桜美林学園   100周年の喜びを分かち合う大学広報誌

広報誌の2号分の冊子が並んでいる。対になって見えるデザイン。

創立100周年を見据え広報誌を一新
卒業生との絆をより強いものに

2021年に創立100周年を迎えた桜美林学園様(以下、桜美林学園)。コンセントでは2019年より、大学広報誌において企画編集・取材・撮影・アートディレクション・デザインを一貫して行っています。 2021年は学園創立100周年記念として2号連続企画を制作。桜美林大学の広報戦略を支援しています。

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[ プロジェクトのポイント ]

  • 卒業生の帰属意識やロイヤリティを醸成する企画提案
  • 100周年の祝祭感を演出するデザイン
  • 丁寧なフォトディレクションとスムーズな進行管理
8枚中1枚目:特集誌面の見開き。バレーボール部の学生や、野球部の監督など、多彩な卒業生と在学生が掲載されている。
8枚中2枚目:2021年9月発行号の見開き。ブロック状に記事を組み合わせ、動きのある誌面構成になっている。
8枚中3枚目:特集誌面の見開き。各版、切り抜きの写真を組み合わせ、動きのある紙面になっている。
8枚中4枚目:特集誌面の見開き。写真を大きく扱い、卒業生の表情がよく見えるレイアウト。
8枚中5枚目:特集誌面の見開き。左右のページで、写真と文章のレイアウトに差を出している。
8枚中6枚目:特集誌面の見開き。吹き出しのあしらいを使い、「新しい世界をリードする」というこのページのカテゴリをくくるデザインが統一されている。
8枚中7枚目:特集誌面の見開き。「次の時代の桜美林へ」というカテゴリの掲載紙面。在学生を扉ページに起用し、学内の緑地で撮影したさわやかな印象の写真が大きく掲載されている。
8枚中8枚目:特集誌面の見開き。桜美林短期大学1期生の方や、桜美林中学校・高等学校の教職員など、各方面の卒業生を掲載。2号連続企画の締めくくりとなるページ。

プロジェクトの背景

桜美林学園は、創立100周年を迎えるに当たり「次の100年に向けた大学の持続的発展のために、入学志願者の獲得だけでなく、卒業生との関係性を強化したい」と考え、広報誌の新たな施策の検討をコンセントとスタートさせました。

問題解決までのアプローチ

最初の取り組みとして、創立100周年を2年後に控えた2019年に学園全体の広報誌『OBIRINER』を大学広報誌の『J. F. Oberlin Tokyo』へリニューアルしました。新たに発足した大学校友会の広報活動の一翼も担う冊子として、卒業生に向けた企画制作とアプローチ強化を図ってきました。

リニューアルを経て2021年は、創立100周年記念として2号にわたる特別企画を打ち出しました。

企画の概要は100周年にちなみ、桜美林大学の卒業生、在学生、教職員、総勢100名が誌面に登場し、そのメッセージを掲載するというものです。桜美林大学の卒業生は累計8万人を超え、国内外で多彩な活躍を見せる人が多くいます。その存在やメッセージを読者に広く伝え、母校を誇らしく感じてもらうことを狙いました。

2号それぞれのテーマは「受け継がれる桜美林の精神」と「これからの世界と桜美林」としました。3月発行号で100人のトップを飾ったのは、桜美林大学学長である畑山浩昭氏(1984年度卒業)、9月発行号巻頭の51人目は、岸田國士戯曲賞受賞者で新進気鋭の劇作家である市原佐都子氏(2010年度卒業)。桜美林学園の歴史を振り返るとともに、これからの桜美林大学に期待が高まる、読み応えのある連続記念企画となりました。

2021年3月発行号の巻頭見開き。学内で撮影した、威厳もありつつ朗らかな表情の畑山浩昭桜美林大学学長の写真と、インタビュー内容が掲載されている。インタビューの見出しは「語り継がれてきた『桜美林物語』をこの先も引き継いでいく」。

2021年3月発行号の巻頭ページ

2021年9月発行号の巻頭見開き。学内で撮影した、自然な表情の市原佐都子氏の写真と、インタビュー内容が掲載されている。インタビューの見出しは「不寛容さが強まる社会の中で芸術の力を信じて」。

2021年9月発行号の巻頭ページ

クリエイティブのポイント

1号ごとのテーマの中に、それぞれ桜美林大学の魅力を伝える4つのカテゴリ ーを設け、登場する人々の年齢・職業の多様性に留意して人選しました。撮影は事前アンケートをもとに学生時代ゆかりの場所や現在の勤務地、活躍されている場所で計画的に行い、リラックスした表情を引き出すために、ロケハンや撮影ラフの作成など綿密なフォトディレクションを遂行しました。

2021年3月発行号の4つのカテゴリの見出しとなるページ。「熱中して成し遂げる」「学而事人の精神」「変わらない自由な校風」「世界に羽ばたく人を育てる」の4カテゴリが、それぞれ異なるデザインで掲載されている。

2021年3月発行号のテーマとカテゴリ

2021年9月発行号の4つのカテゴリの見出しとなるページ。「自分の道を突き進む」「新しい世界をリードする」「よりよい社会のために」「次の時代の桜美林へ」の4カテゴリが、それぞれ異なるデザインで掲載されている。

2021年9月発行号のテーマとカテゴリ

誌面デザインでは、カテゴリーごとにあしらいや色に変化をもたせ、全体を通してレイアウトにメリハリを利かせることで最後まで飽きずに読んでもらえるよう配慮しました。

(左)2021年3月発行号の見開き。写真の大小で差をつけ、メリハリある誌面構成になっている。(右)特集誌面の見開き。前副学長が扉のページを飾り、教職員、在学生がダイナミックな写真と共に掲載されている。
(左)2021年9月発行号の見開き。カテゴリのキーカラーをデザインに盛り込み、メリハリのあるレイアウトで5人のインタビューが掲載されている。(右)2021年9月発行号の見開き。背景の色にインパクトのある写真を公開的に用い、他の見開きとの差別化されたレイアウトになっている。

表紙は、手に取ったときの特別感を演出するために、これまでの号になかったタイポグラフィをメインビジュアルに、高輝度メタリックインキと4色印刷を掛け合わせ、中面と違う斤量(用紙の厚さ)にもこだわりました。また、表紙デザインは2号を対にし、1冊ずつの見え方と2冊並べたときの見え方をトータルで検討しました。

2021年3月発行号の表紙。特色と4色を使った印刷によって、質感を感じさせる表面のズームアップ。

特色を使った表紙

2021年3月発行号と2021年9月発行号の表紙を並べている。背景色と白抜きがそれぞれ対になっており、2号連続であることがすぐにわかるデザインがされている。

2号で対になるデザイン

読者から寄せられた声

  • 表紙のカラーが金色で一瞬で読みたいと思った
  • 金色で華々しい感じが100周年らしく良かった
  • 桜美林で学んだことが今の各人の礎になっていることがよくわかるインタビューだと思った
  • 同じ卒業生として誇らしかった

お客様の声

広報誌のリニューアルに当たり、卒業生とのコミュニケーションツールとしての在り方をコンセントと再定義しました。どうすれば「手に取って」「読んで」もらえる誌面にできるのか、十分な本学への理解の上で、毎回優れた企画を返してくれます。洗練されたデザイン・レイアウトも相まって、卒業生から高い評価をいただいています。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 学校法人桜美林学園 総合企画部 広報課 様
URL https://www.obirin.ac.jp/about/jfot.html
公開日/発行日 2021/03・09

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