企業コンセプト「KAITEKI」をベースに
快適なサイト体験へ
素材や医薬など多岐にわたる化学メーカーの持株会社である株式会社三菱ケミカルホールディングス様(以下、三菱ケミカルホールディングス)のコーポレートサイトリニューアルを担当しました。
当プロジェクトでは、日本語版のコーポレートサイトと併せて、英語版・中国語版サイトの翻訳・制作、冊子の会社案内制作も行いました。
- ウェブサイト・サービス
- 広報ツール
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- サービスデザイナーが関連部署インタビューを行い、サイト課題を整理
- 企業コンセプトへの理解を深め、既存冊子のウェブコンテンツ版や会社案内も併せて制作
- デザインシステムやウェブアクセシビリティ等、ユーザビリティへの多角的配慮
プロジェクトの背景
本サイトは2014年のリニューアルから時間が経過し、レスポンシブデザインへの対応が不完全であるなど、時代に応じたデザインへのアップデートを必要としていました。コンテンツ面に関しても、以前から打ち出していた企業コンセプト「KAITEKI」の社内外への更なる理解の促進という課題意識がありました。
問題解決までのアプローチ
RFPでいただいた与件の整理、サイトの現状分析と併せて、コンセントのサービスデザイナーによる関係部署への個別インタビューを実施。誰に、どのように利用されるサイトなのかを定義すべく、ペルソナの設定とカスタマージャーニーマップの作成を行いました。それらの結果をプロジェクト計画書としてまとめ、プロジェクト関係者のサイトリニューアル方針に対する認識を揃えて制作をスタートしました。
リニューアル対象ページの設計にあたっては制作初期段階でデザインプロトタイプを作成し、要件を見える化した状態でご確認いただくことで、実装する機能のすり合わせを精緻に行うことができました。
また、画面デザインはAdobe XD を利用しました。画面デザインに対してコメントを付与できる機能が使えるため、関係者がいつでも制作過程の振り返りができるプロジェクト進行を心掛けました。
クライアントとやりとりしていたデザインデータの画面の一部
リニューアル後のサイトは、当初の課題として挙がっていたレスポンシブデザインに全画面対応しました。ユーザーの行動解析をより詳細に行えるよう、Google Analyticsも全ページに導入しています。
UIはトレンドにあわせたアップデートを行い、サイト内で一貫したデザインルールを定義することでユーザビリティの向上に努めました。また、ウェブアクセシビリティについても「ページ単位でA準拠を基本、一部AA準拠も実施(※一部例外事項あり)」と目標を定めました。外部機関によるソースコード評価では、対応度約93%と高いスコアを獲得。PSIスコアも大幅に上昇し、リニューアルコンセプトであった「サイトが快適に見られる」ことを多角的に達成できました。
クリエイティブのポイント
「KAITEKI」を視覚的にも体現するためコントラストをつけてメリハリを利かせること、ブランドカラーを効果的に用いて一貫した印象をつくることをデザイン方針としました。情報の序列を直感的に把握できる画面レイアウトにすることで、「伝えたいこと」が伝わりやすいデザインを意識しています。今後もデザイン方針に則った運用が行えるよう、デザインルールをまとめたドキュメント(スタイルガイド)も併せて作成しました。
トップページ
「私たちが考えるKAITEKI」トップページ
「KAITEKI」を訴求するコンテンツ制作においては、プロジェクトメンバー全員が企業コンセプトに関する書籍や資料を読み込み、ディスカッションを重ねて「私たちが考えるKAITEKI」のコンテンツを提案。はじめて「KAITEKI」を知る読み手の視点に立ち、順を追って理解を深めていける構成にしました。結果、当初プロジェクトスコープの外だった、統合報告書(KAITEKI REPORT)のウェブコンテンツ版や、会社案内も併せて制作することになりました。
重要なコミュニケーションチャネルであるウェブサイトと会社案内の双方を担当することで、企業として伝えたいメッセージを効率よく、余すところなく発信できるようになりました。
サイトリニューアルと並行して、会社案内の制作もコンセントが担当
※株式会社三菱ケミカルホールディングスは2022年7月1日に三菱ケミカルグループ株式会社へ商号を変更しています。
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | 株式会社三菱ケミカルホールディングス 様 |
---|---|
URL | |
公開日/発行日 | 2021/04/01 |
お仕事のご相談やお見積もり、ご不明な点など、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ