パナソニック ホールディングス   事業会社制への移行に伴うコーポレートサイトリニューアル

画像:制作したサイトのキャプチャ

発展性を見据えた刷新で、
「新たなグループ全体の姿」を示す

パナソニック ホールディングス株式会社様(以下、パナソニック ホールディングス)のコーポレートサイトリニューアルを支援しました。日本語版、英語版を合わせた8,000ページ超を対象に、既存コンテンツの整理と新規コンテンツ制作、情報設計、UIデザインを担当しました。本サイトのリニューアルを通じてデザインシステムの開発も行い、グループ企業のフラッグシップとなるサイトを実現しました。

  • ウェブサイト・サービス
  • デザインガバナンス構築支援
  • メディア・コンテンツ開発
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 完成形に近いプロトタイプを見ながら検討するスプリント形式で実施
  • リニューアルと併せて、今後の展開性を考慮したテンプレートやデザインルールを作成
  • 多岐にわたるステークホルダーとの円滑な情報共有や資料作成などプロジェクト推進を支援
サイトキャプチャ(6枚中1枚目):サイトトップのメインビジュアル
サイトキャプチャ(6枚中2枚目):サイトトップの製品・ソリューション紹介エリアと、松下幸之助一日一話
サイトキャプチャ(6枚中3枚目):ブランドトップページの執行役員メッセージ
サイトキャプチャ(6枚中4枚目):グループ企業情報トップページのグループ概要
サイトキャプチャ(6枚中5枚目):デザイントップページのプロジェクトストーリー紹介エリア
サイトキャプチャ(6枚中6枚目):採用トップページの各種採用情報の紹介エリア

プロジェクトの背景

2022年4月の事業会社制(持株会社制)移行に伴い、旧パナソニック株式会社のコーポレートサイトを、パナソニック ホールディングスのサイトとしてリニューアルする必要がありました。

旧パナソニック株式会社のコーポレートサイトには、長年にわたるコンテンツ拡張によって情報構造やスタイルが統一されていないという課題がありました。そこで、新たなグループ全体の姿を示すため8,000ページを超えるボリュームを最適に情報設計し、かつ雛型としてグループ会社に展開できるように、全体の整合性を確保したリニューアルが求められていました。

先行検討されていた内容を受け、プロジェクトとして参画させていただいてから公開まで約8カ月間という限られた時間の中で、策定したデザインコンセプトを具現化し新生パナソニックとしてふさわしい情報発信ツールとすることを目指しました。

問題解決までのアプローチ

期間内で完遂するために情報設計とビジュアルデザインを並行して行い、完成形に近いプロトタイプをプロジェクトチームで共有しながら、常に最新の状態で検討するスプリント形式でプロジェクトを推進しました。

画像

プロトタイピングツール「Figma」で作成したデザインデータ。オンライン上で作業し、最新データを共有することができる。

画面デザインの対象となるページを約100ページ程度に絞り、ありとあらゆるパターンをラピッドプロトタイピングで作成し、デザインコンセプトとの整合についての評価・調整をチーム内で納得が得られるまで繰り返すことで、完成度の高いページデザインを実現しました。

また、コーポレートサイトではIRやサステナビリティなど管轄するコンテンツオーナーが多岐にわたって存在します。そのため、まずは対象コンテンツの全てをインベントリ(目録)化し、コンテンツの全体像を明らかにしました。そして、リニューアルに当たってコンテンツの取捨選択や統合・再編を行う際には、コンテンツオーナーが可否を判断しやすいようリニューアル前後のページサンプルを示すなど、具体的なイメージの伴うコミュニケーションを行うことで、プロジェクトを円滑に推進するマネジメントを行いました。

クリエイティブのポイント

今後の新規ページ制作や更新において、デザインコンセプトの再現性とコンテンツの質の担保を実現するために、耐久性と汎用性のある、とことんシンプルなUIデザインを追求しました。その一方で「パナソニックならでは」を表現するために、サイトで使用する写真や記事などのコンテンツは全てオリジナルであることにこだわりました。

サイトキャプチャ:テクノロジートップページのメインビジュアル
サイトキャプチャ:デザイントップページのメインビジュアル

具体的なイメージを当てにくいキービジュアルでも、社員・会社の姿を写し取った自社素材を用い、オーセンティシティを追求。

また、サイトへの訪問目的が明確なユーザーに対するコンテンツ提供や動線設計を行うとともに、ページ最下部には紙芝居のように他コンテンツへの遷移をお勧めするバナーを採用しました。訪問目的が明確でないユーザーに対しても、一通り読み進めることでパナソニック ホールディングスの全体像を理解してもらえるよう設計しました。

サイトキャプチャ:「グループ企業情報」へのリンクバナー

ページ最下部に配置した、次に閲覧をお勧めするページへのリンク。

また、今後もデザインコンセプトに則った運用が行えるよう、コンテンツ制作のルールをまとめたハンドブックを作成しました。ナビゲーション体系やデザインルールを本サイトのみならず、グループ内の各事業会社でも適用できるものとして策定しています。

画像:デザインルールの資料の一部

今回のサイトリニューアルと併せて、策定したデザインルール。サイトで使われる色や、フォント、リンクのデザインなどがまとめられている。(※画像はあえて不鮮明にしています)

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 パナソニック ホールディングス株式会社 様
URL https://holdings.panasonic/jp/
公開日/発行日 2022/04/01

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