舞台空間に観客自身が立つ
VRならではのコンテンツ体験
舞台「向こうの果て」の、auスマートパスプレミアム会員に向けたVRコンテンツを作成しました。
- 映像
- メディア・コンテンツ開発
- クリエイティブ開発
[ プロジェクトのポイント ]
- 作品の面白みを最大化して伝える構成・撮影方法の考案
- 立体音響を活かした没入感の演出
- 舞台上の視点設定など、VRだからこそできる体験を提供
プロジェクトの背景
企画・製作をゴツプロ合同会社が手がけた、脚本家竹田新氏の書き下ろしによる舞台作品「
」の、アーカイブを目的としたVR映像制作プロジェクトです。2D映像作品が並行して配信されるため、内容を明確に差別化する必要がありました。舞台PR用公式フライヤー(他社制作)
問題解決までのアプローチ
通常の観劇と同じ客席からの視点とは別に、「舞台空間に観客自身が立つ」というVRならではの視点を取り入れた映像コンテンツを提案。客席と舞台上の2視点による映像が、ストーリー展開に合わせて切り替わる構成をとりました。
当初は全シーンを舞台上の視点にする想定でしたが、舞台稽古を見学した際に、客席の視点を加えることが作品の面白みを引き出すことにつながる可能性に気づき、構成を再考。視点を切り替えることで登場人物のもつ”多様な顔”に観客が翻弄される状況を演出しました。
クリエイティブのポイント
舞台作品の発するメッセージを観客に深く受け取ってもらうためには、作品への没入感が重要です。客席と舞台上の視点を切り替える演出はユーザーに新鮮味を与える一方で、一連の体験の断絶が生じる懸念があったため、視点切り替えのトランジション(カットとカットのつなぎ合わせ)には徹底的にこだわりました。
また、舞台上の視点になるシーンでは、まるでその場にいるかのような臨場感を体感できる立体音響システムを採用しています。片側から聞こえる登場人物の息遣い、目の前を通過する足音と衣擦れ音、セリフの奥から聞こえる三味線の演奏。至近距離で発せられるリアルな音からユーザー自身が「舞台上にいる」という実感を強めてもらえるように工夫しています。
終盤の重要なシーンでは、向かい合う演者2人の間にVRカメラを配置し、まるでユーザーに向かって演者が台詞を発しているかのようなシチュエーションを用意。ユーザーが舞台の登場人物として判断を問われるような状況を生み出しています。通常の観劇では体験できないこの演出は、まさにVRの特性を活かした映像体験です。
ユーザー自身が「舞台上にいる」という臨場感ある映像を追求し、カメラ位置などを入念にチェック。
出演者・スタッフの集合写真
[ プロジェクト概要 ]
クライアント名 | KDDI株式会社 様 |
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[ 関連リンク ]
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