社会に不可欠な技術力を直感的に伝える
誠実さとわかりやすさのバランス
宇部エクシモ株式会社様(以下、宇部エクシモ)の会社案内リニューアルにあたり、コンセントでは企画・ブランディング・コンセプト設計・編集・デザイン・撮影・ライティングを担当しました。本篇では、伝えることが難しかったBtoB商材の技術的な側面を、社会的貢献という視点からイラストを交えてわかりやすく伝え、さらに事業の全体像が俯瞰できる付録の制作も提案、納品しています。
- 広報ツール
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 企業が温めてきた言葉やコーポレートカラーを活かし、新しさも感じさせるデザイン
- 初見の方にも会社の全体像を直感的に伝えることができる構成
プロジェクトの背景
前回のリニューアルから20年以上経過していた既存の会社案内は、製品情報やデザイン面など、更新されるべき部分が長い間更新されていない状況がありました。今回のリニューアルでは、宇部エクシモの事業内容や社風、ビジョンなどをわかりやすく伝え、営業や採用のツールとしての役割も兼ねる会社案内を作りたいというオーダーをいただきました。
問題解決までのアプローチ
宇部エクシモという企業を直感的かつわかりやすく伝えるため、企業理念をはじめ、社会的価値を創出している技術面、業界でのポジションなどについて、情報整理を行いました。
企業のアイデンティティとして、宇部の「U」とかけて、既存の会社案内でも使われていた「ユニーク」というキーワードを用い、企業理念や特色を包括してひとことで表現。新たな言葉を用意して別の価値として表現し直すのではなく、企業として馴染みのある言葉を用いて、より会社としての深みが生まれるよう、ブランディングに生かしています。
宇部エクシモの技術がないと成り立たない製品が世の中にたくさんある中で、その独自の技術を地道に開発してきたことこそが、企業として伝えたい「ユニークさ」。その技術力を「コア技術別」に紹介することで、技術を起点として発展してきた宇部エクシモらしさ、そして部門を超えて新しいものを生み出す将来性や可能性を表現しています。
また、営業ツールとしてだけでなく、採用ツールとしての役割も兼ねられるよう、社員の働きがいなどを紙面で展開。
そして、コア技術が多岐にわたる分野で展開されている全体像が俯瞰視点でわかる、コア技術×事業部門でマッピングした製品一覧表を付録として別紙で添付。 WEBなどで手軽に取得できる情報ではない特別感を演出しています。
クリエイティブのポイント
プロジェクト開始当初、事業内容の紹介ページでは「部門別で」とオーダー頂きましたが、事業の肝を的確に伝えるため、本篇ではより目をひく「技術面」にフォーカスしました。技術にまつわる物の歴史や、特許工場設備などに触れながら、1つの技術があらゆる事業分野で生かされていることをテキストで表現しています。
全体的なクリエイティブは、会社案内としての誠実さとわかりやすさのバランスを大切にし、さらに採用ツールとして若々しさや目新しさを意識したデザインで表現しました。説明すればするほど分かりづらくなりがちなBtoB商材を、どの場面で社会的に貢献しているかという部分に光を当て、身近な製品に宇部エクシモの素材が使われていることを、親しみやすい線画イラストで紹介しています。
宇部の「U」を記号化。ベースにコーポレートカラーを用いて、インパクトのあるデザインに。エンボス加工は宇部エクシモが扱う「素材」のイメージにもつながるようこだわっている。
通常の会社案内は中綴じで簡易的に作られていますが、32ページというボリュームあるページ数を鑑みて、手に取ったときに特別感を感じる冊子タイプで制作。手にとったときにハッとするような手触りにこだわり、素材はもちろん、箔押しを施すなど、マテリアルとしてのプロダクト感を大事にしています。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 宇部エクシモ株式会社 様 |
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