リセ   「LeCHECK」 UI/UXリニューアルおよびマニュアル改訂

メインビジュアル。LeCHECKの体験整理を表現したイラスト。

UI/UXのリニューアルとマニュアルの改訂をトータルで支援

株式会社リセ様(以下、リセ)が提供する、専門弁護士の知見と最新のAIテクノロジーを活用した契約書レビュー支援AIクラウド「LeCHECK(リチェック)」のUI/UXリニューアルと、それに伴うマニュアルの改訂を支援しました。

  • ウェブサイト・サービス
  • ドキュメント・スライド
  • デザインガバナンス構築支援
  • デジタルプロダクト開発支援
  • UXコンサルティング

[ プロジェクトのポイント ]

  • UI/UXに関する専門家のエキスパートレビューによる網羅的な課題抽出
  • 既存コンセプトを踏襲した上でレイアウトやメニューの名称を見直し、ウェブアプリケーションとしての情報把握のしやすさを向上
  • ユーザーにとって使いやすいマニュアルへと再構築

プロジェクトの背景

「LeCHECK」は、契約書をAIでレビュー支援する機能により、契約書の抜け漏れや不利な条項、専門弁護士による解説文を提示するクラウドサービスです。2021年にサービス名を含むUI/UXの全面的なリニューアルを実施しましたが、その後もユーザーニーズに基づいて新機能を順次追加していきました。そのため、サービス全体のUIとそれに伴う体験の質をあらためて見直す必要が生じていました。

さらに、UI/UXの見直しに伴い、オンラインマニュアルも同時に改訂する必要がありました。ユーザーの使いやすさだけでなく、社内での運用のしやすさも向上させるため、どのようなメディアやツールでマニュアルを提供するのが最適かを検討しました。


プレリリース「「LeCHECK」、UI/UXを9月に大幅リニューアル。 直感的な操作性で法務業務の効率化に貢献」

問題解決までのアプローチ

現状分析を通じて課題を定義

本プロジェクトは、LeCHECKのUI/UXに関する課題を明らかにするためのエキスパートレビューと、現状のユーザー像や課題意識、将来的な展望について理解を深めるための社内ヒアリングからスタートしました。

エキスパートレビューでは、認知的ウォークスルーを実施しました。これは、ユーザビリティやデザインの専門家がユーザーになりきってウェブサイトを閲覧・操作し、問題点を抽出する手法です。具体的な利用シナリオに沿って専門家がUI/UX上の課題を分析し、定性的な観点から改善すべきポイントを網羅的に洗い出しました。

社内ヒアリングでは、主に営業担当者や代表取締役社長にお話を伺いました。どんなユーザーがどのようにLeCHECKを使用しているか、サービスとして今後どのような姿を目指しているか、さらにUI/UXにおいて社内で認識されている課題などについて幅広くヒアリングしました。

資料。

社内ヒアリングを通じて、現状のユーザーについての情報や今後のサービス展開をまとめた。

情報把握しやすく、より「信頼感 × 親しみやすさ」の感じられるUIへ

これらの現状分析をした結果、LeCHECKは操作自体は複雑ではないものの、視界に入る情報量が多く、初見ではその構造を把握しづらいことが重要な課題として浮かび上がりました。この点を解決するため、全体の情報構造や各種メニューの名称を見直し、情報の階層構造を視覚的に理解しやすくすることを目指してUIのリデザインを行いました。

一方で、2021年のリニューアル時に策定された「信頼感」「簡単」といったユーザー体験のコンセプトは、ユーザーから評価を得ているため踏襲しました。その上で、見た目の難しさやとっつきにくさを解消し、より「信頼感 × 親しみやすさ」を感じられるUIへとリニューアルすることを目指しました。

デザインデータの作成においては、全ての画面で用いる色や文字、余白などの要素をルールとして定義しました。これにより、実装・開発へのスムーズな接続が実現しました。

さらに、画面上で何ができるのかを操作前に直感的に把握できるようにし、操作後には適切なフィードバックが得られることを重視しました。業務ツールの特性上、他アプリと同時に利用することを想定し、画面の幅を変更した際にどの部分が固定化されるか、あるいはスクロール可能になるかを実際に動くプロトタイプを作成して詳細に検討し、設定しました。

今後のマニュアルの運用・更新を見据え、大方針やルールを整備

LeCHECKのマニュアルは、パワーポイントで作成され、PDF形式で提供されていましたが、更新作業に時間がかかり、構成や内容もわかりにくくユーザーが必要な情報を探しづらいという課題がありました。

そこで、LeCHECKのUI/UXリニューアルを機に、運用しやすくユーザーが使いやすいマニュアルを提供するため、作成・管理ツールを含めた全体的な構成の見直しを行うことにしました。

改訂に向けては、ユーザーとリセそれぞれにとって、このマニュアルがどのような役割を果たすべきかという大方針を最初に明確化し、今後の長期的な運用を見据えた認識を共有しました。

そして、図版の使用を最小限に抑え、文章だけで内容が伝わる表記方法を徹底したことにより、図版に依存せずにマニュアルを理解できるようにしました。

資料。

マニュアルの作成・管理ツールに関する選定表とマニュアルの在り方を示す大方針

また、ユーザーが必要な情報を探しづらいという課題の背景には、マニュアル全体の情報構造が複雑だという実情がありました。

そこで、どのようにマニュアルが利用されるかというユースケースを洗い出した上で、コンテンツマップを作成し、コンテンツ全体の情報を俯瞰しながらそれぞれの位置付けを整理しました。

コンテンツごとの情報量を調整し、見出しの付け方や強調箇所の見せ方に工夫を施したことで、ユーザーが「何が書かれているか」を一目で把握しやすくなりました。

資料。

マニュアルの構造全体を見直すために作成したコンテンツマップ

実際のマニュアル改訂に当たっては、今後も一定の読みやすさ・理解のしやすさを担保できるようにライティングに関するルールを策定しています。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 株式会社リセ 様
URL https://lisse-law.com/lecheck/
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