スターツコーポレーション   スターツグループ50周年史制作

写真:制作した記念誌の、表紙の裏にある蛇腹状の年表と表紙。

企業の想いを、伝わるように整理する
膨大な情報量でも読み飽きない仕掛けづくり

国内外にグループ会社83社を展開する総合生活文化企業スターツグループ様(以下、スターツ)の創業50周年を記念した特別冊子の制作にて、デザインおよび編集協力を担当しました。創業者の出身地である長野県の景勝地を題材に、スターツの伝えたい“心”を表紙から裏表紙につながる一枚絵(心象風景)で表現しています。

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[ プロジェクトのポイント ]

  • 企画と伝えたいストーリーに対して、的確に応えるデザイン
  • 読み手を飽きさせない仕掛けづくりとページ設計
写真(5枚中1枚目):制作した記念誌の134-135ページ。スターツのグループ各社が手掛けた施設・再開発などの大型プロジェクトが紹介されている。
写真(5枚中2枚目):制作した記念誌の146-147ページ。「残す、伝える、スターツの想い」というタイトルで、社史や書籍、メディア掲載記事を紹介している。
写真(5枚中3枚目):制作した記念誌の222-223ページ。スターツの歴史を、写真とともに創業した1969年から振り返る内容になっている。
写真(5枚中4枚目):制作した記念誌の164-165ページ。スターツに所属契約している卓球の伊藤美誠選手の歩みを紹介している。
写真(5枚中5枚目):制作した記念誌の156-157ページ。スターツの陸上部の歩みを写真とともに紹介している。

プロジェクトの背景

これまでスターツでは、創業20周年から10年を数えるごとに記念冊子を制作していました。この度は創業50周年という大きな節目にあたり、事業や取り組みに込められた想い(スターツの心)を次の世代へどのように伝えていくかについて、グループの“今まで”と“これから”をつなぐツールとして機能する、通常の周年史とは一線を画す冊子の制作について熟考されていました。

問題解決までのアプローチ

スターツの考えや想いを形にするため、共にディスカッションを重ね、今回の制作ではスターツの企業理念「人が、心が、すべて。」というメッセージと多岐にわたる事業展開から、人生に伴走できる企業であることを伝えることに焦点を当てました。

企業として社会に向き合う姿勢を伝える事業と、スポーツ・文化活動の取り組みや想いを伝えるパート、人とのつながりを大切にしながら歩んできた歴史を伝えるパートに分け、積み重ねてきた過去があっての未来というストーリー性を大事にしながら、両開きのスタイルで構成しました。

「スポーツ・文化活動応援の歩み」ページ。両観音開きの横に長いページになっており、1986年から続くスターツの支援活動の歴史を写真とともに知ることが出来る。

新規事業や新しい取り組みに意欲的なスターツは、国内外のさまざまなエリアを拠点に83ものグループ会社を抱える企業であるため、事業を紹介するだけでもその情報量は膨大になります。伝えるべき情報を精査しポイント立てて配置することで、ボリュームのある冊子でありながらも、飽きさせないページづくりを心がけました。

グラフィックデザインの視点では、読み手がスターツの積み重ねてきた企業努力や心意気を感じられるよう、シンプルながらもその性格を表現できるように意識しています。

写真1:制作した記念誌の56-57ページ。グループ会社のスターツピタットハウス株式会社を紹介している。
写真2:制作した記念誌の192-193ページ。スターツが行う地域密着の街づくりの一例として、新浦安の事例を紹介している。

クリエイティブのポイント

230ページの冊子なので、行間を広くとり、長く読んでいても目が疲れない仕組みにするなど、読者の快適さを意識した設計をしています。
また、途中で読み手が飽きないような工夫も随所に取り入れています。例えば、観音開きを採用し、ページを広げて情報を取得するという行為の楽しさをより活かした構成にしたり、美しい写真をダイナミックな構図でデザインして魅せるなど、スターツと対話を重ねて、冊子だからこそできる表現を探りながらデザインしました。

表紙と裏表紙。創業者の出身地である長野県の景勝地を一枚絵で表現。表紙には「和」、裏表紙には「感謝」の文字が書かれている。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 スターツコーポレーション株式会社 様
発行日 2019年9月27日

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