住友⾦属鉱⼭   コーポレートサイト

歩んできた過去、現在、目指す未来。
“らしさ”を形にして伝える企業サイト

住友⾦属鉱⼭株式会社様(以下、住友⾦属鉱⼭)のコーポレートサイトのリニューアルに際し、情報設計、コンテンツ開発、デザイン、実装(htmlテンプレート制作)を⾏いました。レスポンシブデザインを前提にしたサイト全体の再構築、日本語版だけでなく英語版の制作も担当しました。
ナビゲーション機能の使い勝手のよさや効率よく知りたい情報にアクセスできるサイト設計等が評価され、本サイトは第9回Webグランプリにおいて「アクセシビリティ賞 優秀賞」を受賞しました。

  • ウェブサイト・サービス
  • メディア・コンテンツ開発
  • クリエイティブ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 創業430年以上の歴史が築き上げた住友金属鉱山らしさを視覚的に印象付けるデザイン
  • 企業側・ユーザー側双方のニーズを踏まえ、運用のしやすさにも配慮したサイト構造・画面設計
  • 社内資料の棚卸しや議論を重ね、対外的に訴求する住友金属鉱山の“強み”をアップデート
キャプチャ1:「事業紹介:製錬事業」ページ
キャプチャ2:「サスティナビリティ:取り組み」ページ
キャプチャ3:「株主・投資家情報:個人投資家の皆さまへ」ページ
キャプチャ4:「サスティナビリティ:取り組み」ページ
キャプチャ5:「サスティナビリティ:取り組み」ページ

プロジェクトの背景

創業430年以上の歴史を誇る住友金属鉱山。資源事業、製錬事業、材料事業を⼿掛けています。鉱⼭の開発・運営、採掘した鉱物資源から⾦属素材への製錬、時代のニーズに応じた電池材料・機能性材料の開発・⽣産と、幅広く事業展開されています。

前回のサイトリニューアルから5年以上が経ち、デザイン・コンテンツ面などに課題が生じていたため、ご依頼をいただきました。

問題解決までのアプローチ

リニューアル前のサイトが抱える一番の課題は、企業側が発信したい情報と、ユーザーニーズの高い情報が伝えづらいサイト構造になっていることでした。

そこで、要件定義の段階で「顧客」「株主」「投資家」などサイトを利用する主要なユーザーのUX仮説を立て、一連の体験の中でサイトに求められる役割を、クライアントも含めたプロジェクトメンバー全体で共有しました。プロジェクトにおける共通の前提を立てたことで、サイトが果たすべき役割に対して一貫性のある構造・動線設計、コンテンツ企画を実施することができました。

併せて既存の運用フローのヒアリングを行い、部分的なアップデートにより重複・分散していたコンテンツを洗い出し、情報を一元管理できるように統合しました。これにより、以前から課題として挙がっていた類似コンテンツの分散による運用負荷を削減しました。他にも、有事の際の情報発信については緊急度に合わせた発信が行えるよう機能拡張するなど、運用の最適化を図りました。

コンテンツ設計・企画では、既存の情報資産を最大限に活用しながら、住友金属鉱山や所属する「非鉄金属」業界そのものへの理解を深めてもらうための工夫を行いました。
具体的には、住友金属鉱山社内で別プロジェクトとして動いている近い未来の目標として掲げる「2030年のありたい姿」、企業ブランドを再定義した「ブランディング」など、コンセント担当外のプロジェクトで策定された成果物を発信する場としても活用できるよう、それらの情報をまとめて閲覧できるコンテンツを新規に作成しました。

また、企業理解に役立つ情報を集約した個人投資家向けのコンテンツや、企業・業界についての豆知識が得られるQ&A、フォトギャラリーの充実化も行いました。

サイトキャプチャ

ブランディングプロジェクトの成果物を発信する「ブランド」ページ(左)、国内・国外の各拠点や事業に関する写真を解説付きで紹介する「フォトギャラリー」ページ(右)。

企業情報、事業紹介などのカテゴリートップページは、住友金属鉱山が訴求したいポイントやユーザーニーズを洗い出した上で、それらをどういう順番や見せ方で表現するのが適切か、他社比較なども行いながら設計、デザインを検討しました。
一例として、企業情報のカテゴリーではビジネスの規模感を印象付けるため、冒頭に数値とアイコンで視覚的に紹介するエリアを設けました。

「企業情報:数字で見る住友金属鉱山」ページ

また、事業紹介のカテゴリー検討に当たっては個別最適化されていた“強み”の整理を行い、ビジネスの強みをより訴求できる構成に変更しています。“強み”は、経営・広報の要となる重要な情報のため、プロジェクト関係者の間で議論を重ねた結果を随時アップデートし、その都度社内で確認していただくなど、認識の擦り合わせを丁寧に行いました。

miro*の共同編集機能を活用し、オンラインで議論しながら事業の“強み”を整理。

*miro
オンラインのホワイトボードサービス。マインドマップやブレインストーミングなど、複数人が同時にリアルタイムでコラボレーションすることが可能。

「事業紹介」ページ

住友金属鉱山独自のビジネスモデルである資源・製錬・材料3事業連携のメリットを大きく取り上げた。

クリエイティブのポイント

サイト全体を通してユーザーに一貫した印象を抱いてもらうため、“信頼”と“大志”をデザインコンセプトとして定めました。長い歴史の中で築いてきた“信頼”と、常に新しい時代に挑戦し続ける“大志”。歴史や理念を含めた住友金属鉱山の企業像を視覚的に感じてもらえるよう、深みや重厚感、雄大さを感じさせる配色やビジュアルを用いました。住友金属鉱山のアイデンティティーを大切にしつつ、近年のデザイントレンドを踏まえ、“らしさ”を最新のデザインで伝えるコーポレートサイトへとリニューアルすることができました。

サイトキャプチャ

複数回の提案を経てメインビジュアルが決まったトップページ。

サイトから受ける印象を統一するために、あしらい、文字、カラー、写真など項目ごとにデザインルールを策定し、資料化。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 住友⾦属鉱⼭株式会社 様
URL https://www.smm.co.jp/
公開日/発行日 2021/03/17

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