早稲田大学 文学学術院   文化構想学部・文学部案内 2018

カオスと知性で魅了する

早稲田大学様(以下、早稲田大学)の文化構想学部と文学部を紹介するパンフレットを編集・デザインしました。「早稲田らしさ」と「人文学の重要性」を、デザインとコンテンツの両面で表現し、2学部の共通点と相違点や、学びや人の多様性が入り組んだ魅力を存分に伝え、知的で好奇心をくすぐる冊子に仕上げました。

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[ プロジェクトのポイント ]

  • 早稲田の学びや人の多様性を伝えるコンテンツを豊富に用意
  • 2学部の相違点と共通点を対比させたデザイン
  • 多様な要素が入り混じりながらも一貫した世界観を表現

プロジェクトの背景

ターゲットである受験生、保護者、高校関係者に対して、学部の魅力をわかりやすく伝え、興味・理解が深まる構成と、視覚的に訴求できるデザインにしたいというご要望がありました。文化構想学部と文学部を比較しながら、学びのテーマやアプローチにどのような共通点と相違点があるのかを明確にし、在学生、卒業生、教員の姿から、大学の個性と魅力がダイレクトに伝わるイメージへの転換を図りました。

問題解決までのアプローチ

「ありのままの早稲田大学 文化構想学部・文学部をしっかり伝えることができれば、それだけで十分すぎるほど魅力的ではないだろうか」という仮説を軸に、「溢れるほどの魅力を可能な限りそのまま学生に伝える」という制作方針を提案。著名な卒業生へのインタビューや、個性豊かな在学生の生活などのコンテンツを盛り込んで、臨場感をもってデザインしました。その結果、文学部・文化構想学部の両学部とも、志願者数は2016年度から増加傾向で推移することができました。
※左から2016年度、2017年度、2018年度の志願者数

  • 文化構想学部:10,856名→12,614名→13,027名
  • 文学部:9,964名→10,424名→11,757名

クリエイティブのポイント

受験生と保護者の両方にアプローチしながら、全体で「早稲田らしさ」を感じるようなデザイントーンにまとめました。

表紙に掲げた「人文学とは、何か?」という問いを軸に、2学部の名称を大きく向かい合わせて白い空間を活かすことで、合同説明会など他大学の冊子と一緒に見る場合も、どこの学部の冊子かわかるように作成しました。

誌面では、2学部共通の「人文学」の重要性と、文化構想学部と文学部の相違点を伝えるために、さまざまな要素が入り混じりながらも、「幅広い研究領域」と「各領域の研究内容の深さ」が整然と関係した世界観を大切にしてデザインしました。

写真や文字にメリハリをきかせた構成にしたほか、全ページ通して各学部のキーカラーを設定し、見開きで対比させて表現することで、学部がひと目でわかるレイアウトに。学問の入り口である「未知」の状態の入り組んだイメージと、知的好奇心をもって「既知」に至った状態の整理された構造によって、早稲田大学がもつ「知的だけどいい意味でカオス」という個性を表現しました。

プロジェクトの体制

  • ディレクター:2名
  • アートディレクター:1名
  • デザイナー:1名

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 早稲田大学 文学学術院 様
URL http://www.waseda.jp/nyusi/ebro/ug/cms-hss_jp_2017/html5.html#page=1
公開日/発行日 2017/6
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