ワコール   「ブラの一生」ポスターシリーズ

押しつけない、惹きつける。
「へぇー」で終わらないディレクション

株式会社ワコール様(以下、ワコール)の美的好奇心をあそぶ、みらいの学び場「ワコールスタディホール京都」で掲出される連作ポスターの企画・ライティング・アートディレクション・デザインを担当しました。

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[ プロジェクトのポイント ]

  • 押しつけずに「惹きつける」コンテンツディレクション
  • ワコールの長年にわたる研究と真摯なものづくり姿勢を、ひねりを効かせて表現
  • イベント企画とグラフィックの機能を連関させた包括的なディレクション

提示された課題

コンセントが開発した共創ワークショッププロジェクト「ワコールつどいプロジェクト」の中で、ワコールの取り組みを伝えるコンテンツをつくりたいという依賴をいただきました。
「ワコールつどいプロジェクト」はワコールとエンドユーザー(生活者)で行うワークショップ群の総称で、顧客と「仲間」として関わり合うイベント型の価値創出の取り組みです。今回企画したコンテンツはそのイベントの中で使用するものとして依賴を受けました。
ワコールは、1964年にワコール人間科学研究所を設立して以来、50年以上にわたり毎年約1,000人の女性の人体計測を行い、延べ4万人以上のデータを集めていたり、100人以上の女性を30年にわたり計測し続けた経年データを取っていたりと、圧倒的な情報をもっています。しかし、その情報を数字や量的なグラフなどで表現しても伝わらないため、ビジュアルで実感できるように表現し、女性の共感を生む必要があると、ワコールの担当者も考えていました。
また、下着をつくるメーカーとしてだけでなく、下着の研究所としての位置付けや、使い終わった下着の「ブラ・リサイクル」の活動など、企業全体の取り組みを伝えるコーポレートブランディングとしても機能させたいという想いもありました。

問題解決までのアプローチ

ワコールのもつデータは、圧倒的な実績と品質に対する妥協を一切行っていない数値ばかり。とはいえ、データをストレートに訴え過ぎると押しつけがましく感じられたり、「へぇー」で終わってしまうこともあります。また、研究開発から下着のリサイクルまで関わっている取り組みの内容を、企業の視点だけで伝えても誰の共感も生みません。そのため、何度もワコール担当者と意見交換をし、ブラ視点による「ブラの一生」というコンセプトを設定し、「ブラは、科学」「ブラは小説」など8つのストーリーをもった連作ポスターとして仕上げていこうという方向に決まりました。「へぇー」で終わるのではなく、女性が自分ゴトとして感じられることを狙いとして、コピーライターやイラストレーター、アートディレクターが協働し、企画を練り上げました。

クリエイティブのポイント

最初は、データや数字をストレートに出す案も検討しましたが、最終的には、一見「何のことだろう?」と思わせるコピーとトンチ絵のようなモチーフで目を惹くデザインにしました。また、さまざまな年齢の方を対象にしているので、可愛らし過ぎるものより、男性が見ても照れないシンプルなトーンのものが相応しいと判断し、イラストディレクションを工夫しました。ひねったメインコピーとドライなタッチでウィットに富んだイラストにより、いい意味でワコール「らしくない」新鮮なグラフィックをつくることができました。
スタディホールでも東京・麹町ビルでも、セミナーやワークショップ等イベントの際に活用されていますが、かわいらしいトーンのビジュアルに引き寄せられ、見ていくうちにじっくりコピーを読み込んでくださる方が多く、ワコール商品の質の高さがよく理解できたという声も多いそうです。

プロジェクトの体制

  • ディレクター:1名
  • アートディレクター:1名
  • デザイナー:1名

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社ワコール 様

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