ラボ

2010.07.22

2010年5月19日に開催されたIA Summit 10 Redux in Tokyoの報告資料は、レポートページからご覧いただけます。

【レポート】IA Summit 10 Redux in Tokyo

2010.05.27

IA Summit 10 Redux in Tokyo

5月19日に、ネイバージャパン株式会社新しいウィンドウで開くのカフェスペースをお借りし、IA Summit 10 Redux in Tokyo(IAサミット報告会)を開催しました。

今年のIA Summitは、4月7日?11日にアリゾナ州フェニックスで開催され、日本からはコンセントの長谷川と、三菱電機 宣伝部の粕谷俊彦さんが出席しました。

情報アーキテクチャ(IA)の重要性が認知されるにつれ、IA関連のイベントやセミナーへの関心は高まっています。しかし、年に一度開催されるこの国際的なカンファレンスについては、やはり北米での開催という地理的条件に加え、英語という言語の壁もあり敷居の高さを感じる方も多いようです。

IAサミット報告会は、東京のIAコミュニティの中では恒例のイベントになっていますが、本家IA Summitで扱われる多くの有益な情報のうち、選りすぐりのトピックを日本語で紹介するこのIAサミット報告会への参加希望者は年々増えており、東京以外からの参加もみられます。

IA Summit 10 Redux in Tokyo Cocktail Hour

今年は50名定員に対してキャンセル待ちが出るほどの希望者がありました。会場を提供してくださったネイバージャパンさまのご好意で、キャンセル待ちを吸収し、最終的には59名の方の参加がありました。また、懇親会も30名の定員に対して39名の方の参加があり、交流を楽しんでいました。

報告会の冒頭には、ネイバージャパン株式会社の本田さんから、ネイバージャパン社のUXへの取り組みについてのショートプレゼンテーションがありました。

その後、メインの報告へと進んでいきましたが、今回は企業側の立場として、三菱電機の粕谷さんが参加されたこともあり、三菱電機のIAへの取り組みや、なぜ今回IA Summitへ参加したのか、具体的にどのように出張申請をしたのかなど、IA Summitへの参加を考えている人にとっては非常に具体的な情報がシェアされました。

長谷川からの報告では、今回のIA Summitでは、Design Thinking系の話が多かった、という総評があり、プレゼンしながらスケッチをしていたDan Roam氏のKeynoteの様子などが紹介されました。

粕谷さんと長谷川の報告の後は質疑応答が行われたほか、参加者側からもオピニオンの共有が積極的に行われ、また閉会後もtwitterではさまざまな感想がtweetされ、活発な議論が見られました。(ハッシュタグは#ias10j新しいウィンドウで開く

2010.05.26

concent iPadのメディア特性、UI分析

日本でのiPad発売に先がけ、コンセントのUXチームでは、iPad(※)のUIや、既存メディアとの特性比較を分析資料としてまとめました。

※米国で4月に発売されたiPadを用いています。

本資料では次のような情報を扱っています。

【分析資料】
iPad コンテンツメディア分析[10.9MB]PDFファイルをダウンロードする

2010.05.24

Power CMS for MT2体感セミナー

5月17日(月)、溜池山王にて「次世代ウェブサイトマネジメントプラットフォーム『Power CMS for MT 2』体感 セミナー」が開催され、株式会社コンセントのディレクター、加川大志郎が講演しました。

本セミナーは、アルファサード有限会社新しいウィンドウで開くシックス・アパート株式会社新しいウィンドウで開く主催で行われ、Movable Type 5(MT5)の最新情報や、ハイエンドなCMS製品並の機能を提供しているソリューション製品「Power CMS for MT」の最新製品情報、またその導入事例が話されました。

加川の講演では、コンセントが手がけた六本木ヒルズサイトリニューアルを導入事例としてご紹介しました。

リニューアル前のサイトでは、全体管理と個々の店舗管理で別々のCMSが使われており、並行運用されていました。この方法では、単純更新についてはそれほど困らないものの、情報を連携させることが難しく、効果的な情報提供が課題となっていました。

今回のリニューアルでは、サイト全体を統合管理するために上記CMSを導入し、お互いを連携させ有機的に情報提供を行うことで、レコメンドや検索機能を強化し、運用効率を図るだけでなく、ユーザーにとって新たな発見が得られるよう最適化しています。

CMSの導入に関してコンセントでは、ユーザー、コンテンツ、コンテキストそれぞれの分析から得られる洞察に応じて、スクラッチ開発を行うかパッケージ導入を行うかを判断し、必要に応じて製品選定を行います。そのため、特定の製品に傾倒するということはありませんし、不必要な開発が発生させないことで、プロジェクトリソースをできる限り有効に使います。

六本木ヒルズサイトリニューアルの場合は、上記ソリューションパッケージを導入しつつ、より最適なユーザーエクスペリエンスを提供できるよう、カスタマイズのための開発を柔軟に行いました。

導入のポイントや機能実装についても触れていますので、詳しくは講演資料をご覧ください。

カスタマイズ性と学習コストで選ぶMovable Type + Power CMS for MT(事例紹介:六本木ヒルズ)新しいウィンドウで開く(シックス・アパート社セミナーレポートページへのリンク)

2010.04.28

HCDを端的に言うと、自分とは価値観や考え方が違う他の誰かのためにデザインをすることを意味します。

子供や高齢者向けのデザインだと話がわかりやすいのですが、他の部署の人のため、自治体のためのデザインとなると、デザイナー自身も利用者に含まれるため、何となく自分が使いやすいものを作っておけば問題ないだろう、という暗黙の了解をデザイナー自身が持ってしまうことが良くあります。

HCDはデザイナーが自分自身のために作っているのではないことを明示化することで、より的確な設計解を出すための手法であるので、設計する対象は特にウェブサイトに限られません。

コンセントでは主にウェブサイト構築を行っていますが、ウェブ以外のプロジェクトというのも存在します。例えば、携帯端末の機器UIデザインや、新しいサービスやアプリケーションの使われ方に関する調査や考察などです。(詳しくは、ソリューション内のユーザーエクスペリエンスデザインをご覧ください)

こうしたウェブ構築ではないプロジェクトで利用する代表的なHCDツールには、ペルソナやそれに基づいたストーリーボード、ペーパープロトタイピングなどがあります。

ペルソナとは調査、分析に基づいて定義される架空のユーザー像のことで、プロジェクトチーム内で共通のターゲットユーザのイメージを持つために作られます。また、ストリーボードは新しくデザインされたモノが具体的に使われるシーンや状況をプロジェクトチーム内で共有するために作ります。

こうして作られるペルソナやストーリーボードは情報構造設計や画面デザイン、フロントエンド開発などの過程で、複数デザイン案が考えられる際にそれらの妥当性を評価するための物差しになります。

3次元のモノをデザインする場合はラピッドプロトタイプ、2次元のモノをデザインする時には紙やポストイットの切り貼りで仮画面を作るペーパープロトタイピングを使います。これらはプロジェクトチーム内で挙がった画面デザイン案を即座に形にしてデザイン案を検討するのによく使われる手法です。

ウェブ以外のプロジェクトについて先に触れましたが、ウェブのプロジェクトの中でも、例えばユーザーがサイトを利用する際、ページのどこを見ているのか、ユーザーの目の動きを追って具体的に計測するアイトラッキングツールを用いることで、ユーザーの行為を観察し、デザインの妥当性を検証することもあります。

技術の進歩とともに利用できるツールの種類が増えたり精度があがったり、またデザインするモノやその利用者によってデザインが達成すべき目的や解決すべき問題が変ったりするため、実際のプロジェクトでは、問題ごと、状況ごとにHCDプロセス、ツールを使い分けることになります。

状況によってHCDプロセスやツールをうまく使い分けている例は、一般社会にも見ることができます。

たとえば病院での例。外来患者や入院患者にとって、病院での待ち時間をより快適なものに再設計するために、デザイナーが患者を演じることで患者の気持ちをくみ取るロールプレイを行ったり、段ボールやクリップやノリといった身近に手に入るものを使って、解決策になりそうな道具をすぐに作り、すぐに試す、ラピッドプロトタイプなどの手法で試行錯誤を繰り返すことも、患者を中心に据えたHCDの1つです。

システム開発では、コンテクスチュアルデザイン(Contextual Design)という手法を用いて、業務担当者が行っている業務フローや組織内外の力関係などをヒアリングし、それを元にモデル化して要件定義から仕様策定を行うことがあります。
例: http://www.sapdesignguild.org/editions/philosophy_articles/holtzblatt.asp新しいウィンドウで開く

都市計画では、タウンミーティングという場を設けて、その地域に住む住民の意見を具体的な絵に落としこみ、それを共有して都市計画に反映するようなワークショップを行うことがあります。これも住民中心の都市計画を試みると言う意味でHCDの1つと考えられます。
http://www.jia-setagaya.com/CCP.html新しいウィンドウで開く

発展途上国の農村では、住民がどのような生活をしているのかをよく知るために、住民にインスタントカメラを渡し、日常生活を撮影してきてもらうことで、インタビューでは聞き取ることができない日常の様子を知ることで、その国、地域に則した農耕具や運搬具のデザインに役立てるという方法もあります。
http://www.ideo.com/work/item/human-centered-design-toolkit/新しいウィンドウで開く

このように、HCDとは、広い意味で「ものづくり」を行う時に利用することのできるものであり、ウェブやシステム開発といった限られた分野のための特別なものではないのです。

圓城寺 人史(えんじょうじ・ひとし)
ユーザーエクスペリエンスアーキテクト
1981年埼玉県生まれ。東京大学大学院新領域創成科学研究科基盤情報学専攻修了(MSc)。2007年コンセント入社。ユーザー中心設計の手法・観点を 応用し、国内大手企業や外資系企業におけるサービスサイト構築、イントラサイト構築、携帯端末アプリ設計等のプロジェクトにおいて、ユーザ調査から情報構造設計、運用支援、サイト構築支援を行う。Interaction Design Association会員、Design Management Institute会員、Association for Computing Machinery会員

2010.04.28

僕はほかの2人(長谷川、圓城寺)と違い学術的なバックグラウンドは何も持っておらず、美大出身の、それも成績優秀でない(思えばバイトばかりしていました。もっと遊べば…もとい勉強していればよかった)出自です。

今回、英検4級以外にはじめて資格が加わりました。
つまり、このHCDというプロセスは、決して限られた特定の人たちのものではありません。

ウェブの仕事というのは、人間が使うツールを設計し、デザインするものです。
PCとネット環境さえあれば誰でも簡単にアクセスできるウェブサイトだからこそ、「使いにくかったらもう訪問してくれない、簡単に他社に流れる」という切実な問題があります。そのため、形やレベルの違いこそあれ「ユーザーにどう使ってもらうか」が意識されてきました。要は「誰のためのデザインか」ということです。

雑誌の編集デザインも同じではないかと思います。
表紙でターゲットに訴求し、目次でその号の内容を網羅します。これはウェブサイトにおけるトップページの役割とまったく同じです。誌面でも、大見出しでその記事の内容を一言で示し、リード文を語り、小見出しでセンテンスの内容を示しますが、問題はその「読者層が誰なのか」であって、いくら美しいレイアウトだとしても、対象となる読者にとって的外れであれば意味がありません。

ウェブプロジェクトでは、この「対象者」が誰なのかをしっかりと定義します。
例えばインタビュー調査を行い、実際のユーザー(になる人)が何を考え、何を欲しているのかをユーザー属性ごとにモデル化し、優先度をつけてそれぞれに最適な方法でコンテンツを提供します。
また、ウェブサイトは作って終わりではなく運営していくものなので、複数の部署の企業担当者にヒアリングを行い、運用フローや更新ツールの設計を行います。

これらの準備、実施、結果を誰にでも理解できる形に落としこむことがHCDの重要なプロセスのひとつですが、その答えは往々にして最適解が見出しにくいデザインの評価軸になり得ます。

つまり、受発注双方ともに、プロジェクトを円滑に進めるための論拠となります。

また、このように考えて作られたウェブサイトが、実際どのように使われているのかを評価し、その反省をすぐに改善点として修正できることもウェブの大きな特徴のひとつです。

雑誌においては、表紙から最後のページまで、読者がどのような順番で、間に挟まれる広告を含めどのページを読んだのかを知る術は無いと思いますが、ウェブの場合はすべてデータとして分かります。

そのため、客観的データを元に効果測定を行うことができ、一旦完成品として世に送り出された後も、継続して修正(編集)を加えていきます。

このように、ウェブサイトの制作においては「使ってもらわなければ意味がない、使ってもらえるようにしないといけない」という意識のもと、企業の組織都合や利益都合ではなく、ユーザーを中心に考えるPDCA(Plan・Do・Check・Act)サイクルによって継続的な設計・制作・改善が繰り返されます。

そのあらゆる場面において、HCDの考え方・プロセスは非常に有効に働き、プロジェクトの形成、成功に寄与しています。

大岡旨成(おおおか・むねなり)
執行役員/ディレクター
1978年東京都生まれ。東京造形大学卒業(メディアデザイン)。株式会社デジタル・マジック・ラボ(現アンカーテクノロジー株式会社)を経て、2003 年コンセント入社。ディレクターとして、東京国際フォーラムカネボウ化粧品など多くの企業サイトの要件定義・設計・ディレクションを担当。近年はプロジェクトマネージャーとして、プロジェクト設計やサイト戦略立案など、企業活動におけるウェブの問題解決にあたっている。

2010.04.28

HCDとはHuman Centered Designの頭文字をとった言葉で、日本語では人間中心設計と訳されています。

似たような言葉でUCD(User Centered Deisgn)という言葉もありますが、ほぼ同じ意味と考えてかまいません。

HCDは80年代、90年代にそれまで機能が実現され ることが目的であったコンピュータや機器類などに、「人の使い勝手」視点を導入する意図で提唱されました。特に、米国のアップル社では90年代に、それまでのプロダクト、マーケティング等が縦割りであった組織の中で「誰のためのデザイン」で有名なド ナルド・ノーマン博士が「ユーザーエクスペリエンスラボ」という横断組織を作り、利用者観点でのエンジニアリングをスタートさせたよ うな活動が有名です。また、1999年にはISO13407「人間中心設計のためのプロセス」として規格化もされています。

このように重要と考えられているHCDですが、いざそれは何?というとなかなかわかりにくいかもしれません。また、「ユーザビリ ティ」という言葉とどう違うの?と思われる方もいるかもしれません。

わかりやすくするために一言で言ってしまえば、HCDとは「使う人の観点でものを作るためのしくみ」となります。

HCDは次の4つのフェーズ

  1. 観察
  2. 理解
  3. 設計
  4. 評価

で構成されてお り、この手続きを取り入れることで作られるものに利用者の観点を取り入れられる、という考え方なのです。

そう考えると、コンピュータシステムだけでなく、実は書籍やプロダクト、サービスなど幅広くこの考え方が有効であることがわか ります。実際、最近ではこのHCDの考え方をビジネスに取り入れた手法として「デザイン思考(Design Thinking)」というものが普及してきています。また、最近流行のユーザー体験(ユーザーエクスペリエンス)という考え方も、 HCDプロセスが基盤となっています。

「利用者のことなんてとっくに考えているよ」という言う方も多いと思いますが、ポイントは、デザイナーがやっているよということではな く、プロジェクトマネージャがきちんとプロセスとしてこの手続きを取り入れていること、ビジネス主体側がこの考え方を理解しているというところにあります。単なるデザイナーのがんばりではなく、ビジネスとして実施していることが必要なのです。

HCD専門家は、ただ手法を知っている、自分が実行できる、ということだけでなく、プロジェクトとして実現できる、クライアントを巻き 込める、というところも評価されている資格です。HCDの重要性が高まるのと同時に、こういったプロジェクト化できるとい う能力の重要性も高まっていくと思われます。

長谷川 敦士(はせがわ・あつし) Ph. D.
代表取締役社長/インフォメーションアーキテクト
1973年山形県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(Ph.D)。ネットイヤーグループ株式会社を経て、2002年株式会社コンセントを 設立。情報アーキテクチャの観点からウェブサイト、情報端末の設計など幅広く活動を行っている。文化庁メ ディア芸術祭、グッドデザイン賞など受賞多数。著書に『IA100 ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計』、監訳に『デザイニング・ウェブナビゲーション』などがある。情報アーキテク チャアソ シエーション(IAAJ)主宰。NPO法人人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事、米Information Architecture Institute、ACM SIGCHI、日本デザイン学会会員。

2010.04.26

こんにちは、代表/インフォメーションアーキテクトの長谷川です。

先日、IAサミットに参加した際、米国にて早速iPadを試すことができましたので、ファーストインプレッションを記したいと思います。

iPadの実用性
まず、全体的な所感としてはかなり完成度の高さを感じます。

もともとリビング用マシン、と考えて触れていましたが、通常のビジネスマンがメール、プレゼンテーション、ブラウジング、メディア閲覧などの用途をこなすには、日本語入力も含めほぼ問題なく対応できると思います。

Keynote(プレゼンテーション)、Pages(ワードプロセッシング)、Numbers(表計算ソフト)といったiWorksスイートも各$10で購入できるため、プレゼンテーションやビジネスドキュメント作成も可能です。

長文の入力においては物理的なキーボードが欲しくなりますが、サイトやドキュメントの閲覧はキーボードを使っていない時間のほうが長いために、不自由を感じることはあまりありません。(ちなみにApple Bluetoothキーボードを使って書くこともできます。タッチパネルUIを優先して作ってあるので、使い勝手はいまひとつですが、文字の入力に関しては圧倒的に物理的なキーボードのほうが快適です。)

さすがに通常のメインマシンにiPadを使うのはまだ難しいかもしれませんが、この機能であれば、たとえば旅行の時に持って行くマシンとしては十分です。

「一人」から「みんな」へ

と、先走って応用の可能性を書いてしまいましたが、やはりiPadの本領はリビング用パーソナルメディアとして発揮されるのではないかと思います。

滞在先のアメリカにて米国版iTunes Storeより、映画やテレビ番組などを購入して視聴する体験を行いましたが、映像ソフトのダウンロードがあっという間というまではいかないものの、居ながらにしてほしいソフトを選択し、閲覧できる、というのはかなり快適です。

持ち歩きには重いかもしれませんが、携帯性という観点ではiPhoneを使えばよいのであり、リビングルームや寝室でメール、Twitterをチェックする、また雑誌代わりにウェブサイトやPodcast、RSSなどを閲覧するといった用途において、適切なサイズであり、大変すぐれた端末になると思います。

また、たとえばGoogle Mapsなどを広げて、何人かで旅行のプラニングを行う、といったような状況は大変盛り上がりました。これまでのウェブサイトが「一人がメインで入り、まわりで傍観する」といったものであったとすると、iPadは「みんなで囲んでわいわい閲覧する」ことが可能になったメディアだと思います。

旅行、ECなどを複数人で楽しめる、という意味において、新しいビジネス領域として捉えることもできるでしょう。こういった利用状況を踏まえた上での、新しいUI設計が求められます。

新しいデバイスであるがゆえのUIの課題
ポジティブなことばかり書いてしまいましたが、UI設計においては課題も見受けられました。それは自由度の高さゆえに、視覚的にどういったUIなのかがわかりにくい、ということです。

有償/無償あわせて数十本のアプリを試しましたが、それぞれのアプリでは、タッチパネル式という新しいUIのみを用いた、創意工夫を凝らした画面設計を行っています。このため、ぱっと見て、どこでどういった操作が行えるのかがわからないということが起こります。これは、まだ発売されて間がないことから、おそらくエミュレータを用いて開発を行ったであろうとことも関係しているかもしれません。

このあたりは、よりタッチパネルが普及して、社会的な共通のUIルールが生まれるのを待つ必要があるかもしれません。

すでに、ガイドライン化の動きも見られます。下記は、米国のインタラクションデザイナー/IAであるLuke Wroblewski氏によるガイドラインです。

LukeW | Touch Gesture Reference Guide
http://lukew.com/ff/entry.asp?1071新しいウィンドウで開く

いずれにせよ、新しい可能性を示す端末であり、特にウェブサービスに関わる方であれば、これまでのタブレットPCなどとはまったく異なった、新しいデバイスとして、一度触ってみることをオススメします。

長谷川敦士/株式会社コンセント
「Web時代の建築事務所」株式会社コンセントを率いる。IA、Ix、UXなどの分野で先進的なプロジェクトを実践している。調査から設計、デザイン、プロトタイプ制作、までトータルにプロジェクトを支援します。

2010.04.23

An Information Architecture Framework

2010年4月に米国・アリゾナ州フェニックスで開催されたIA Summit 2010で、株式会社コンセント代表/インフォメーションアーキテクトの長谷川が発表したポスター資料です。

情報アーキテクチャのフレームワークについて1枚にまとめています。

An Information Architecture Framework(英語版ポスター)[3.6MB]PDFファイルをダウンロードする

2010.04.16

2010年2月27日に開催された「IA2010」キックオフセミナーの出席者アンケートです。

「基調講演:エンタープライズ情報アーキテクチャ」の参加者を対象にコンセントが独自に実施したもので、回答者の情報アーキテクチャ(IA)への関与度や立場などについて聞きました。

【調査資料】
「IA2010」出席者アンケート結果(抜粋)[696KB] PDFファイルをダウンロードする

なお、2009年夏には、「IA」「UX」に関するインターネットリサーチも実施していますので、合わせてご覧ください。
情報アーキテクチャ(IA)/ユーザーエクスペリエンス(UX)の認知度調査