讀賣テレビ放送株式会社   2030年の未来に向けたDXチームビジョン検討支援

画像:読売テレビのビジョンを関係者に展開するための、プレゼンテーション資料の一部が並べられている。

2030年のテレビ局のあるべき姿を
生活者視点で考え、組織のビジョンを策定

讀賣テレビ放送株式会社様(以下、讀賣テレビ)DX推進本部の2030年に向けたビジョン策定を支援。6日間にわたる共創ワークショップを設計・運営しました。
あわせて、ビジョンを社内ステークホルダーに説明するためのプレゼンテーション資料の編集・デザインも行いました。

  • クリエイティブ開発
  • 組織開発支援

[ プロジェクトのポイント ]

  • 未来を想像し、自分たちが実現したいことは何かを問うことでビジョンを検討
  • 共創ワークショップを通して、メンバーが同じ目線で検討できるよう相互理解を促進
  • デザイナーがその場でビジュアライズしながらワークショップをファシリテート
  • ビジョンを生活者視点でストーリー化し、プレゼンテーション資料に編集
写真(6枚中1枚目):ワークショップの写真。参加者が付箋を用いたワークを行っている。
写真(6枚中2枚目):ワークショップの会場の様子。大きいスクリーンにワークの説明が映し出されている。参加者が、チームごとに別れて座っている。
画像(6枚中3枚目):プレゼンテーション資料の一部。「かつて私たちは、テレビを通じて背中を押された過去があります。」というコピーと共に、テレビの映像をイメージした色鮮やかな写真が配置されている。
画像(6枚中4枚目):プレゼンテーション資料の一部。生活者が日常の中で映像コンテンツに触れる様々なシーンを、イラストレーションで描いている。
画像(6枚中5枚目):プレゼンテーション資料の一部。様々な国の人が、讀賣テレビのコンテンツを通して繋がり合う様子が図で表されている。
写真(6枚中6枚目):ワークショップの写真。参加者の1人がチームで話し合った内容を全体に発表している。

プロジェクトの背景

昨今、「テレビ離れ」という言葉をいろいろなメディアで見かけるようになりました。そのような状況下で、放送業界では「デジタルを活用した新しい事業の在り方」を模索する企業が増えています。
讀賣テレビでは、今後新規事業や業務変革に取り組んでいくために、入社数年目の若手を中心とした各部署の社員からなる DX推進チーム「Team 2030」を立ち上げました。

組織の変革を推進していくためには、行動の羅針盤となるビジョンが必要です。「Team 2030」の立ち上げを行ったDX推進本部の事務局としては、ビジョンはトップダウンで決めるのではなく、「Team 2030」のメンバー自身で、これからのテレビ局の在り方を徹底的に考え決定してほしい、という思いがありました。

また、ビジョンは策定して完結するのではなく、周囲の理解と共感を得て実現に向かうことが重要です。このプロジェクトでは、メンバーがビジョンを達成するための具体的な行動計画を決め、それを社内ステークホルダーにプレゼンテーションすることをゴールに設定しました。

問題解決までのアプローチ

コンセントは、「Team 2030」のメンバーがビジョンと行動計画の検討を行うためのワークショップの設計・実施を支援しました。

参考画像2枚。(2枚中1枚目):6日間に渡り行われたワークショップの全体像。1日目から3日目のワークの様子を説明している。1日目、未来に目を向ける。2日目、本質的な価値を考える。3日目、ビジョンを決定する。というテーマを元にワークを行った。(2枚中2枚目):6日間に渡り行われたワークショップの全体像。4日目から6日目のワークの様子を説明している。4日目、アウトカムを考える。5日目、アクションプランを考える。6日目、プレゼンテーション検討。というテーマにワークを行った。

6日間の共創ワークショップ全体像。

ワークショップの設計では、以下の2つの点を工夫しました。

1つは、「メンバーが主体的に議論を進めていける場をつくること」です。

このワークショップの目的の1つに、入社時期・職種・肩書にとらわれず、一人ひとりが主体的にビジョンを検討する場、すなわちバウンダリー・オブジェクトとして、この場を活用することが挙げられます。

※ バウンダリー・オブジェクト=人と人をつなぐ「もの」の概念であり、例えば、異なった背景・属性・目的をもった人同士が何かについて議論する際、仲介となるような「もの(お題のようなもの)」に向かって、それをつくり上げたり議論したりすることで、メンバー同士の相互理解や目線合わせにつながることが期待できる。

冒頭に述べた通り、生活者の価値観とメディアの在り方が日々アップデートされ続ける現在、テレビ局はさまざまな外部環境の変化に直面しています。そのような背景の中、「2030年に向けたビジョン=羅針盤」を描くためにメンバーに求められていることは「所与の条件から想像し得る課題の枠を超えて、自分たちがこれからどんな未来をつくりたいか」を自分ごととして捉え、考えることでした。

そこで、検討には、未来予測からあるべき姿を考える「バックキャスティング」や、生活者視点で好ましい未来を具体化する「ストーリープロトタイピング」などの手法を取り入れました。フレームワークを活用しながら、生活者へ届けたい未来の在り方を具体化し、その実現に必要なプロセスを体系立てて考えることで、現在から2030年へつながる段階を踏んだビジョンが完成。メンバーがモチベーションをもって取り組めるものになりました。

また、ワークを通してメンバー個々人の考えを形にし、それをもとにさまざまな領域で活躍するメンバーが意見を交わすプロセスをたどることで、完成したビジョンは讀賣テレビ独自の価値をもつものになりました。

画像:ワークショップ内で活用したシナリオシート。未来の映像体験をテーマに、六コマ漫画のような構成でストーリーを考える。

実際のワークで使用した、未来の映像体験を考えるシナリオシート。

もう1つは、「かたちにしながら考えること」です。

ビジョンデザインのプロセスでは、まだ世の中に存在しない未来の体験について話し合う場面が多いため、個々人で思い描いていることのイメージがそろわないと対話が抽象論に陥りがちです。

そこで、コンセントのデザイナーがワークショップに参加し、メンバーが思いついたビジョンのアイデアを「それは具体的にはこういうことですよね?」「こういうストーリーで説明すると他者の理解を得られやすいです」とその場でイメージ化することにより、参加者の相互理解を促しました。
さまざまな意見が飛び交う場で、そのようにリアルタイムで情報を整理・可視化することが、メンバーからアイデアや意見を引き出す起爆剤として機能しました。

画像

ワーク中に出たアイデアをコンセントのデザイナーがその場で図に起こしたもの。生活者がコンテンツに触れる体験やストーリーをイラストレーションで表している。

クリエイティブのポイント

ワークショップでは、5つのチームに分かれてビジョンと行動計画を検討。それらは終了後、それぞれのチームのビジョンを説明するプレゼンテーション資料としてまとめられました。

プレゼンテーション資料は、コンセントのデザイナーがデザインを担当。ワークショップで挙がったトピックの中から、ビジョンのコンセプトになりそうなキーワードをピックアップし、各チームそれぞれのアイデアの特徴が引き立つように世界観(トーン&マナー)を定義した上で、ビジュアル表現に落とし込んでいきました。

参考画像6枚。(6枚中1枚目):プレゼンテーション資料の一部。ワークショップの風景を写した写真と、力強いコピーが展開されている。(6枚中2枚目):プレゼンテーション資料の一部。讀賣テレビのコンテンツを活用した新しいコミュニティの図が表現されている。(6枚中3枚目):プレゼンテーション資料の一部。「時代を超えるOSAKA TIME TRIP」という名のメタバースを活用した、新しいコンテンツのアイデアが表現されている。(6枚中4枚目):プレゼンテーション資料の一部。2030年に向けたチームのビジョンが、個性豊かなイラストレーションで表現されている。(6枚中5枚目):プレゼンテーション資料の一部。「自ら当事者として面白い人であり続ける」という讀賣テレビ社員の作り手としての目標がグラフィカルなイラストレーションとともに描かれている。(6枚中6枚目):プレゼンテーション資料の一部。讀賣テレビのコンテンツに触れることで生まれる、生活者の嬉しい体験を表している。黄色をベースにした大阪らしいデザインが展開されている。

全体監修をコンセントのクリエイティブディレクターとコンテンツストラテジストが行い、ビジュアル・コンテンツ両面から資料の完成度向上をサポート。プレゼンが魅力的に伝わるストーリー展開を考え、それぞれのビジョンに合わせたデザインを施しました。

ビジョンから行動計画策定に至る今回の活動は、完成したプレゼンテーション資料を通して、讀賣テレビのマネジメント層をはじめとする社内ステークホルダーへの報告の場で活用されました。

お客様の声

プロジェクト終了後、「Team 2030」のメンバーにアンケートをとり、以下のような声をいただきました。

  • 日々業務に忙殺されている中、もう一度自分の足跡や志望動機、讀賣テレビで働く意義について振り返る貴重な機会になりました。
  • これまでは、会社や個人が未来をどう生き残るか、どう時代についていくかという視点で考えることが多かったのですが、今回の活動を通じて、もう少し高所から社会に果たす役割や使命を考える機会となりました。
  • 将来のテレビに不安を抱きながらも日々の業務で手いっぱいになってしまってなかなか行動に移せない中、体系立ててチームで未来を考えるというのはとても刺激的で楽しかったです。
  • 成果も大事だけど過程がとにかく刺激的。1人で考えるのではなくチームメンバーと一緒に考えなきゃ、より遠くへたどり着けないことに気付きました。

[ プロジェクト概要 ]

クライアント名 讀賣テレビ放送株式会社 様
URL https://www.ytv.co.jp/corp/index.html

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