企業の顔としてブランドイメージの向上と
コンテンツ間の回遊動線の強化
味の素様(以下、味の素)の企業情報サイトリニューアル(2019年3月公開版)において、サイト全体の情報設計やコーポレートブランディングに関わる主要コンテンツの見直しを行いました。
- ウェブサイト・サービス
- ドキュメント・スライド
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- ユーザーがほしい情報にたどりつきやすくするための情報設計
- 関連コンテンツの集約や優先順位を付けることで企業メッセージが伝わるデザインへ
プロジェクトの背景
味の素の企業情報サイトは長年にわたってコンテンツが拡張し続けており、一つひとつのコンテンツは魅力的であるものの、ユーザーがほしい情報を見つけにくく、サイト全体やカテゴリ毎にどんな情報があるのかがわかりにくいなどの課題がありました。
問題解決までのアプローチ
リニューアルを実施するにあたり、まず現行サイトの課題を棚卸しするためウォークスルー調査※や、各コンテンツの意図が伝わっているかなどを確認する印象調査を行いました。調査で明らかになった課題を解決するため、コーポレートブランドと機能の両面を強化することにしました。
※ウォークスルー調査:想定ユーザーのペルソナやストーリーを設定した上で、Webサイトエキスパートが想定ターゲットユーザーの目線にたってWebサイトを閲覧し、目的達成に至るまでの課題を抽出する調査のこと。
コーポレートブランディングの強化として、例えば、企業の「顔」であるトップページでは、最もユーザーに伝えたい内容はカルーセルにし、企業の“今”がわかる最新トピックスを設けました。また、企業情報カテゴリのトップでは、サイト内に点在していた「味の素グループの目指す姿」(ASV)コンテンツを集約。さらに、国際社会における栄養や健康への意識が高まりを背景に、味の素グループの栄養・健康に関する考えやその取り組みを紹介するページを新規作成しました。これにより、企業メッセージや企業らしさを強く打ち出しています。
機能面の強化として注力したのは、ヘッダ、フッタナビゲーションです。下層コンテンツの発見性を高め、サイト内の回遊をスムーズにすることでした。しかし、ヘッダ、フッタナビゲーションは全ページに共通する部分であるため、改修しない下層コンテンツにどのような影響が出るか確認が必要な状況でした。そのため、担当部署の方々と密にコミュニケーションを重ね、影響範囲を最小限にとどめる設計を行いました。
クリエイティブのポイント
リニューアル前のトップページ、企業情報カテゴリトップのデザインは、バナー画像が並んでいるつくりでした。画像のみではその先のコンテンツが想起しにくい状態であったため、イメージ画像と紹介文の構成に変えました。これにより、クリックする前に遷移先の内容がわかりやすくなり、Webアクセシビリティも向上させています。
栄養・健康に関するコンテンツは、Webサイト内コンテンツだけでなく、営業ツールとして使えるスライド(PDF)も編集、デザインしました。コンセントでは紙やWebにこだわらず、利用シーンに合わせてアウトプットを提案しています。
調査から方針策定、設計、デザイン、開発・実装、評価・改善までを行った本プロジェクトでは、今後、企業情報サイト単体だけでなく、グローバルサイトを含むサイト群全体を見据えながら、ユーザーとよりよいコミュニケーションが図れるよう、運用・改善に取り組んでいきます。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 味の素株式会社 様 |
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URL | |
公開日 | 2019年3月25 日 |
[ 関連リンク ]
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