株式会社光文書院   デジタル漢字ドリル「デジ漢」開発プロジェクト

漢字学習の教育現場を
楽しく、豊かにリデザインする

デジタル漢字ドリル「デジ漢」は、小学校の漢字学習での利用を目的とした、ドリルの付録として配布するデジタル教材です。コンセントは、Flash形式であった初期バージョンのリリースから、主に設計・デザインを手掛けています。株式会社光文書院様(以下、光文書院)との連携を密に行い、リリース後も導入校での利用状況や課題を把握し、毎年改善を行ってきました。
現在では児童による個別学習もカバーし、今後の学校におけるICT化も視野に入れた機能追加を行っています。

  • モバイルアプリ
  • デジタルプロダクト開発支援
  • UXコンサルティング
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 長期に渡ってクライアントと伴走する協力体制
  • 小学生の利用を想定した人間中心設計プロセスの実施
  • 将来の拡張を見越した設計・デザイン

プロジェクトの背景

当初はFlash形式のローカルアプリケーションとして開発されたものですが、開発当時に比べ世の中の端末やネットワーク技術が発達し、児童や教師を取り巻く学習環境も大きく様変わりしました。
アプリ自体にも、度重なる機能追加により、動線が複雑化し、機能拡張や運用に手間がかかる状態になっていました。
そのため、アプリを根本から見直し、現状の課題のみならず今後の拡張性を予測し、次の10年も利用できることを目的とした開発を行うこととなりました。

問題解決までのアプローチ

利用者である教師(一斉学習で利用)と児童(個別学習で利用)の実態調査を行い、現場に存在する課題やニーズの把握を行いました。
また、競合調査や既存アプリのヒューリスティック分析からアプリそのものがもつ課題の集約を行い、リニューアルにあたって必要な要件を改めて定義、今後の拡張性を踏まえて設計を行いました。
UIデザインにあたっては、漢字とひらがなの表記の切り替え、広い手書きエリア、ビビッドな色使い、アクションを達成したときのアニメーションなどにも力を入れ、わかりやすい、使いやすいだけでなく、飽きずに長期に渡って利用できるよう意識して制作を行いました。

クリエイティブのポイント

実際にアプリを利用するのは、教師、児童どちらも含まれますが、どちらが利用する場合でも、主目的である学習対象の児童がわかりやすく、楽しく利用できることを重要視しました。旧バージョンが実際に現場でどのように利用されているかを観察し、そこで得た知見を設計に活かしています。
具体的には、下記のようなポイントを意識してデザインに落とし込みました。

  • 主要なエリアが、操作する手で隠れないようなレイアウトにする
  • スタイラスペンでなく指書きをすることも想定し、書き込むことのできるエリアを広くとる
  • 丸みのある造形を全体にあしらい、フレンドリーな印象を与える
  • 視認性を上げて短時間で情報を認識できるように、コントラスト比を高めて鮮やかな色を用いる

プロジェクトの体制

  • プロジェクトマネージャー:1名
  • ディレクター:1名
  • UXデザイナー:1名
  • アートディレクター:1名
  • デザイナー:2名
  • フロントエンドテクノロジスト:1名

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社光文書院 様
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