大阪府公園協会   ブランディング支援

ビジョンを示し、行動を変える

一般財団法人大阪府公園協会様(以下、大阪府公園協会)のブランディング施策として、新しい協会理念を策定するプロジェクトです。組織全体の目指すべきビジョンを示し、日常業務に対する意識変革をもたらすことを目的として、職員を巻き込んだ共創的なプロセスを設計し、理念を「自分ごと化」するためのコミュニケーションツールのデザインを行いました。

  • ブランディング支援
  • 組織開発支援
  • 社内報/インナーコミュニケーションツール

[ プロジェクトのポイント ]

  • 職員を巻き込んだ共創的なプログラム設計
  • 理念を「自分ごと化」するためのコミュニケーションのデザイン

提示された課題

大阪府公園協会は、1958年に大阪府の外郭団体として設立され、50年以上にわたって府営公園の運営を行ってきました。しかしここ10年ほどで、指定管理者制度(※)の導入や一般財団法人への移行といった経営環境の変化を受けて、より民間企業に近い形になり、単なる公園の維持管理にとどまらない付加価値の創出や事業の多角化が求められています。一方で、大阪府公園協会では社歴もバックグラウンドも雇用形態も多様性に富んださまざまな職員が働いています。外郭団体だった時代の「枠」を打ち破り、市場原理の競争に打ち勝っていくために、組織全体として目指すべきビジョンを示し、職員一人ひとりの日常業務に対する意識変革をもたらすことが、プロジェクトの課題でした。

(注釈)
※指定管理者制度:地方公共団体やその外郭団体に限定していた公共施設の管理・運営を、営利企業・財団法人・NPO法人・市民グループなど、法人その他の団体に包括的に代行させる制度。府営公園では2006年に導入された。

問題解決までのアプローチ

職員に対する意識変革を主眼に置くため、ブランドを構築するプロセスも、職員を巻き込んだ共創的なアプローチとして、3回のワークショップを軸としたプログラムを設計しました。
まず1回目のワークショップでは、若手から所長クラスまで20人ほどの職員が参加し、協会の理想の将来像を描くためのアイデア発散を行いました。既成概念にとらわれずに自由にアイデアを膨らませ、「ワールド・カフェ」という対話形式のディスカッションによってさまざまな意見を収集しました。
2回目のワークショップでは、1回目で出たキーワードを構造化し、「目指すべき社会」のイメージを固めていきました。その結果、「外で快適に過ごす」「多様な出会いと多様な出来事」「身近な人と関わりながら生きる」というような、実現したい社会のキーワードが抽出されました。さらに、こうした社会を実現するために公園協会の「あるべき姿」として、物理的な環境づくりに留まらず、多様なつながり・交流を生み出すこと、取り組むフィールドは必ずしも公園だけにとどまらないこと、などのイメージが見えてきました。
この2回のワークショップをふまえてワーディングをブラッシュアップし、協会理念として「私たちのミッション」「私たちの心がまえ」を策定しました。
3回目のワークショップでは、この理念をもとに、中長期のアクションを描き出すために、「5年後」という具体的な時間軸を設定し、組織として、 1人のメンバーとしてやるべきことを洗い出し、7つのアクションプランを策定しました。

1回目のワークショップ。「地域の人が自然と集まる場所、コト、モノの条件は?」というテーマを設定し、将来像のアイデアを膨らませた

2回目のワークショップ。「バリューグラフ」という手法でアイデアを構造化し、目指すべき社会のキーワードを抽出

最終的に策定した協会理念

クリエイティブのポイント

協会理念の策定に至ったプロセスと最終アウトプットを冊子形式にまとめて全職員に配布しました。ワークショップに参加した職員にも、参加しなかった職員にも、協会理念を自分ごととして捉えてもらうために、事務的な報告書ではなく、イラストや写真を使った「読み物」としてデザインし、裏表紙にはキリトリ線をつけて、協会理念を職員が自ら切り取って名刺サイズのカードにするしかけもつけました。
こうした一連の参加型プロセスとコミュニケーションのデザインによって、新しい理念に対する理解を深め、その後、プロポーザルや営業力の強化、社内教育の強化など、具体的な施策につながりました。

協会理念を名刺サイズに切り取るしかけ

プロジェクトの体制

  • サービスデザイナー:3名
  • デザイナー:1名

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 一般財団法人 大阪府公園協会様
公開日/発行日 2016年3月

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