河合塾グループ   グループが目指す教育の姿を伝えるウェブサイトリニューアル

記事のメインビジュアル。河合塾グループのコーポレートサイトのTOPとカテゴリートップのキービジュアル。TOPでは学生たちが机を囲んで学ぶ様子に「未来をひらく学びをすべての人と。」のメッセージを重ね、カテゴリートップでは写真と緑・青のグラデーションを組み合わせたデザイン。

ワークショップから始めるブランドの再定義
目指す姿が直感的に伝わるウェブサイトへ

予備校や模試をはじめとする、さまざまな教育サービスを展開する河合塾グループのウェブサイト(株式会社KJホールディングス様運営)のリニューアルを担当しました。

  • ウェブサイト・サービス
  • ブランディング支援
  • メディア・コンテンツ開発
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • ワークショップを通じた河合塾グループの提案価値の言語化
  • 河合塾グループの全体像から、各事業・サービスへの理解が自然に深まる情報設計
  • これから届けていきたい教育の姿を伝えるキーメッセージ、ビジュアル開発

プロジェクトの背景

少子化や高齢化、国際化が進み、先行きが見えにくいVUCAの時代において、教育を取り巻く環境は大きく変化しています。進学や就職だけをゴールとしないキャリア観や教育観が広がり、知識量だけでなく思考力や主体性などの非認知能力も重視されるようになってきました。また、異業種から教育分野への参入も増え、競争環境は一層複雑化しています。

こうした状況の中で、河合塾グループは大学受験予備校にとどまらず、多様な学びや成長を支える教育事業・サービスを提供しています。一方で、「河合塾といえば予備校・模試」というイメージが根強く、教育サービスとしての価値や広がりを十分に伝えきれていないのではないか、という課題意識がありました。

問題解決までのアプローチ

まず取り組んだのは、河合塾グループが掲げるビジョンそのものをあらためて掘り下げることでした。ワークショップを通じて、河合塾グループが大切にしている考え方や強みを整理し、受験生や保護者、教育関係者など、さまざまなステークホルダーにとってどのような価値を提案しているのかを言葉にしていきました。

ワークショップの様子。参加者がホワイトボードに付箋を貼り、議論しながらアイデアを整理している。

実際のワークショップの様子。

次に、言語化された価値を効果的に伝えるため、河合塾グループのウェブサイトの役割や情報の届け方を見直しました。従来の個別サービス中心の構成から、まずはグループ全体の取り組みや世界観を伝え、その上で各事業・サービスの詳細へと自然に理解が深まる動線設計へと変更しました。グループの全体像を把握してから各情報へ進める構造にすることで、河合塾グループが目指す教育の姿や提案価値を、より直感的に伝えられるウェブサイトを目指しました。

サイトストラクチャーの図。各ページを企業情報・事業・サービス・取り組み・採用情報・最新情報のグループに分けて階層を整理している。

ターゲットユーザーを想定し、ハイレベルサイトストラクチャで回遊動線を検討した。

クリエイティブのポイント

ウェブサイト全体の印象やデザインの方向性についてリニューアルコンセプトを元に認識を揃えることから、クリエイティブ開発をスタートしました。河合塾グループの誠実で信頼感のあるイメージを軸に、明るくひらかれた印象が伝わるデザインを目指しました。

サイトの印象、書体、文字サイズ、色、レイアウト、アクセシビリティなどの方針をまとめた資料。

認識合わせに使用した資料。ウェブサイトで実現したい印象を言葉で定義し、それを踏まえてレイアウトや色使い、書体選び、余白の使い方、画像選びなどの方向性を検討した。

ウェブサイトの顔となるトップページのファーストビューでは、河合塾グループが提供する多様な学びの関係性や広がりを立体的に伝えています。

まず目に入るのは「未来をひらく学びを、すべての人と。」というキーメッセージです。ワークショップを通じて定義した、河合塾グループがこれから届けていきたい教育の姿をこの言葉に込めました。あらゆる年代の学びに「寄り添い続ける持続性」、受験の枠を超えて広がる「ソリューションの拡張性」、そして変化の時代をともに進む「未来志向の共創」という方向性を、シンプルでやわらかなトーンで表現しています。

実際に制作したページのデザイン。ブランドカラーの青を基調に、余白を活かしながら、情報を整理して見せるシンプルで見やすいレイアウト。

実際に制作したページデザイン。ウェブサイトトップ(左)と、事業紹介ページ(右)。

キービジュアルは、メッセージの意味を特定のビジュアルに固定せず、ユーザーの解釈が広がることを意識して設計しました。複数の写真のスライドショーとすることで、多様な学びのあり方を表現したほか、「価値共創人材の育成」というミッションも反映しています。そのため、写真は座学の様子ではなく、主体的な対話や議論の場面を中心に選定しています。写真の表示順もプロジェクトチームで議論しながら、ユーザーの認識が段階的に広がる構成にしました。

子どもから大人までの多様な学びのシーンに、グラデーションとコピーを重ねたメインビジュアルのバリエーションのデザイン。

ウェブサイトトップに表示されるキービジュアル。河合塾グループの事業を通じて、多様な人々の学びや可能性が広がるイメージが伝わるようデザインした。

また、ウェブサイトのリニューアルに合わせて、日本語版・英語版のグループ事業案内も制作しました。サイトで定めた情報設計やトーン&マナーを踏まえ、一貫性のある表現となるよう紙面を構成しています。表紙では、各事業を象徴するイメージをイラストで表現することで、河合塾グループの多様な事業を伝えるデザインにまとめました。

制作した事業案内の表紙の写真。

表紙イラストはnoa1008氏が制作

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 学校法人河合塾 様
URL https://www.kawaijuku.jp/
公開日/発行日 2025/11/27
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