやすくなり、議論が建設的に進みます。メンバーの意志、ひいてはニッスイの意志を反映しながら、「新しい“食”」「コーポレートアイデンティティ」「価値創造の歴史」などの新規コンテンツとして、ニッスイが目指す姿のイメージを補完していきました。

リニューアル後に新しく制作された「コーポレートアイデンティティ」と「価値創造の歴史」ページの画像。

新規に制作したコンテンツ「コーポレートアイデンティティ」(左)と「価値創造の歴史」(右)

より多くのサイト訪問者にブランドを感じていただくため、今回のリニューアルに当たっては サイト内で最もランディング数、PV数の多いトップページの役割を大幅に見直しています。

前回リニューアルでは、スマートフォンを利用して商品情報やレシピを中心とした下層ページへ流入する「生活者ユーザー」に対して、別の下層コンテンツへの回遊を促し、ニッスイの取り組みへの興味喚起や共感を生む動線設計を実施。トップページは、訪問者が目的のコンテンツに到達するためのナビゲーション機能を重視していました。

今回のリニューアルでは「ビジネスユーザー」に着目。実態として、トップページの閲覧者にはPCユーザーが多く、企業情報や特集コンテンツへの遷移が多いことなどから、「ニッスイがどんな会社か知りたい」というニーズをもった「ビジネスユーザー」をトップページのメインターゲットに据えました。トップページを、ニッスイの世界観を端的に感じられる1つのコンテンツとしてつくり変え、ニッスイが目指す姿を多角的に伝える新規コンテンツへの送客の役割を担わせています。

前提として、グローバルメニューなどのナビゲーション設計によって、サイト訪問者が目的のコンテンツに到達しやすいことが担保されていたことで、メッセージ性を重視したページとして位置付け直すことができました。

サイト内回遊の設計を、リニューアル前とリニューアル後で比較した図。

サイト内回遊を促す設計を生かしつつ、ブランド訴求のため、ブランディングに寄与するコンテンツを企業情報配下にまとめて新設し、トップページからの動線を強化した。

クリエイティブのポイント

ニッスイの新しいブランドガイドラインは、運用開始以降さまざまな媒体に適用されているため、今回のリニューアルに当たってもその解釈や反映方法については綿密に協議しながら進行しました。

特に、ニッスイの新たな印象を形成する意匠である「コネクティングフレーム」の表現については、未来への可能性や力強さを訴求すべきコンテンツと、誠実で真摯な精神性を基調としたいコンテンツでトリミングを変更しており、ブランド表現としてそれらが適切かの検討を重ねました。

コネクティングフレームがキービジュアルに使われている商品情報ページ。
コネクティングフレームがキービジュアルに使われているコーポレートアイデンティティのページ。

ニッスイの新たな印象を形成する意匠「コネクティングフレーム」を活かしたコンテンツ例。

また、訪問者にニッスイが目指す姿を実感をもって理解してもらうためのコンテンツとして「新しい“食”」を制作しました。ニッスイのミッションにある「健やかな生活とサステナブルな未来」の実現とそのための「新しい“食”」の創造という箇所に着目し、制作したものです。

100年を超える長い歴史と多岐にわたる事業において、「新しい“食”」とは旬のおいしさが一年中味わえる完全養殖の「黒瀬ぶり」であり、卵と同等以上に良質なタンパク質が手軽に摂れる「速筋タンパク」シリーズであり、ニッスイおよび国内外グループ会社が取り扱う水産物の資源状態調査であったりします。多様な商品や活動に具体的なイメージを与えるために、「健やかな生活とサステナブルな未来」を実現してきた/していく取り組みの全体像が伝わる、象徴的なビジュアルも開発しました。

「新しい“食”」ページにはもちろん、他のページでもこのビジュアルを使っており、サイトの顔としての存在感も放っています。

新規で制作した「新しい”食”」ページのスクリーンショット画像。

開発した「新しい“食”」コンテンツのメインビジュアル。イメージの具体化を助ける個々のキーワードとイラストが一体となり、健やかさや明るい未来を想起させる。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社ニッスイ 様
URL https://www.nissui.co.jp/
公開日/発行日 2024/9/19
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