IA2010 キックオフセミナー基調講演「エンタープライズ情報アーキテクチャ」

2月27日(土)、新富町の印刷会館にて「IA2010」キックオフセミナーが開催され、株式会社コンセント代表の長谷川敦士が基調講演を行いました。

写真:IA2010 Keynoteの様子(その1)

申し込み受付が始まるとすぐに定員160名の枠はすっかり埋まり、その後設けられた追加枠もあっという間に申し込みが入るという注目の高さ。当日の会場はスクール形式で、机と椅子がセッティングされていましたが、それだけでは足りず、部屋のすみずみまで、椅子が並べられるという盛況ぶりでした。

「IA2010」は今回一度きりのイベントではなく、年間を通じて展開されるフォーラムです。日本ウェブ協会が、2009年の後半から行っているウェブマスターやディレクター向けの基礎講座の中で、設計の工程は非常に重要である、ということが改めて認識されたことをきっかけに企画されました。そのため「情報アーキテクチャを軸にサイト最適化を理解する」という基本テーマが据えられています。

今回は初回のためキックオフという位置づけになりました。

これまでのサイト構築では、企業側のWeb担当者が、エージェンシー(制作会社など)に、一括で依頼し(丸投げ)、エージェンシーが、そのプロジェクトの特性に応じて、適切なCMSを選択したり、集客を行ったりしてきました。企業にとっては、窓口を一本化できるメリットがある一方、ひとたびエージェンシーを変更する必要が生じた時には、これまでのノウハウがエージェンシー側にたまっているため、毎回フルリニューアルが必要となり、資源が有効に活用されないという大きなデメリットがあります。

写真:IA2010 Keynoteの様子(その2)

そこで最近では、意識の高い企業を中心に、単なるサイト構築ではなく、「Webガバナンス」という観点が取り入れられてきており、制作側に極度に依存することなく、企業側のWebチームが主体的に立ち回る様子がみられます。つまり、プロジェクトごとに、最適なパートナーを自分達で選択し、ノウハウを企業側に資産として残すという動きです。

基調講演では、こうしたことを紹介しながら、IAは企業側のものであるということにフォーカスして、「企業の言葉で話さなければ伝わらない」というメッセージを伝えました。




基調講演について、終了後にアンケート(※)を取ったところ、多くの参加者には強くメッセージが響いていたようでした。

※本アンケートの集計結果は、近々公開の予定です。

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