NTTデータ   オンライン会議のデザイン 資料作成・ライティングスキルアップ支援

メインビジュアル:今回のプロジェクトで納品した資料がPC画面に投影されている様子。

「伝える」技術向上を支援
オンライン会議資料とプレゼンの品質を高める

データ通信やシステム構築事業をはじめ、さまざまなサービスを提供する国内大手のシステムインテグレーターである株式会社NTTデータ様(以下、NTTデータ)。取引先との定例会議のクオリティーをより高めるために、当会議に最適化した資料のデザインテンプレートや構成の手引き書作成、ライティング技術の向上を目指した講座の実施など、オンライン会議のコミュニケーションの質を高めるための総合的な支援を行いました。

  • ドキュメント・スライド
  • トレーニング・研修

[ プロジェクトのポイント ]

  • 現状の課題を正確に把握するために、コンセントのデザイナーが会議にレビュアーとして参加
  • プロジェクトの特性に合わせて最適化された、会議用ノウハウのまとめ資料を作成
  • 改善アクションをクライアントのチーム内で自立的かつ習慣的に行う仕組みづくり

プロジェクトの背景

オンラインでの会議が主流となったコロナ禍以降、議事内容を相手にスムーズに伝えるためのコミュニケーションや資料作成の工夫が以前にも増して求められています。このような背景から、顧客満足度向上を目的に会議全体のクオリティーアップを目指したいとご相談いただき、時代にふさわしい会議の在り方についての検討を開始しました。

問題解決までのアプローチ

課題を把握して、取り組み方針を決める

はじめに、改善の対象となる定例会議にコンセントのデザイナーが参加し、第三者の視点から会議の現状把握と課題抽出を行い、会議後に課題点と改善点のフィードバックを行う取り組みを始めました。会議での問題点をその都度洗い出し、仮説を立てて検証しながら細かくレビューを実施しました。

蓄積したレビュー結果から「プロジェクト管理の強化」「ドキュメントの品質」「ファシリテーション力」といった主要課題を抽出し、改善の方向性を定めました。

プロジェクト体制の関係性を俯瞰した図。NTTのクライアント定例会議にコンセントが参加する形。

NTTデータ側のプロジェクト体制は、A/Bの2チーム制。今回の改善は両チームを対象として実施。

解決策の全景図。定例に参加し課題を抽出したフェーズ1と、実行を行ったフェーズ2に分かれている。

フェーズ1で課題抽出を行い改善の方向を定めたのち、フェーズ2では課題改善を実行に移した。定例会議直後に課題点を会議参加者にフィードバックし添削レビューを行う。その後フィードバックやレビュー内容をNTTデータ内の改善タスクフォース会議にて部署全体へ共有することで、次の会議に生かすというサイクルを回している。

課題感を踏まえた資料作成のノウハウを取説化

主要課題の「ドキュメントの品質」に対しては、具体的な改善策をマニュアルとして資料化。要素の配置・文字の視認性といった見栄えに関する知識から、情報を整理し構造化する際のコツなど、資料制作において不可欠な情報デザインの技術やノウハウをわかりやすく“取説(取扱説明書)”としてまとめた資料を制作しました。

改善マニュアル資料の目次。

「伝わる」とはどういうことか?小さな工夫で驚くほど資料がわかりやすくなることを示す20の改善案を提示。

改善マニュアル資料。

デザインのプロフェッショナルの視点で、誰でもすぐにできる会議資料の改善ポイントを指南。

改善マニュアル資料。

いずれの改善案も具体例をもとに気を付けるべきポイントが細かく言語化されており、実践につながりやすい内容になっている。

文章力、構成力を養うための基礎講座を実施

読み手の視点を考慮した文章を作成するスキルを養うため、『マジ文章書けないんだけど』など文章術に関する書籍を多数書かれた前田安正氏(未來交創株式会社 代表取締役)を外部講師としてお招きし、“きちんと伝わる”文章のつくり方を学ぶ研修を開催。また期間中、実際の報告書を修正する文章コンサルの機会も設けました。

さらに、コンセントが毎月開催しているオンラインスクール「CONCENT DESIGN SCHOOL」(「伝わるスライドデザイン術」の回/2022年3月23日実施)にご参加いただき、パワーポイントを用いた資料作成の実作業をライブ実演を通してお伝えしました。

自走化を促す取り組み

定例会議後に振り返りの機会を設定し、次につながる反省点を見える化。また、月一で良い成果を共有する会を設定することで、メンバーのモチベーション向上を促し、組織内の“改善のサイクル”の定着を意識した運用支援を行いました。
関係各者の高い意識のもと、コンセントの支援が終了した後も組織内で継続的にこの改善サイクルを回し続け、さらなる会議の品質向上に向けた取り組みを実施されています。

お客様の声

一連の活動に直接関与いただいた方にアンケートを依頼したところ、ご回答いただいた14名中13名の方から「とても良かった・良かった」とポジティブな評価をいただきました。(残り1名は参加頻度が少なかったため「どちらでもない」の評価)

自由回答では、下記のような声をお寄せいただきました。

  • メンバーのスキルも非常に向上し、どこに見せても恥ずかしくないレベルのドキュメントになったと感じます。
  • 全体的に有意義な取り組みであったと感じていますが、特に弊社作成資料を貴社に直接修正していただくのは、非常に参考になり、どこがどう悪く、どのように修正すべきかが明確になり、次につながる取り組みであったと感じています。
  • フォーマットやテンプレート、チェックリストや過去の修正内容を作成いただいたことで、今後も振り返り継続してけると考えています。
  • 今回学んだ基本的な考え方についてはどこへ行っても有用なものであると認識しています。資料の作成の仕方というのを具体的に教わったことはなかったので、改めて観点や考え方を学ぶことができてよかったです。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ 様

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