三菱電機統合デザイン研究所   未来の働き方を描いた物語「Worker Experience2050」ビジュアライズ支援

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未来を想像するヒントになる読み物に

三菱電機株式会社 統合デザイン研究所(以下、三菱電機ID研)が行う「未来価値洞察」の一環として作成された未来のシナリオのうち、「働き方」に関するシナリオを基に描いた物語、「WorkerExperience 2050」のビジュアライズを行いました。

  • ドキュメント・スライド
  • デザイン思考組織化支援
  • メディア・コンテンツ開発

[ プロジェクトのポイント ]

  • 物語仕立てにすることで、独自性のある読み物に
  • 立場を超え、制作のパートナーとして共創する場づくり
  • 「まだ見ぬ未来」をイラストとデザインで表現

プロジェクトの背景

三菱電機ID研では、「未来価値洞察®」として、世界中で起こっている様々な変化の兆しから、未来の社会や価値観の変化を洞察し、多数の未来のシナリオを描いています。

本プロジェクトは、未来の「働く」に関連する様々な研究開発活動の加速を目的に、これら未来のシナリオを活用した、「2050年の働く環境や働き方の変化」を切り口とした読み物を制作しました。

問題解決までのアプローチ

どうすれば魅力的な読み物になるのかのディスカッションをプロジェクトチームで行いました。その結果、集まったシナリオを読みやすくデザインするだけでなく「物語」の形にすることで、読み手の没入感を高め、未来への想像が膨らみやすい表現を目指すことに決定。物語には2050年の世界で働く主人公を設定し、シナリオの内容を主人公の一日にひも付けた「未来小説」をコンセプトにして設計していきました。

1. シナリオの中から伝えたい変化をピックアップ

シナリオの中から特に伝えたい未来の変化をピックアップし、主人公の一日のどの時間にどのシナリオをひも付けるかを検討。物語で伝えたい理想の未来の形を決定しました。

2. シナリオを物語に成長させる

物語にするために、シナリオだけでは不足する内容に対してプロジェクトメンバー全員でアイデアを出し合いました。2050年はメンバー自身が生きる未来でもあるため「理想の未来の働き方」の想像が膨らみ、「一人に1台のAIが付いていて、言葉にできない曖昧なこともビジュアル化してくれると議論が進みそう」「2050年だったら火星に着陸くらいはできているかも」など活発な対話が生まれ、スピーディーに主人公の一日が肉付けされていきました。

また、主人公のペルソナを設定し、シナリオにひも付けられそうな内容を文章に盛り込むことで「2050年に働く人の物語」としてリアルに感じられるストーリーづくりを目指しました。オンラインホワイトボードを使った数回のディスカッションを経てライターが文章を作成し、ブラッシュアップして9つのエピソードが完成しました。

現在からの変化や行動のアイディアをまとめたボード

未来シナリオを物語に落とし込むために、現在からの変化やアクションのアイデアをまとめたボード。三菱電機ID研とコンセントが共同編集で作業し、物語の軸を固めた。

クリエイティブのポイント

文章では説明しきれない内容を表現するために、物語の各エピソードのイラスト化を試みました。まだ見ぬ未来のイメージを模索するため、「未来の明るい働き方を表現しているか」「2050年という近未来のテクノロジーを表現しているか」などの検討基準を設定。イメージに合う映画やアニメ、アート作品の参考画像や、手描きのラフをもとにイラストの内容を擦り合わせて、完成形へと落とし込んでいきました。

物語のエピソードをイラスト化した画像

物語のページデザインは、曲線とグラデーションを使って流動的な未来を表現。カラーは「未来価値洞察®」のウェブサイトに合わせることで、取り組みの一つとしての連動感を出しました。巻末には、物語に登場した2050年の理想の変化を「仕事観」「技術」「働く場所」の観点から振り返り、文章化したページを作成することで、物語を総括しました。

報告書のページイメージ

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 三菱電機株式会社 統合デザイン研究所 様
URL https://www.mitsubishielectric.co.jp/foresight/topics/04/
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